この絵を見ただけでいい音がしてきますよね
私の想い描く「良い音」とは
音力、音エネルギーとでも言ったらよいのでしょうか?
「音圧」があってはじめていい音だと感じます
よく「大音量」と「音圧の強い音」を同じだと思っている方がいらっしゃるのですが
まったく意味が違う音なんです
興味の無い女性から「どちらも同じような大きな音」
と昔、屈辱的な言葉を掛けられたことも有りましたが
まあ、たしかに傍で聴けば、どちらも大きく聴こえる音ではありますが・・・・
(笑)
圧力の強い音を、密度で言うと「濃い音」です
密度が薄ければ、圧力のある音は絶対に出せませんが
密度が濃い音だけでも、圧力の強い音にはならないのです
空気を圧縮し、その濃淡の違いをうまく表現する事で
音圧の強い音となり、音楽の表現力が増すと思います
この表現力の豊かさが「音の良さ」と言えると思います
大切なのは、これらの濃淡の要素がバランスが良くとれて
上手く、より多くの「空気を歪まず乱れず動かす」ことが出来きた時
いい音がするな~、と言えるのでは無いでしょうか
ん?
難しい表現だったかな?
でも、わかりますよね、もう一度確認すると
音圧とは空気を押す力が強い音で
音の密度の濃淡がはっきりと表現された音
天邪鬼な特性をもつ、空気の振動を上手く制御して
乱れず、暴れず、歪まず、鋭い瞬発力と共に
空気振動を制御し表現力豊かに奏でるサウンド
音そのものが力強い音
それが私の目指す「音圧の強い音」で
音楽を楽しむのに、いい音だと思っています
私は。たんに音の良さを奏でようとは思っていません
原音に忠実なだけの音も奏でようとは思っていません
音圧の強い音で「表現力豊かに躍動感を奏でよう」と思っています
このブログを振り返ると、私がそれを目指し叶えようとしてきたと思えます
叶えるために行ってきた様々な要素をちょっと纏めてみますね
まずは音源のレコードプレーヤー
過去にはベルトドライブのプレーヤーを好んで使ってきました
トーレンス124や150、EMT 930St、オラクル、ジャイロデック、等々
TD124はベルトとは言わないかな、良いプレーヤーでした
EMT930は・・・・つまらな・・
結局今リスニングルームに残っているのはマイクロトラックの18インチと
ガラード301のグリスタイプのハンマートンの二台
この二台が、私の使ったって来た中では求める
「音圧を」奏でるプレーヤーだったのだと思います
共通点はアイドラードライブで力強く
叩くとターンテーブルはとても響きが良いです
静かで音の良いプレーヤーとは掛け離れたものですね
音の良いと言われるマイクロやテクニクスも鳴らした事が有るのですが、
残念ながら所有しようとは思いませんでした
そしてトーンアームとカートリッジですが、オーディオクラフトやSME等々数々使ってきました
SMEは金属エッジのオリジナル3009や、シリーズVも使った事が有りますが、今使っているのは全て
オルトフォンのアームばかりです、ベースは全て真鍮削り出しです
私の求めるエネルギー感はアイドラードライブ、ダイナミックバランスアーム、とSPU
が一番奏でるのだと思います
SMEは音圧やエネルギーを求めるのが難しいからだと思います
因みに、リビングで爽やかな音楽を聴くのには、トーレンスのベルトドライブと
SMEの組み合わせで聴いています、
増幅するアンプも大切で、実はラインアンプが最も大切だと思っています
使っているWE120A型ラインアンプも、小型のパワーアンプのような真空管の組み合わせです
WE349とWE349の組み合わせですから、多分2Wくらいのパワーアンプは作れると思います
このラインアンプが音に物凄い力や厚み濃さを加えます
我がサウンドはこのラインアンプ無くしては絶対に奏でられません
そんなWE120A型ラインアンプの電源には、WE274 BやWE300B、WE310Aなどを使う
WE20A型の定電圧電源を使っています
これは単なる電源です、と言っても信じてもらえないような贅沢な電源を使っています
パワーアンプ並みの強力な電源部を使ったラインアンプを使い
音の信号に圧力を加えて、パワーアンプに送り出すアンプ
セレクター等のコントロールアンプというより
パワーアンプの増幅とはちょっと違う、初段電圧増幅プリアンプが重要です
勿論、パワーアンプも大切
パワーアンプの91B型は、WE300 Bシングルアンプですが
WE618 Bコイルで受けて昇圧、310Aの二段増幅し、NFBをたっぷりかけて
絶対条件とも云える、交流点火の300 Bで増幅しています
巷で300Bの無帰還が音が良いと言われていますが
その音の良さは私には理解できない音の良さです
WE300B使うなら、NFBと交流点火しなければこの真空管の真価は聴けないと思っています
スピーカーは励磁型が私は好みです、雑味が無くて、綺麗でリアルな音色です
音の良いマルチアンプ方式よりも、私はネットワークの方が音のバランスが取れると思います
そのネットワークに使う素材はもとても大切ですね、
ポイントは抵抗を極力使わないことだと思います、ここでの抵抗によるロスは音のエネルギーを極端に消費します
それと、音圧という力を出すには、「力を合わせる」事が大切
力を合わせるには、様々なバラツキを無くし揃える、これはとても大切です
バラツキがあると力が失せます
揃えるのは、距離:タイムアライメント、音色、それと各ユニットの「音圧」の違い
これらにズレがあると、音圧を感じなくなります
中域、高域はコンプレッションドライバーですから
低域にもコンプレッションを掛けて、ディフェーザーで紙の音色を消して
中高域のドライバーに音色や、音圧を合わせています
勿論、ヴォイスコイルの位置を視聴位置から物理的に距離を合わせて
タイムアライメントも揃えています
これを合わないと、張りのある中高域の音を
ウーハーが消しちゃうことになります
それと、私はこの音の力を合わせるのに
単線を使っています、使う場所によっては撚線は音が滲むと思っています
単線は音が締まって、エネルギー感が増します
それと、コイルを多用していますね
各励磁ユニットには全てチョークコイルが入っています
中高域のユニットには+-の両方に入っていますが
信号や電源等々にいったい幾つのコイルが入っているのか、
数えたことは有りませんが
夥しい数のコイルが入っていると思われます(笑)
音の力を奏でる、システム
ロス無く拾い、信号にも圧を加え、乱れなく空気を振動させる
言葉では簡単だが、いろいろやって来たなー
シンプルに、良い音だけを出したほうが
とても楽で、良いもしれないとブログ書きながら感じました(笑)