オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

オーディオの始まりはWE?

2024年06月12日 08時17分37秒 | オーディオ

FacebookにてWEについての様々なコメントがあり静観しておりましたが
 
若干異議があるので少しだけ書かせて頂きましした。
 
 
殆どの方がWEを見た事も無く、勿論そのサウンドを聴いた事もなく
 
他人から聞いたり、本を読んだりして得ただけの
 
「オーディオの起源となったのがWE」そんなイメージを多くの方々が持たれたようです
 
 
 
違いますよね
 
 
80~90年前にスピーカーで拡声・再生がスタートした時点で
 
音の頂点にまで到達してしまったのがWEです
 
 
当時は「音」が軍事的にも民衆の娯楽としても重要であった時代です
 
国の勝敗を左右し、巨額の利益を生みだした「音」
 
 
音が最も重要視された時代
 
WEは物理的な技術面が優れていただけではなく
 
音が人に及ぼす様々な心理的影響まで実験研究し尽くし
 
人の心を掴む「音」を作り上げたのがWEサウンドと云われています
 
プラシーボ効果の元となったと言われるホーソン実験は
 
WEのホーソン工場で行われた心理実験だというのは有名です
 
 
たかが音に国家予算を注ぎ込んで、与える心理面迄研究したのだから、
 
その音は当時最強で素晴らしいモノだったと思われます
 
 
 
戦後は、音の質そのものよりも、一般大衆への普及が主目的になり
 
その技術はコストダウンと量産化へと注がれ、時が経過しました
 
 
 
音の全盛期と言われたのは1930~50年迄の僅かな期間の製品でした
 
しかしその全盛期の時代に作られた製品は素晴らしものが多く
 
それを、現代のオーディオに数億円つぎ込んだ猛者のマニアの方が聴いても
 
「WEの音はむしろ新しい音だよ」と驚かれて評価されていました。
 
 
WEの遺産は、現代でも通用するではなく
 
現代では聴く事の出来なくなった、最高の音質を追求した時代の遺産なんです、
 
 
なかなか本物に出会う事も無いかもしれませんが、聴いてみたいと望まれればいつか機会があると思います。
 
 
また音を聴かずに、噂話で評価するのは危険です
 
時々WE300B真空管が素晴らしいと聞きますが、
 
WE300B真空管を現代のアンプで使っても素晴らしいWEサウンドは全く奏でません
 
少し良いかな?、程度です。
 
 
 
それからWEは装置トータルで「音」を売っていた会社です
 
確かにそれらの部品一つ一つも素晴らしいですが
 
部品の評価はご自分でなさったほうが良いです、雑誌の記事は参考程度に留めるべきだと思っています
 
WE618BやWE755A等々、現代には無いハイクオリティーな音の魅力を持った部品もあり楽しめます
 
オーディオの「音」は出会いだと思っています
 
特性で比べたり偏見を持たずに多くの音を楽しみ、自分が良いと思う音に巡り合えれば
 
 
それが一番幸せだと思っています。

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