オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

物を作り、音を造り上げるのが我がオーディオの楽しみ方

2024年09月30日 23時23分12秒 | オーディオ

 



我が家のリスニングルームや、リビングにあるオーディオシステム

今更ながそのシステムをよく見ると

 

市販の製品がほとんど無い(笑)

 

まあカートリッジは市販製品ですが、組み合わせるプレーヤーシステム

MCトランス、フォノイコライザー、ラインアンプ、パワーアンプ

 

スピーカーシステムも、ネットワークも製品として売られた事もないものばかり

WE&Lansingの組み合わせ等々、あり得ない組み合わせや

励磁電源もが全てがワンオフの一品限りの物ばかりです

 

物を作り、音を楽しむのか

音を楽しむために物を作るのか

 

何れのケースもあるような気がするが

 

奏でるサウンドは「オリジナルサウンド」(笑)

 

 

ときどき「どんな音なんですか?」

と聞かれるが、「例えようがないサウンドです」としか言いようがないです

 

昔はちゃんとハイエンドと云われる、オーディオも楽しんできたが

どの製品の音にも、不満が残り満足はしなかった気がする

 

 

振り返ると楽しかったり満足が得られたサウンドは、自分で改造したり、作り上げたものが多かった

自分で作る満足感、これが音にも影響するのだろうか?

 

たとえ他人からは酷い音と言われても、自分で作ったからいい音に聞こえるのかな?

 

そんなワンオフ製品で楽しむオーディオに、また一つ新たなワンオフを目指します

 

WE22Aストレートホーン計画

 

テストのべニア板ホーンの結果場素晴らしいものであったので、早速制作に入ることになった

 

制作は無垢板を積み上げて作ろうと思う、合板のホーンは何か失う音の情報が有るように思えるので

最初は近くのホームセンターに売っていた米松で作ろかと思って買ってきたが

表面が荒く、磨いてみると木の密度が何やらスカスカな気がする

 

もう少し目の詰まった素材は無いと探して、赤松に決めました

赤松の厚み2.4幅4.8丁度いいと思うこれを使う事にしよう!

 

 

作り方はいろいろ考えたが、やはり台座を作って、

その上に無垢材を並べていく方式にしました

 

台座をどう作るか考えましたが、一番簡単のは22Aの内寸のホーンを作れば簡単

 

早速、今度は厚めの合板を買ってきて曲がり安いように、スリットを入れました

 

大体一作目で曲がるストレスが分いたので、

 

入れるスリットは三センチ4センチ10センチで入れました

手慣れたものであっという間にできてしまいました

 

うーん、これをそのままホーンにしてもいいかも

 

・・・

と思うほど出来がいい(笑)

 

もしかしたら、ほんとにこれを使うかもしれない、

いや薄っぺらいプロトタイプがいいかもしれない

 

今までの経験上真剣に作ったものより、適当にテストで作った物のほうが音が良いことが結構あったが

いやいやこれは、単なる台座に過ぎない、

無垢材本のホーンのほうが絶対に音が良い

 

 

と自分に言い聞かせて積み始めた

四角い木材を丸く積み上げるには。角材の一片をカットしなければならない

 

その為の専用治具も作りました、角度は台座のカーブを見ながら

一本一本削ります

 

なんとか形になりそうです



のんびり仕上げようと思っていますが・・・・・

 

 

 

 


プロト・テスト、ベニヤ板ストレートホーン

2024年09月25日 09時31分58秒 | オーディオ
 


最終的には無垢材で仕上げる予定のWE22Aストレートホーン

取り合えず図面を立体的にくみ上げてみました

 

なんだかいい音しそうな雰囲気なので、スロートを付けて音を出してみました

 

薄い合板なので、ホーン外側が湾曲してしまいましたが

 

なんだかこれもいい雰囲気です

 

昔こんな様なホーンを見たような、見ないような(笑)



聴いてみるとビックリ!

