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レコードを聴きだしてからかなりの枚数を聴いたが
まだ昔は良く聞いていたのに
何だか怖くて聴けないレコードがある
それは自分の中で一番良く鳴っていたときの音を
自分の思い出と共に美化してしまい、あの時の音が一番
なんて勝手に思っているのかもしれない、
そんな思いのつまったレコードに手を出してみた
古いレコードの所謂オリジナル版等
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1a/5cede0d09791e889dbd15afafdeb3a2d.jpg)
まずは思い出たっぷりのこのレコード
このレコードは当時(15年くらい前)知人のショップから
○○ちゃん、凄いレコードが見つかったんだよ、ちょっとよってよ
と興奮気味に電話があり
当時は週に2、3度はそのショップに通っていたので
わざわざ電話くれなくてもとは思ったが
それほど凄い物なのかと思って行ってみると、このウエストミンスタ―のレコード
何が凄いのと聞くと
O氏:未開封なんだよこのレコード
との返答、かなり眉唾ものだが、悩んだ挙句、彼の言葉を信じてみた
高額ではあったがやむを得ない、O氏は卸値で殆ど儲けは無いよと言うし、仕方ないこれも信じよう
約60数年ぶりに開封されるジャケットに、そこにいた定連の方々から拍手が沸いた
バカにされれるのか、新手の集団詐欺に騙されているのか分からないが
照れながらも封ををあけると確かに
中のいかにも古いU字型のインナービニールはどこにも切った跡が無い
もしかしたら”本物の新品”?
少し興奮しながら封を切りレコードを取り出してみると
びみょ~
いわゆる現在の新品とは輝きが違う
なんか怪しい、見るからにシブい
だが音を出してみて驚いた
最初はバチバチ言うのでやっぱり偽物だろうなー
と思いながらも、音が鳴りだした瞬間
誰もがその圧倒的な音のエネルギーに息をのんだ
奴らの顔をみると、しまった俺が買えばよかった
と書いてあるようだ、へへ・・ざま~
数分で最初の曲が終わらない間に針を上げ
わるいね~、続きはゆっくり聴きますので
と
しまいこんでしまい、得意そうに引き揚げてきた
そんな思い出の一枚
またまた前置きが長くなったが
そんな思い出のレコードを10年ぶりに聴いてみたのだが
何かが違う
自分の中で、今迄鳴っていたこの音と
あの思い出のレコードの、あのエネルギー感のある、あの演奏
二つが重なり合ってものすごい演奏が聴けると思ったのだが
何かが違う
厚みが足りない、音が薄い
音楽に一体感が無い
何だろう?
もう一度プレーヤー、アームのセッティングから見直してみよう