Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

市原の友人

2011-03-25 | 日記・つぶやき

 今度の大地震の2日目、千葉・市原の友人から電話があったことは前にちょっと触れた。その後、コスモ石油の火は収まったようだが、最近の新聞の「大気中の放射線量」の地図に必ず市原の値が載る。たぶん観測地点なのだろう。その後どんな生活を送っているのだろう、ケータイメールをしようか、と考えていた矢先に、電話があった。23日(水)の夜のことだ。

 彼女は千葉県市原市に自宅があるが、月~金の毎日、船橋の次女宅へ家事や孫の世話に出かけている。ときどきは杉並の長女宅にも行くそうだ。彼女は、笑い話のように面白おかしく、停電の不便さ、放射線の怖さ、食料不足を話してくれた。

 思い出しながら、書きとめると…:

 ○ 電車がいつ来るかわからず、30分~1時間と駅で電車を待つ。ホームや改札口付近で立って待つ。たまにベンチが空くと急いで座る。「まるで”椅子取りゲーム”だよ~」と笑う。せっかく座れるとトイレも我慢して座っている。

 ○ 駅のエレベーターもエスカレーターも動かず、延々と階段を昇り降りする。「疲れるよ~」

 ○ 皆、イライラしているからか、今日嫌なことがあった。駅で、3年ぶりに、以前習っていたお稽古友だちに会い、懐かしくて電車の中でずっと他愛のないことを喋っていた。彼女が先に降りる駅で、席を立った途端に、傍にいた男性が「うっるさいババアだな~」と言った。友だちにも申し訳なく、自分もショックだった。

 ○ いつ停電になるかわからない。娘宅で、早めにご飯炊こう、と炊飯器にスイッチを入れた途端パシャっと停電。ガスで鍋でご飯を炊いたそうだ。

 ○ 「スーパーにお米がないんだよ」 1キロの袋もない。お米が切れてパンを買おうとしたら菓子パンしかなくて、今夜は菓子パンだそうだ。

 ○ 「こんな時、昭和ひとけたは強いよ~。お姉ちゃん(6歳上)が”布団かぶって寝てればいいよ”と電話で話してた」そうだ。

 ○ その後も余震がいつ来るかと思うと恐いし、いつも揺れている感じがする。

 ○ 電気や食糧はどうにかなるけど、一番怖いのは見えない原発被害…。

 などなど、まだまだいっぱい話があった。

 いかに私たちが電力に頼る生活をしているか、そしてその電力を原子力発電に頼っていることに、日本全体が改めて気づかされたわけだ。
 一人で頑張っている彼女のことを思うと、何かできることをしてあげたい、と切実に思った。