 

ストレートホーンはやはり素晴らしい

 

やはりロールによって失うものは多いのですね

 

ロールによって生まれる「深みある音」とは

濁りや、失う音の粒子により生まれる音なのかもしれません

 

勿論、好みですからあの深みのある音が良いといわれる方も多いと思います

 

私はやっぱりこの、はっきりクッキリスッキリのストレートサウンドが大好きです



音の鮮度が良く、音圧も強く、トランジェントがいいサウンドです

 

なんだかこのまま使ってもいい様な出来です(笑)

 

この「薄い合板」ホーンの鳴きも、ある意味効果的なのかもしれません

 

ほんとにそこで歌ってるとしか思えないようなクリアーなサウンドで

短いホーンでは叶えられない、響きと切れを併せ持つ魅力的な中低音

 

 

ドライバーを壊さないように低域が入らない、400Hzクロスのマルチアンプで鳴らしていますので

当然400hZまでしか出ていませんが、これがなかなかいい好みの低音です

 

 

スロートは自分で歌ってみてテストしたときは

 

ストレートはスカスカで物足りなくて、ロールは適度にコンプレッションが掛かって響きが良かったのですが

 

実際にプロトホーンで試してみると

これまた仰天!のサウンド

 

先ずは、低域のトランジェントが素晴らしく、低域が弾んで踊っている

これはすごい!

 

しかも広域は伸びていて、597Aツイーターが鳴っているのか、わからない

ロールスロートの時は明らかに高域が不足していて、ツイーターを足さないと不満でしたが

ストレートスロートではツイーターは無くても大丈夫なほど

 

 

WE555Aこのドライバーの本領を発揮するのはもしかしたら

完全にストレートのホーンかもしれません

 

もう少し小さい4A相当の丸形のストレートホーンは何度か聴いたことはありましたが

丸形ホーンは、癖のない素直な綺麗ないい音ですが

 

 

私は音楽を楽しむには物足りなさを感じました

 

ちょっと、こもり気味で抜けきらないのか、響きが足りないのか

嫌いなホーン臭も漂い

丸形ストレートには不満を感じましたが

 

驚くことにこの22A型のストレートホーンにはその「ホーン臭がゼロ」です

 

 

 

これからプロトホーンで音楽を楽しみながらがも

 

第二段階に入ります!

 


WE22Aストレートホーン計画始動

2024年09月19日 09時43分46秒 | オーディオ

 



いよいよ始まったWE22Aストレートホーン計画ですが
 
WE22Aといえば、トランペット型スロートのツーターンで
 
ロールホーンの代名詞のようなホーンです

 

ロールホーンやフォールデッド(折り返し)ホーンの魅力とは何か

 

 

ハッキリ書くと敵を作るし友達を失うので言葉を選ぶが(笑)

 

最大のメリットは、折り返すことで実際の長さが短く出来る事だと思っています

 

ホーンで広帯域、特に低音を奏でる場合はホーンロードの長さが必要になります

細いロードをかけて、一気に広がることで低域再生を可能にしています

 

その為フルレンジで使う大型ホーンは渦巻や折り返し等のフォールデッドでスロートをの長さを稼ぐのですが

このスロートの形状で音が変わるのは以前のブログで書いたっとりです

https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=ed3c270d018acd323a3eee7d51cb3e9a&sc=c2VhcmNoX3R5cGU9MCZsaW1pdD0xMCZzb3J0PWRlc2MmY2F0ZWdvcnlfaWQ9JnltZD0mcD02

 

前回のブログで、555をフルレンジで鳴らして一番いいと感じたのは「WE13A」と書きましたが

この13Aの折り返し型のフォールデッドホーンのホーンロードの長さはWE最長で

開口部W62インチ、H42・1/2インチ、奥行56インチ、オリジナルの音道の長さは4.27mもあります

 

これをオーディオフェアで聴いたときは驚きました

隣にS氏が映っていますが、なんか因業爺に見えます(笑)、実際はもっと若くてカッコいいです

 

笹本氏の13Aはオリジナルよりも更に長くスロートを含めると4.85mに及びます

気柱共鳴管であればドライバーが古の555でも、音道4mもあれば50Hzが出ても不思議はありません。

※上記金額は2017年当時の金額です、現在はお問い合わせください気が向けば作ってくれますよ

 

高域から低域まで同一の魅力的な音色で、圧倒的なフルレンジ・パフォーマンスを奏でます

フルレンジでは最高と思っていたマーチンローガンCLS以上の広帯域と魅力を感じました

 

 

