以前このレコードを、か細く鳴り始めると書いたが
とんでもなかった
ぶっとく、力強いsoundで始まった
アームでこれ程、レコード音楽が変わるものだとは思わなかった
繊細な響きのアルミアーム、
力強く明るい音色のステンレスアーム
豪快で渋い響きの真鍮アーム
素直だが響きの少ないマグネシュウ合金
いろいろな素材のアームを使ってきたが
あくまでもアームは脇役で、主役のカートリッジを支えるもの?
アームは料理で言えば、味噌汁かな?
主役は、ご飯?その良さ(レコード)を損ねず
オカズ(フォノイコ)で味を引き立たせ
料理を完成させる(オーディオシステム)
ご飯やおかずの味ではなく、わきやくの味噌汁がこれ程主張する料理は初めてかもしれない
それでいてそこそこ料理としては文句が言えな程の完成度
出汁がどうの、香りがどうのではない
そんなものは関係ない程の、ものすっご~く濃い味付けの味噌汁
オカズ要らず!
そう、これ程とんでもなく自己主張の強いアームの存在を初めて知りました
レコード一枚聞くのも体力が必要な程
ゴッツん、ガッツん、ドッカン、ドッス~ン!初めての体験の強烈な音
わかりやすく言えば、音楽を聴いているのに
ボクシングをしてるよう、この音楽にはジャブは無い!
強烈なジョーのクロスカウンターパンチと
力石のアッパーパンチの応酬
ニュートラルコーナーでは(片面で針をあげると)、すでにバンチドランカー気味
試合終了(レコードを聴き終わると)真っ白に・・・・・
まあそれは冗談だが、レコード一枚聴き終えるには気力と体力は必要
バリレラの力強い音
91Bの弾けるような飛び出す音
励磁電圧基準以下の23V駆動の凄みのある音
アメリカ~~ンターンテーブルの、鳴き止まない響きに乗せて
この馬鹿長く、重いアーム(アーム重量1.8Kg)がとんでもない仕事をしている
オフセットゼロ角のストレートRCA純正アーム
一体何の目的で、どんな音を目指して、メーカーはこんな自己主張の強いアームを製作し、
しかも純正としてターンテーブルに備え付け販売したのだろう、恐るべしRCA!
とんでもない世界に足を踏み入れてしまったようだ
こんな夜は、新しい世界に乾杯