Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

謡蹟巡り~「安宅」、「実盛」を偲んで①~安宅公園

2019-10-24 | 能楽

 私が所属するお謡の会「蒼山会」(山崎健先生主宰)では、毎秋かならず謡蹟巡りの旅に出ます。日帰りと一泊旅行が一年おきです。よほどのことがない限り私は欠かしたことはありません。今年は日帰りの年、いつも能楽を聴きに来てくださる友人を3人お誘いしたら快く参加してくださいました。越中の国、富山県は、万葉の時代に大伴家持が高岡伏木にあった国府へ赴任しています。源平の時代には、木曽義仲が木曽から都へ上る時、義経が奥州へ逃れる時に通過しており、戦国の世にはいくつかの戦いがありました。江戸時代、松尾芭蕉は「奥の細道」の旅の帰りに北陸道を歩いています。

 とは言え、有名な史跡はとても少なく、謡蹟となると一つ二つしかありません。今年はお隣の石川県で、能「安宅」と「実盛」にまつわる史跡を訪ねます。

 10/20(日)、朝8時に大門を出発したバスは高岡駅南、福岡Pでそれぞれ参加者を乗せ西に向かいました。バスの中では恒例の「クイズ混じりの解説」を先生がしてくださいます。当てた人は賞品がもらえます。私は前の席に座っていたせいもあり、呟きが聞こえて正解だったりして、複数の品をいただきました。靴下、刺し子のふきん、熊のぬいぐるみなど(後で紹介します)。実は今度の目的地は、私がとても行きたいと願っていた場所だったので、ちょっと詳しかったのです。

 👇 最初の目的地は「安宅関」。能「安宅」、歌舞伎では「勧進帳」の舞台です。今は「安宅公園」と言うようです。左から、義経、武蔵坊弁慶、富樫の像、これは以前から変わりません。 

  👇 近くの海岸に大勢の人が…。聞くと、「海辺のクリーン作戦」の日だそうです。ゴミを拾ったボランティアの人たちが、お礼にと地域の野菜をもらっている行列でした。見事な大根ですね。