Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

お茶教室・小景

2016-03-27 | 茶道

 3/19(土)と26(土)の、お茶の教室の小景です。4月も炉のお点前(釣釜)、5月から風炉点前になるそうです。

 19日は、生徒が4名。茶々姫先生は、ご主人の呉山先生の軸「知足」を床にかけられました。「ちそく」と読みます。「知が足りない」ではありません。老子の言葉で「足るを知る」と言う意味で、「現状を満ち足りたものと理解し、不満を持たないこと」だそうです。
 貪欲・瞋恚(しんい)・愚痴の3つが人間の一切の悪業・迷いの根源だと書いてあります。「しんい」とは「怒り・怨み」のこと。そう言えば謡の言葉に「瞋恚(しんに)の猛火…」と言うのがあり、先日の仕舞の地謡で覚えました。        

       

 ↑の解説も、呉山先生の筆です。"わけても退治しがたいのが「貪りの欲」" とありますが、私が最近気になるのは「愚痴」です。年をとるとついつい愚痴っぽくなるのが人の常だからでしょうか。先日集まった5人のメンバーが誰も愚痴らなかった(久しぶりの再会のせいもあるが)ので楽しく過ごせた、と私が洩らしたら、「程よい自己憐憫型と自己陶酔型と自己諦観型が混じった5人だから楽しかったのじゃない?どれかが偏っていると愚痴っぽくなりがち。バランス良くあるのが老齢者には大切かな?」とある人が言われました。このパターン化はよくわかりませんが、私も愚痴を聞いてほしいことがよくあるけれど、場所と相手を考えねば、と心がけたく思いました。

 さて、いつものようにようこ姫さんは、茶々姫さんのお庭から土佐みずきや緑の葉っぱを摘んで来て、菓子器を額縁に見立て、一工夫。私も撮らせてもらいました。   

   

  26日。3月最後のお稽古日。炉点前は今日で終わりです。生徒はようこ姫さんと私の2人だけ。お稽古の前にお喋り、終わってまたまたお喋り。先日、茶々姫さん、ようこ姫さん、なはさんで旅行された神戸の話をたっぷりと聞きました。A紙、土曜日be版の「私のリセット」ランキングにも掲載されましたが、趣味やお喋りは大事なリセット法ですね。私の場合、他に映画、温泉、旅行かな?

 ↓は、主菓子に紫陽花の新芽をあしらい、桜のお茶碗に椿のお棗。障子ごしの春の日差しが明るく、素適でしょう?すべて姫さんのアイディアです。        

  ↑のようなあしらいになったのは主菓子を「鶯」と見立ててのこと。私にはどうも「鶯」と言うよりも深海魚のように見えますが。

 

 後で茶々姫先生が、澤田屋さんで言われたのは「龍田川」だったとか? ウム?龍田川って紅葉じゃない? でもそれは間違いでした。澤田屋さんの命名は「花筏」でした。なるほど…。 話題に事欠きませんね。