低域まで音を出すには振動板の大きさではなく、小さな振動板でロードを稼ぎ

大きな開口部を持つことで、通常聴くに十分な50Hzまでの低音再生が可能になります



555の小さな振動板で50Hzまでの低音再生が出来れば夢のようなサウンドを奏でますが

 

 

あたしにゃ無理!、

皆様のご忠告通りにたぶん一年と持たずに555Wの振動板を壊すことになると思います

 

ある程度低域を出して100~250Hzあたりで低域をカットしたマルチアンプ方式で555を使いたいと思います

 

選択肢は、25Aやマルチセルホーンとなってきますが

これらの、比較的短いストレートホーンでは、高域が伸びてくっきりスッキリのサウンドは奏でますが

これはステレオシステムで行っているので、少しロールホーンの魅力も奏でたいです

 

 

良く出来たWE等のロールホーンの音の特徴としては、鮮明とかが付くスッキリクッキリではなく

濁ってはいませんが、なにかほわっと「漂うように」音が浮く、といったらいいのでしょうか

 

良い音色の付帯音が付き、その音色を強調させて(不要な音を省く?)聴かせ方が旨いです

 

ロールやフォールデッドを行う事で、特徴的な音の響きが付け加えられます

手元にあるスロートを使って、音の検証を行いましたが

注、検証方法はスロートやホーンをマイク代わりに私がカラオケを歌い、どれが一番いい声に聴こえるかを聴き比べる、とてもシュールな検証です(笑)

その時の動画は、恥ずかしいので削除しました(笑)

 

 

厳密な検証の結果、22Aのカーブスロートは素晴らしい音色を奏でます

これを使えばロールホーンの魅力的な音色も奏でると思います

 

WE22Aのロールスロートを使い、魅力的な音造りをして、その後は素直なストレートホーンで

これが夢に描いていたホーンの姿なんです

 

 

取り合えず22Aの現物から形取りして、真っ直ぐ図面を引いてみます

それを、立体にしてみようと、薄い合板でプロトタイプ製作

 

ロールホーンをストレートにすると、なんだかちょっと不格好にも思える

もっとスムーズなカーブに書き換えようかと思いましたが

 

オリジナルに敬意を払い、スロートを真っ直ぐにしただけにしてみました

 

なるほど、立体にしてもなかなかいい感じ

合板が薄いので少したわむが、制作は無垢材で行おうと思っています、

たぶん撓むことは無いと思います

プロトタイプが出来上がったら、さっそく厳密な検証を行ってみたいと思います(笑)

 

 


WE555W用ホーン計画始動

2024年09月18日 08時39分13秒 | オーディオ

やっと手に入れたWE555Wドライバー

このドライバーを最高なサウンドで鳴らしたい・・・

 

そう思っているのですが、何故か私の周りの方々は

壊すなよ、代わりが無いぞ、大きな音出すなよ、適量で聴けよ、等々のコメントばかり

 

 

どうやら俺が大音量で壊すのを皆さん心配してくれているようです

大丈夫だと思います(笑)

 

確かにフルレンジでならせば壊すと思いますので、ツーウエイの

マルチアンプでならそうと思っています

 

555をフルレンジで鳴らすか、マルチウエイで鳴らすかでホーンも変わってきます

 

 

フルレンジで鳴らすならいままで聴いてきた中で、一番いい音で鳴っていたと感じるのは

S氏の制作したWE13Aホーンが最高だと思っています。

 

冒頭の古のWE13Aレプリカ、これは木製にしては音の情報量が減らないですね

私は音が加速する金属製ホーンの方が好きですが

 

木製でも、合板ではなく響きの良い無垢板を繋ぎ合わせたフォールデッドホーンの音色は格別です

 

大きすぎて我が家には入りません!

