いつだったかお茶のお稽古日に「グレン・ミラー オーケストラ」のチラシを見て、義妹が行きたいと言うので私も気持ちが動き、高岡文化ホールでチケットを買った。
もう50年以上前だろうか、ジェイムス・ステュアートとジューン・アリスンの映画「グレン・ミラー物語」を見たのが強く記憶に残っていて、あれらの曲をまとめて聴けるなんて懐かしい!と言う気持ちだった。
11/25(土)、新湊「高周波文化ホール」は満員だった。最初、新湊市内の3中学校の吹奏楽部員50名近くによる「こきりこ」と「イン・ザ・ムード」の演奏があった。オーケストラメンバーも中に交り中学生にとっては嬉しい合奏だったことだろう。見事な出来栄えだった。
トロンボーン4、サックス5、トランペット4、ドラムス、ベース、ピアノ と言う編成は、かつてのグレンミラー楽団のまま。この編成でのサウンドを生み出すまで四苦八苦する姿が映画では描かれていたように思う。
ヴォーカルの二人はニックとマリア。ニックが指揮、進行も務め、初めの挨拶以外はすべて英語なので、年号と曲名とソロ奏者の名前、出身地くらいしかわからない。曲の説明や彼の生涯についてのコメントがあったのか、なかったのか?
が、前半、後半に分けて27曲も演奏してくれた。”ムーンライト・セレナーデ”、”茶色の小瓶”、”イン・ザ・ムード”、”真珠の首飾り”、”ペンシルバニア6-5000”、”アメリカン・パトロール” 等々。ヴォカルで「川の流れのように」や「マイ・ウエイ」などなど。
👇は、かつての映画のポスター。グレン・ミラーはトロンボーン奏者だった。
さて、我が家の子どもたちは2人とも中高では吹奏楽部員、娘はサックス、息子はトロンボーンだった。帰宅後、さっそく息子にラインで知らせる。(以下息子と私のやりとりです)
〇 新湊高周波ホールへ「グレン・ミラー オーケストラ」を聴きに行ってきました。トロンボーン4、サックス5、トランペット4、ドラムス、ベース、ピアノ、ヴォーカル2のバンドでした。
▽ あ~、若くしてお亡くなりの後、今でもバンド活動が継続。たいしたもんですね。曲が良いと引き継がれていくものなんだなあ。ジャパンツアー17、あちこちで巡演してますね。(涙のスタンプ)
〇 そんなに若かった? 昔、映画を見たのだけど。
▽ 40歳。
第二次世界大戦の勃発に伴い、1942年陸軍航空隊に入隊、慰問楽団を率いて演奏にまわった。ミラーは精力的に慰問演奏を続けていたが、大戦末期の1944年12月15日にイギリスからフランスへ慰問演奏に飛び立った後、乗っていた専用機がイギリス海峡上で消息をたった(最終階級は少佐)。
〇 ありがとう。上の説明はウイッキから貼り付けたの?
映画で、空軍の楽隊に入り喜んでいたのを覚えていますよ。
▽ そう。あの時代の彼らにとっては、自らの正義を疑う余地のない戦争。音楽隊は戦時には役に立たないが、慰問であればお国のために役立てる。純粋に嬉しかったのでしょうね。そのために命を落とし、国では英霊の美談として、おそらく扱われたのだろうなあと考えると、人生、皮肉なものですね。しかし、その音楽は人々の心に生き続ける。(再び涙のスタンプ)
〇 ありがとう。どんな方法で維持しているのだろうね?
▽ (いろいろ) あの音楽には旧き善きアメリカの夢が確かにたくさん詰まっている。美しく懐かしい記憶。…
土曜日の夜、少し暇だったか? 彼はいつもより饒舌でした。