Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

謡蹟巡り~「安宅」、「実盛」を偲んで④~余談いろいろ

2019-10-30 | 能楽

   私が所属するお謡の会「蒼山会」(山崎健先生主宰)では、毎秋かならず謡蹟巡りの旅に出ます。日帰りと一泊旅行が一年おきです。よほどのことがない限り毎年参加しています。 今年は日帰りの年、いつも能楽を聴きに来てくださる友人を3人お誘いし、一緒に行ってきました。

 10/20(日)、朝8時に大門を出発し、最初の目的地が小松市「安宅関」。能「安宅」の舞台です。次に「多太(ただ)神社」へ。創建は約1500年前、武烈天皇の時代(503年)、能「実盛」の主人公、斎藤別当実盛の兜が奉納されています。最後に、義仲が平氏と闘った篠原合戦場跡にある「実盛塚」、「首洗い池」を訪ねました。これまで3回にわたり旅の様子をリポートしましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。最後に余談をいくつか…。

 まず、集合写真です。多太神社の本殿前です。

  👇は、芭蕉の「奥の細道紀行」330年記念として小松市が発行した絵葉書です。芭蕉は、7月25日多太神社を訪れ、実盛の甲冑を拝観。その2日後に山中温泉に向かう途中、多太神社を再訪しこの句を奉納したそうです。 芭蕉は義仲が好きだったようで、滋賀県大津市(粟津ヶ原の戦の場所)にある「義仲寺」にある義仲の墓の隣に自分の墓も建てたそうです。

  一緒に参加したSAさんは、バスの中で先生が実盛の話をされた途端に次のような川柳を作られました。前日美容院へ行ってきたのだそうです。

 
 ☆ 実盛に 習い髪染め 謡い旅

 また、実盛の甲があちこちに奉納されているのを見て、初参加のお笛のNAさんが「今日の ”主役はかぶと” だね!」と言われ、それを聞いてまた一句。

 ☆ 謡い旅 主役は甲 勧進帳

 
 さて、バスの中での山崎先生の解説はクイズ付きだったのですが、私の座席が前だったせいもあり、ちょっと呟いた答が正解だったりしてなんと3個の賞品いただきました。白いソックス、刺し子の布巾、熊のキーホルダーです。

 一問目:お能では”ワキ”は旅の僧が多いのですが、「巴」の”ワキ”は何というお坊さんでしょう?
     位の高いお坊さんで「〇〇上人」と言われる方ですよ。

 私:北陸だから、蓮如上人? でも時代が違うし…。遊行上人かな?   アタリ!

 二問目:能 観世流の今の宗家の名前は?

 私:清和さん。      アタリ!

 三問目:巴御前はどこで亡くなったでしょう? 富山県内ですよ。

 私:たしか、福光だったかな?       アタリ!

 

 でした。