 

WE15Aも素晴らしい魅力のサウンドを奏でますが、合板ホーンはどうも私には失うものが多すぎる気がします

ホルン型スロートによる、拡散されたエネルギー感も実は苦手ですし、これも大きすぎる

 

 

WE16Aはエネルギー感も失わず、力強く好きなホーンですが、大きく重くて無理

13A、15A、16Aはフルレンジで使うのが最高の魅力的なサウンドですが

私の使い方では壊す危険性大ですね

 

またこれらのホーンを使う場合、ボーカル中心というか、専用となってしまう可能性があります

現代の音楽を聴くには低域がやっぱり少し不足で、ウーハーを足したくなりますが

 

ウーハーを足してバランスよくまとめるには、これらはちょっと難しいホーンです

 

 

 

フルレンジではなく、安全に低域カットして、ツーウエイで壊れない使い方をするなら

もっと実用的で小さなホーンでも可能となります

 

 

WE14Aの塵取りや、KSのベビーホーンも素晴らしい音色を奏でる、

KS-6368は友達のKIM氏が持っているので

是非譲ってくれ~、と頼んだら

 

いつか飽きたらね~

いや、あなたが買った555Wを僕が引き取るよ、そのほうが絶対良いよ(笑)

 

との事、

たぶんベビーホーンを譲る気はなさそうだ

 

 

FBの友達からIPCのLU-1049を買うと言って、借りて(?)きたが

これがビミョー、魅力があるといえばある、スッキリはっきりとした魅力はある

ツーウエイとするならばこれで十分ともいえるが

 

555Wの魅力を引き出すには、もう少し低域が出ていないと、不満に感じる

折角貸して頂きましたが、夢の555Wを鳴らすには少し役者不足でした、申し訳ございません

 

 

 

では、この路線でもう少し長いホーンで低域を稼げるとしたら

WE25A、となります、これも良いがとにかく高い~!、手が出ない

造りが複雑でコピーもできない

 

WE25Aは何度か聴きましたが、555とベストマッチングと感じています

 

 

 

もっと手ごろで、ある程度低域まで出て私の使い方で音が気に入ったSOUNDを奏でるのが



やはりWE22Aホーン

何度聴いてみてもこのホーンが一番555には似合う気がします

 

メインシステムの中低域にはこのホーンを使っていますが

ステレオ装置で使っている22Aは、このまま287-Tで使い続けたい

 

理由は、ステレオサウンドで求めるエネルギー感を奏でるには

555を使った場合スロートがカーブしているのでツーターンとなってしますが

ワンターンで使った22Aのほうがエネルギッシュで、音のピントが合います

 

 

モノラル用にもう一つ22Aを買えばそれが良いのだろうが

 

WE22Aを三台も持っていても芸が無い、長年の夢だった計画を実行用と決断に至りました


我がシステムのコメントを頂きました

2024年09月16日 23時09分24秒 | オーディオ

我がシステムを楽しみに多くの方が見えられます

が、なかなかコメントが頂けませんでした

 

先日お見えになった音に厳しいオーディの先輩にFBでコメントを頂きましたのでそのまま投稿させて頂きます

 

 

