現在二つのネットワークで楽しんでいます
前回のネットワークの投稿の説明ではチョト分かりずらかったですね
7Aもどきオートトランスを使ったネットワークは二組あり
オートトランスはインピーダンスマッチングを取ったりしているのではありません
中高域の594ドライバーのローカットで使っているのは
「コイルとコンデンサーの並列共振回路」
を使って低域をカットしています
因みに高域はカットしていません
低域の415ウハーも、コイルとコンデンサーを使っての回路ですが
これは単なるローパスフィルター回路で高域をカットしてます
高域に付け足している594は、2μ~4μのコンデンサーだけでローカットしています
597は二つ同時には鳴らしません、曲に合わせて使い分けてます
二つのネットワークは、回路は全く同じ共振回路を使ったネットワークで、
低域と高域はコイルやコンデンサーの部品も全く同じ方式ですが
中高域の594のハイパスの「コイルとコンデンサーの並列共振回路」に使っている
オートトランスのコイルの素材の違いとコンデンサーの違い
それにもう一つ中域の減衰も兼ねてですが跳ね返りを抑えるのに、
二種類のコイルを使い分けています
わかりますでしょうか?、
このコイルとコンデンサーの並列共振回路で素晴らしいカーブでローカットはできますが
問題はV時でまた、かなり低い低域が594ドライバーに入ってきてしまいます
これがこの共振回路方式の欠点です
因みにオリジナルの7Aオートトランスを使ったTA 7257はこの跳ね返りをそのままにしていますが
7Aオートトランスの共振回路でこのようなカーブが描けるのは1ワット未満だと言うのがわかりました
当時の1ワット未満のアンプではそれほど問題にならない程度の低域信号なのかもしれませんが
やはりこの低域信号が入ってくるのは気になります
そこで大出力のWE91Bの8ワットでもこのカーブを描き、
しかV字の跳ね返りの超低域信号を抑えるコイルを付け足したネットワークの制作
これが今回のオートトランス並列共振回路ネットワークです、
発案制作はTオーディオ、流石です
T氏が以前7A同様のコイルを巻いたものが倉庫から発掘され、
これはコアに高級金属「パーマロイ」を使った
7Aオートトランもどきの「七恵オートトランス」です
この七恵と2μのコンデンサーで素晴らしいカーブを描くローカットが行えますが、
この共振回路の問題は先ほどから何度もすみませんが、書いた通り
50Hzくらいまでは綺麗に下がりますが、その後またV字で上がってきて、
低い周波数がドライバーに入ってしまう事です
この跳ね返りを抑えるのにもう一つのコイルを使い抑えます、アッテネーター兼用で
前回の投稿ではこのパーマロイの七恵にファインメットのコイルを使い組み合わせていました
パーマロイとファインメットは音は最高なんですが、何と言ったらいいのか
良い音が体質に合わない私としては、この良い音は「楽しくない」
この楽しくない音を何とかしようと、
組み合わせるコイルをコンデンサーをとっかえひっかえしてみました
意外だったのはこの共振回路でパーマロイコアに古いWEコンデンサーは合わない、音の濁りが出てしまいます
それとパーマロイコイルとファインメットコイルの組み合わせは力が出ない、なにかが抜けてしまうような音
結局パーマロイコアオートトランスと、この安っぽいコンデンサー、と鉄心のコイルの組み合わせ
これが楽しくていい音でした
それともう一つ、F様から譲って頂いたトライアッドS46Aオートトランス、これもかなりいいカーブを描きますが
注、この良いカーブとはだらだらと減衰ではなく、
スパッと切れるほうが励磁型スピーカーには合う気がします
トライアッドs46AとWEコンデンサー(注、トライアッドと組み合わせると濁りや鈍さを感じません)
それにファインメットコイルの組み合わせで作ったのがもう一つのネットワークです
このトライアッドとファインメットの組み合わせは力が有ります、大迫力です
これは楽しいのですが、いかんせん比べると音が悪い、私が聴いても音が悪いのだから、多分かなり悪いと思うが
でも、この力と楽しさはなかなかのものです
どっちのネットワークが良いか、随分悩みましたが、
結局、二つ使って曲によって使い分ける事にしました
それでネットワークが二台並んでいます
七恵パーマロイ&シズキペーパーフィルムコンデンサー&鉄コイルと
トライアッド鉄&WEオイルコンデンサー&ファインメットコイルの組み合わせ
これだけの違いですが、音は全くの別物のサウンドを奏でます
クラシック系の時は七恵
ジャズはトライアッド
ジャンルによってカートリッジやスピーカーを変えて楽しむのも良いですが
ネットワークを変えて音楽を楽しむのも楽しいものですよ~