6/26(日)、富山能楽堂にて「県宝生会能楽大会」が催され、「蒼山会」の素謡「百万」にワキで出ることになった。「百万」は、子と別れた母親が物狂いになる話であるが、9月の「三派合同能楽大会」では、無本で地謡に出ることになっている。かなり早くにテープをもらったので、それまでには覚えられるだろうと、思っているのだが…。
当日は、梅雨の晴れ間の良いお天気の日。↓は、県能楽堂。終演後、帰路につく人々。
第1部は、会員の素謡、第2部では、能「春日龍神」、狂言「佐渡狐」、仕舞「花筐」、能「籠太鼓(ろうだいこ)」が演じられた。ここでは、宝生流の若き家元がシテを務められた「春日龍神」を紹介します(写真はすべてネットからです)。
かなり前に、栂尾、槇尾、高尾の三尾(さんび)のお寺を訪ねたことがある。栂尾(とがのお)の高山寺を開いたのが明恵(みょうえ)上人だ。木の上で修業をしておられる絵や、「鳥獣戯画」を思い出す方もおられよう。このお話は、明恵上人が入唐渡天(にっとうとてん・中国やインドへ行くこと)を志し、暇乞いのため春日明神へ参詣する話である。
↓ 前場。明恵上人(ワキ)が登場すると、一人の宮守の老人(前シテ)が現れます。宮守は、明神が上人のことを大切に思い、参詣を心待ちにしていると伝え、釈迦が世を去った今、この春日の山こそ霊鷲山であり、入唐渡天を留まるように諭します。
〈中入り〉 後、龍神(後シテ)が現れ、霊鷲山での釈迦の説法の様子を見せ、上人に入唐渡天を留まることを確認し、猿沢の池の波を蹴立てて姿を消します。
↑ の写真はネットからだが、当日は「白頭(しろがしら)」の小書きがついており、白頭の龍神で装束も変わりくらいも重くなるのだそうだ。前シテの静かな老人と、後シテの激しい龍神を同じ人が演じていると思えぬほど動きが異なり、特に最後の「舞働き」以降は早いリズムに見ている方も体が乗って行く。
「別習」という小書きの場合、龍神がツレ龍神や龍女を従え登場し、華やかな舞を見せるようだ。
能「春日龍神」白頭: 作 世阿弥元清
シテ:宝生和英 ワキ:殿田謙吉 ワキヅレ:北島公之
間狂言:中島恭介
大皷;飯嶋六之佐 小鼓:住駒幸英 太鼓:徳田宗久
笛:瀬賀尚義
地謡:大坪喜美雄 他
装束は素晴らしいですね。いつか、舞がメインのお能にお誘いします。静かな舞がいいかな? 激しい舞がいいかな? 高岡でも金沢でも。いいのがあればお声をかけますよ。
富山宝生会,素晴らしかったのですね!
貴女も大変でしたね、9月も楽しみです。
春日龍神はそんな話なのですね。次の日の新聞に「白頭の迫力のある舞い姿」が出ていました。
羨ましかったなー、と見ていました。ネットからの写真や貴女の紹介を見て、やはり素晴らしい!と思っています。
八尾で「初めての能楽」でしたかに参加した時に「春日龍神」の舞いを見て凄い迫力!と感じてのを思い出しました。
写真見せてくださいね。八尾の「初めての能楽」が「春日龍神」でしたか。動きが激しく惹きつけられますね。
ところで明日、上衣は羽織を着ようと軽く考えていたのですが、一旦出してみると派手なのばかり。紋がついていたり…。ちょっと困りました…。茶々姫さんにも借りているのですが。ま、いくつか持って行きます。
朝からは疲れます。能が2番もありました。
「籠太鼓」は以前金沢でも見たのだけど、2度目でよ~くわかりましたよ。
同じ曲を何度も見る面白さもわかったような…。