Tさん宅をお訪ねしました。
.
Tさんは、オールホーン・システム。大変なオーディオ遍歴を重ねられてきた方で、その果てにこのシステムがあります。古典的なユニットに真空管アンプで、アナログオンリー。とにかくハンドメイドの独自の世界観があるオーディオです。
.
そもそもは、私が「立体音場再生」と題して投稿した記事へのレスのやり取りです。Tさんが「オールホーンのマルチウェイでも立体再生はできる」「リアルサウンドでステージを実現できている」というので、それでは是非聴かせてください…となったわけです。
.
…というわけで、訪問のテーマはあくまでも「立体音場再生」。
.
到着までに一波乱。
.
励磁スピーカーの電源のひとつが壊れてしまったとのこと。予熱を入念にと準備中に物が落下して電源に当たってしまったそうです。車で旧知のショップで応急修理。私が駅に到着するまでに間に合いましたが、その重い電源を車内に積んでのお出迎え。
.
オーディオルームに入ってからも、いろいろとお取り込み。午前中からの入念な準備と十分な予熱という思惑は大ハズレ。アンプ類も励磁電源も全て到着してからの点灯というわけです。もうお気の毒と言ってよいほどのドタバタです。
.
案の定、最初はなかなか安定しません。言い出せばキリが無いほど気になる点が満載なのです。Tさんも最低でも2時間はかかると仰います。
.
しかし…
.
最初からおや?…と思いました。先入観として持っていたホーンのマルチウェイのイメージとは違う。確かに、音の拡がりとナチュラルなハーモニーとステージ感があります。
.
私の耳慣れた音源ということで、持参したレコードを優先して聴かせていただきました。上述のような暖機不足ですのでいろいろと思うところはありましたが、次第にこちらの耳も慣れてきて、このオールホーン・システムの本質が見えてきました。
.
.
最初にかけていただいたショルティ/シカゴのワグナー。
.
国内廉価盤なのですが、これがこういうハイクラスのオーディオにはけっこう鬼門。やっぱりそうかとちょっと落胆はしたのですが、ホルンやトロンボーンなどには気がつかなかったリアリティ。このLPは、暖機の進捗にともなって何回かかけ直しました。そのたびにこのシステムの素晴らしい素性を感じさせるようになっていきました。
.
.
次にかけたのは中本マリのボーカル。
.
Tさんは、低音の量感を求めないと公言しています。低域であってもあくまでも弾むような溌剌としたリアリティを追求。ユニット2本のショートホーンは巨大なもので、多少のご謙遜はあるとは思いますが、確かにとてもタイトで低域の遅れが音に被ってしまうことが皆無。ただし、周波数の加減なのか、このLPはかなり低音が気になりました。東芝音工の力作プロユース・シリーズ――洒脱なボーカルと原田政長の弾むようなウッドベース、ビッグバンドのパワフルなサウンドが魅力ですが、気になったのはキックドラム。ガツンと甲高い衝撃になってしまって低音にならない。――この原因は最後の最後に、低音ユニットの励磁電源の電圧が上がっていなかったことと判明しました。
.
.
驚いたのは、シャルランレコードが見事に鳴ったこと。
.
たいがいのシステムには鬼門のはずのこのレーベルが見事に鳴ったこと。ヴィヴァルディの四季ですが、これほどアンサンブルがほぐれて輝かしい弦楽器の蠱惑的な音色が立体的に再生されたのはあまり聴いたことがありません。この演奏にはコントラバスが含まれていないので、バランス上、前述のウーファーが悪さしなかったということもあったのかもしれません。
.
4way10ユニットのオールホーンをこれだけマネージするというのは大変なこと。しかも、アンプやプレーヤーもかなりの年代物です。その大変さの一端をはからずも目撃することになりましたが、大変さを苦労とせずに嬉々としてやっておられる。これこそ趣味のオーディオ。
 
