Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

「蒼山会謡曲大会」を終えて(2)~リレー素謡&能楽こども教室

2016-03-29 | 能楽

  今日、3/29日に富山の開花宣言があったそうですね。暖かい日が続きましたからね。テンプレートを桜に替えました。

 さて遅ればせながら、20日に開かれた「第36回・蒼山会謡曲大会」でのリレー素謡と能楽こども教室の写真を紹介させていただきます。朝早くから見に来てくださったようこ姫さんとなはさんが撮ってくださいました。

 「リレー素謡」は山崎健先生の発案(たぶん本邦初公開)です。素謡はお浚い会の定番で、普通は一つの曲の15~20分間だけ区切って、お役、地謡で謡います。が、それを1曲全曲を通します。3つの班に分かれリレーのようにつなぐのです。囃子も舞もなく、もちろん面も装束もなく、あくまでも素謡です。ただ、お能と同じように全曲通すので、物語の内容がわかりやすくなるのがねらいです。出演する者にとっては慌ただしいのですが、見所の観客からはどう見えるのか気になっていました。

 ↓は、「烏帽子折」の前場。まず最初の班です。お役の5人は、烏帽子折、牛若丸、商人の金売り吉次、その子分。後方は地謡。

 ↓ 続けて「烏帽子折」の前場。お役が変わるので5人は退場します。

  ↓ 地謡だけが謡っている間に、2番目の班のお役が入ります。

  ↓ 次のお役は3人。地謡は続けて謡っています。

  ↓ 第2班のお役が謡いだすと、後ろの地謡が退場します。

 ↓ 第2班のお役は、烏帽子折、その妻、牛若丸。切戸口が開き、後方へ第2班の地謡が入って来ます。

 ↓ 第2班が揃いました。

 ↓ ここでお能なら、「中入」。ワキだけ残ったり、間狂言が登場したり、囃子や地方が物語をつなぎますが、ここでは、全員が退場し、場面が変わります。

  ↓ 中入り後のお役は、男性5人。盗賊熊坂長範、金売り吉次、牛若丸、長範の子分。

 初めての試みは、とても好評のようでした。

 続けて「能楽こども教室」で、お謡、仕舞、お笛、太鼓を習っている子ども達の舞台です。
 ↓ 仕舞「熊野(ゆや)」、「羽衣」、「唐船」を舞いました。

 ↓ 次に、「嵐山」、「玉葛」、「猩々」を舞いました。

 ↓ 最後に、全員で、連調連管「鞍馬天狗」です。山崎先生、瀬賀先生、上田先生が後見につかれます。松原さんは子ども達と一緒に謡われます。太鼓を習い始めたばかりの野○さんも賛助出演をされました。写真は、動きや表情がわかりよく撮れています。