 
Tさん宅をお訪ねしたオフ会の報告の続きです。
.
訪問のテーマは「立体音場再生」。
.
「オールホーンのマルチウェイでも立体再生はできる」のか??という、こちらでのやりとりが、きっかけでした。
.
実際にお伺いして聴いてみれば、「立体音場再生」の思いも目指す方向性も、私と同じ、ということでした。
.
「立体感」というと、奥まった音場空間に幽霊のような音像がホログラフィックに林立するというイメージが一般には多いようです。特に「ハイエンド」を標榜するような人々。ここでの「立体音場再生」というのはそういうことではありません。もちろん録音によってはそういうものもあるのでしょうが、むしろ、それはコンサートフィデリティということではかえって人工的で不自然。
.
ひと言で言えば、眼前のステージが拡がる感じ。ホールにワープするような感覚。決してシャープでキレのあるということに限らない。音楽が部屋いっぱいに展開する。空気の共有感…。
.
どのようにしてそれを目指すのか?ということをTさんに聞いてみました。普段心がけていることとか、どんなことに注意を払っているかとか…。
.
一番のキーワードは『音圧』なのだそうだ。
.
実は、これまでもブログなどでTさんが『音圧』ということを仰っていることは知っていました。ところが、その言葉の意味がピンと来なかったのです。今回、直接お聴かせいただきながら会話させていただけたことでわかったような気がしてきました。
.
まず、強調されていたことは〈タイムアライメント〉。
.
ドライバーの振動面を合わせること。
.
各ユニットの設置位置を厳密に合わせる。それはドライバー振動面とリスニングポジションまでの距離を厳密に合わせるということ。言い換えれば、ドライバー振動面を仮想的に点音源とするように面を厳密に合わせることになります。中核となっている中低音ホーンの開口部が突出していて、しかもワンターンの折り曲げホーンになっているので見た目では気づきにくいのですが、ドライバー面はぴったり合っているそうです。ウーファーも後の壁際にあたりまえのように置いてあるのですが、よく見ればツィターも後の壁際にあって、すべてのユニットの振動源は後の壁際の二次元面にぴたりとそろっています。
.
勝手な思い込みかもしれませんが、『音圧』の意味合いは、全てのユニットがタテヨコぴったりと合っていること。タテ(片chの上下)だけでなくヨコ(両chの対応する左右)もピッタリと合わせてある。ネットワークも相当に年季の入ったもので時間をかけてバランスを細密に調整されてきたのではないでしょうか。
.
つまりは、レガッタのエイトのオールみたいなもの。
.
ボートは、複数のオールで漕ぐもの。エイトともなると8人で8本のオールを合わせる。ひとりひとりの体力と技術もさることながら、8本のオールをぴたりと合わせることでとてつもないスピードの差を生みます。スピーカーで全ての振動源がぴたりと合うことがすなわち『音圧』。
.
ホーンスピーカーの振動板は小さく、スロートを絞っているので点音源に近い。数理的に計算されたホーン形状で抑制された拡散なので干渉や反射の無い純粋な波動が得られる。その点ではコーン形よりもずっと有利です。純度の高さという意味では平面型も近いものがありますが、点音源ということではホーン型には敵わない。
.
ホーンスピーカーの欠点、扱いの難しさは山のようにあって、なかなか一般的普及には耐えないわけです。さらにウーファーまでホーン型というのはなかなか実現できない。たいがいはコーン型ウーファーを使うのですが、それだけでつながりが悪くなり致命的にバランスを崩してしまう。その点でもTさんは徹底しています。お聞きするとネットワークは6dB/octの一次フィルターなんだとか。これも驚きです。帯域はかなり被ってしまうわけですが、それを丹念に調整してきたのでしょう、結果として各ユニットの位相や音色のつながりが完璧に近い。しかもドライバーユニットは全て励磁に改造してあるという徹底ぶり。
.
振動源を合わせ焦点密度を高めたことから生まれるサウンドのエネルギーと純度は素晴らしいものがありました。もちろん、「立体音場再生」という点で部屋全体をホール音響で満たし、その中に包み込まれる。そういうオーディオの豪奢な愉悦は極上のものでした。
.
もうひとつ共感したのは、ジャンルの幅の広さ。
.
よく、クラシック向き、ジャズ向き、ロック向きだとか、ジャンルに合わせてシステムを何通りも使いわけることを自慢する人がおられます。完璧なオーディオなんて存在しないというのはわかりますが、かといって何か特定のものに合わせたものというのは主客転倒の独りよがりに過ぎないと思うのです。どんなジャンルであっても音楽ソースの隅々までバランスよく鳴らすことができてこその完成度。様々な音楽ソースを聴いてチューニングを重ねるということがオーディオの本道だと思うのです。ソースによって多少の調整をしたければトーンコントロール(あるいはグライコ)による帯域バランスの調整で十分だし、それが本道。
.
立体音場再生のテーマからは外れますが、モノラル再生あるいはカートリッジの比較なども楽しませていただきました。特にEMTやデッカのカートリッジのキャラクターの違いが面白かった。デフォルトはオルトフォンですが、そのことにも納得。それと比較すると、なるほどこういうことだったのかと、その違いがとても鮮やか。認識を改めました。これもまた趣味のオーディオ。ジャンルや自分の好みという独り合点の型にはめるというのではなくて、ユニットそのものの音味の違いを楽しむということ。それもオーディオの趣味性だと思うのです。
.
最後に、昭和歌謡をリクエストさせていただいたら、取り出したのは何と因幡晃の「わかって下さい」。低音はご謙遜だったのに、そのイントロのパイプオルガンのサウンドにはあっけにとられました。
.
残念だったのは、やはり、アンプや励磁電源、ネットワークのコンディショニングでしょうか。次回はぜひ、トラブル無しで安定したベストチューニングでお聴かせください。
.
楽しい時間をありがとうございました。
 

とういうコメントを頂きました

他人の評価は大変勉強になります、また音に厳しい方はほんとに怖いと感じました

仰る通りネットワークは右と左でコイルが違っています、WE7Aをこぴーしたものですが

巻きが違っています、Tオーディオに転がっていたのを、もらってきたのですが、

二つと同じものが無く、似たようなものを使っていますが大体同じクロスになるようにしていますが

その、帯域の違いをピタリと聴き分けられまし

脱帽です

大変勉強になりました、もっと自分に厳しく煮詰めなおします

ありがとうございました、大変勉強になりました


555W格闘開始、先ずはアダプター制作

2024年09月04日 23時15分17秒 | オーディオ




555との格闘が始まりました


まずは、左側のWE22Aホーンに555を付けて





右側は今までの287-Tで、聴き比べを行いました



音圧は287-Tのほうが音圧が強い



これは22Aスロートのターン数の違いもあると思います


555はオリジナル通りでターンが二回だが、287-Tは口径が大きくスロートが短いので1回で済む



この違いもあるだろうが、楽器の音は287-Tの圧勝だが


歌声は、555のほうが味わい豊に聴こえる


なるほどこんな音の違いなのか



今回入手した555は1器のみなのでモノラルで使う予定だが

22Aホーンをモノラルで使って真ん中において


ステレオシステムは311-90ホーンに戻そうかと試してみるが、


311-90は音は正確で律儀なサウンドを奏でるが、力が足りない、音圧が足りない





音の魅力は、音色の良さもあるが、



私のサウンドは「音圧の強さ速さで」成り立っている


ステレオ措置でWE22A&287-Tはやはり最強、これを外すわけにはいかないようだ



オリジナルの555&WE22Aの二回のターンで失う音圧は大きいとおもう

 

さて、555をどうやって使おうか


とりあえずFBで誰か555のホーン譲ってくれー




IPCのLU-1049なら一本空いているとのことで、すぐさま東京までドライブ





低域400Hzまで行けるとのことだが、正直小さい


デッドニングされていない鉄板ホーン、魅力はあるが



もう少し低域が欲しい

 

新たにホーンを作るのは時間がかかるし、手ごろなホーンが手に入らなければ




手持ちのホーンを使うしかない

 




ALTECの311-90と805マルチセルが余っているのでこれを使うことに

じっくりその形状を眺め構想ができた、そく実行し、完成

(笑)




 

ちゃんとキツめに穴をあけ、あとは回しながら捻じ込んで自然とねじ山ができた

完璧、これならエアー漏れもない

 




とりあえずアダプターとして上出来

 

さっそく音を出してみると、

いままでの288-16G励磁とは比べ物にならない歌声


華やかで力強い歌声だ

 

やっぱり555Wは音がいい

取敢えずはこれで十分な気がするが・・・・

 

 

 

 


危うく全てを失うところでした

2024年09月02日 22時13分08秒 | オーディオ




 

 
 
まさか自分の家が全焼する、そんなこと思ったこともありませんでした
 
ご安心ください、燃えてません
 
 
昨夜、寝る前にいつものように携帯を充電しようと
 
床から充電器のケーブルを拾いあげようとしたら
 
 
あれ?
 
動かない、床に張り付いている
 
 



 
強く引っ張っても、先っぽが床にしっかり貼り付けて動かない
 
 
えっと、思ってよく見るとなにやら燃えて焦げた跡
 
 
 
そういえば部屋に入ったとき何やらキナ臭かった
 
 
 
まさかなにかの原因で発火して、床に張り付てしまったようです
 
 
 
 
USBはアダプターは電源に入っていて、携帯側は床に置いてあった状況でした
 
 
端子はむき出しだったので、ショートして出火したのでしょうか
 
理由はわかりませんが、火が出て燃えた以上、可燃性の物が近くに有れば確実に火事になっていました。
 
こんな事ってホントにあるんですね〜
 
 
私一応保険代理店で、いまだに仕事していますので
 
 
火災保険は知っていますが
 
もしほんとに全焼してしまえば、保険なんか役に立たない
 
 
自分の仕事を否定してしまうようですが
 
 
 
長年かけて集めてきたオーディオ機器を失えば
 
いくら保険がかかっていても、同じものを二度とあつめることはできません
 
 
キャンピングカーの故障の原因も、安く済まそうとしたことが原因だったのかもしれません
 
 
 
高ければ質がいいという訳ではないと思いますが
 
 
 
 
安物買って、多くを失っては意味が無いですね

技は力の中にあり、音質は音圧の中にあり

2024年09月01日 19時11分04秒 | オーディオ

なんだかよくわからないタイトルですが

「技は力の中にあり」私は人生に於いて名言だと思っています

 

例えば、人を幸せにして世間の為になる素晴らし発明が成功しても、誰にも知られなければ意味がない発明

「発言力」「表現力」「行動力」という力が無ければ伝わらず、自分よがりの無駄な発明となってしまうとおもいます

 

どんなに素晴らし理論を唱えても、「説得力」が無ければ人様に伝わることは無い

これも独りよがりとなってしまうことになる

 

 

どんなに相手を強く想っていても、表現力、行動力が無く伝わらなければ「離婚」となることも?

・・・・、



 

 

私はどんなに素晴らしい能力が有っても、それを表す

「力」が伴わなければ意味が無いことが多いと思っています

 

勿論相手を想うことは、例え力が無くても、無力でも、金力が無くても、唯々ひたすら想い続ければ

何時かは伝わると信じては・・・・・・・・が

 

やはり、様々な力があったほうが効果的で有効に伝わり、価値の有る事になると思っています

 


オリンピックでも、相手のいる競技では

どんなに「素晴らしい技」を磨いても、体重という「力」の前では技が発揮できず

圧倒的な力の前には技が無力であると判断して、階級に分かれています


むろん体重という力は関係ない競技もありますので全ての競技では有りませんが

 

 

さて、この階級を「良い音を求める競技」のオーディオに当てはめると


ビギナー、堅実な中堅、経験豊富なベテラン、マニアの頂点、大バカ者


と分類されています・・・・・・

 



違った?


技は力の中にあり、これをオーディオでは

音質は、音圧の中に有り、という事になります

 


わかりますか?例えばアンプで云うと

音色の論議では、やっぱり真空管の音色が一番いいよ

いや、トランジスターのほうが効率もよく結果、音色がいいよ

 

いやいや、音色はソフトに有るので、機器は無色透明なデジタルが一番

 

等々、増幅素子だけではなく回路も含めて様々なご意見があると思います

私はこの音色は、料理では味わいだと思います

 

つまり好みなんです

 

 

その人の生きてきた、様々な生き方で育てられた「五感」

その感性はみな同じではなく、個性があり、五感の感じ方は

 

十人十色

 

だからいい音色の好みは、十人十色なんです

注、文句がある方は堂々と反論してくださいね、関係ない所で私の批判楽しまないでくださいね

 

では、オーディオの「いい音」とは十人十色なのかというと

違うんです

音楽を楽しむのに最も大切なのが「音力」だと思います

オーディオの再生音楽ではこれを「音圧」と言います

 

音圧がある、音圧が無いは、決定的に音質の表現に違いが出ます

 

どんなにすらばしい音質であっても、音に力が無いと魅力が伝わりません

 

そう、聴きたいい音は「質」だけではなく

それを表現する「力」が必要なんです

音質、品質を求めて、組み上げられたオーディオシステムは、

 

すみません

 

つまらない音楽を奏でます

でも

 

魅力、迫力、を努力で奏でる音は、「楽しいサウンドを奏でます」

注、勝手な理論です、財力も多少必要です

 

 

「力」が込められた音は説得力があります

 

勿論質も必要ですが、それ以上に「力が必要なんです」

力だけのこれは兵器です、

 

 

そういえばスピーカーも階級がありますね

 

古レンジ、ブックシェルフ、フロアー型、大型劇場型、大馬鹿野郎

と分けられますね(笑)

 

私のオーディオにはハイエンドとかビンテージの区分はありません

 

勿論、トランジスターとかデジタルとか真空管とか素子の拘りまりません

 

 

奏でる音に「力」があるか、ないか

 

 

そしてその音質を五感が好むか好まないか

 

 

 

 

質は力の中に有り、これをオーディオで最初に感じたのは

チェロのオーディオパレットでした

 

 

このパレットはその名の通り、

 

特定周波数の圧力を変えることで音色を変えられますが

その名の通りに、音を合わせて新たな「音色」を作るには

 

 

パワーアンプ・パフォーマンスという「圧倒的な力」が、無ければ

 

楽しめる音色には変わらないんです

 

 

正直下手なパワーアンプでパレットを使うと

音を濁すだけでした

 

質より力、それが私オーディオで、目指し奏でる音だと思っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注、私が人として品質・品格ならびに人格が欠けている、そんな言い訳をしているわけでは決してありません