蒼穹のぺうげおっと

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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第21話 「滅びの道」 感想

2008-03-03 09:00:20 | ガンダム00(ダブルオー)
いつか必ず来ると思っていたソレスタルビーイングの崩壊、それは身内(アレハンドロ)の200年をかけた裏切りという形で実現トリニティを含め、ソレスタルビーイング最大の窮地へ、という第21話「滅びの道」。

かなり早い時期から個人的にはソレスタルビーイングは第1期で解散するんじゃないかと思っていたのですが、あながち外れてないかなと思いつつも、やはりロックオンの状態が気になるー!という引き。
そして何より絹江さん、ショックです…(涙)。

なんとなくアレハンドロさんの目論見も見えてきた感もありつつ、第1期は形としてソレスタルビーイングによって起こされた変革の波が、世界を混沌に叩き落すorアレハンドロさんが主権を合法的に握る、あたりで第2期へ続く、という感じかなとか思いますね。


■アレハンドロさん、というか、コーナー家

コーナー家は3年待ったのだ、どころではなく、200年も待っていたわけで、どうやら計画のかなり初期段階からコーナー家とイオリア・シュヘンベルグの思想は異なっていた、ということになりますね。
#丁度先週の第20話「変革の刃」の感想で、イオリア・シュヘンベルグの描く絵と、アレハンドロの描く絵は違うんじゃないか?と予想したところも恐らくビンゴ。

200年前から、ということであれば尚更で、アレハンドロさんが思いつきで造反しているのではなく、コーナー家の悲願としてそのチャンスを窺っていた、ということなんですね。

で、今回のアレハンドロさんは「地球も、ソレスタルビーイングも欲しい」と言っているわけで、こうなってくると、逆説的にイオリア・シュヘンベルグの思想はこの逆になるんじゃないかと思ったり。

今のところ鍵となっている言葉は、今は亡きエイフマン教授の「紛争の火種を抱えたまま宇宙へ出ようとする人類への警告」という言葉と、最初の頃のオープニングで「人類はいまだひとつになりきれないでいた」という言葉。

ここから単純に考えるに、ソレスタルビーイングの目的としては武力による紛争根絶という表テーマを掲げつつ、作中でも語られたように自分たちが憎まれ役を買うことで人類をひとつにする、という狙いがあり、その裏を返すと、もしひとつになったならば、宇宙に出てきても良い、そのための太陽炉だ、ともとれなくもない、かも。

だから最終的には皆宇宙に出るべきなのだ。

というのが僕の考えるイオリア・シュヘンベルグの考え(のたぶん表面的なところ、たぶんもっと深いのがある、はず)。

対するコーナー家は、たぶん、人類はひとつにならないと思うし、人類というのは誰かにコントロールされなければ紛争なんていつまでも終わらない、ましてやそんな人類を宇宙に出せば際限なく争い合うだろう。

だから、人類というのは誰かによって支配されるべきで、その下でひとつになるべきなのだ、だから宇宙から支配してあげるよ。

というのが僕の考えるコーナー家の考え(のたぶん表面的なところ、たぶんもっと深いのがある、はず、或いはまったく外れている(笑))。


第19話「絆」の感想で、ナドレによるトライアルシステムの全容と、それがアレハンドロサイドに支配されているという表現をしたのは何故か?というのを考えたときに、突拍子もないことだけれども、3陣営に配布した擬似GNドライブのコントロールを奪って、最終的にアレハンドロが勝ちを収める、という妄想をしてみたんだけれども、今回ガンダムの操縦にはヴェーダのサポートがかなり入っていた、という情報からも、擬似GNドライブ搭載のジンクスでも同じこと、つまり、ヴェーダによるトライアルシステム的にコントロールを剥奪することができる、というのは少なくとも現実味を帯びたのかもしれない。

と、なると、ここで更なる妄想。

今週の引きで、人革連の偉い人が「ガンダムの時代は終わった、これで世界は変わる」と言っていたのは、再び3陣営同士で擬似太陽炉を用いて大規模な紛争が始まったりしないかな、とか思ったり。

すると潰し合って、太陽光発電システム(軌道エレベーター)の破壊まで至るかもしれない。

そして疲弊したところにトライアルシステムみたいのをやると、もう太陽光エネルギーは使えないし、化石燃料も(国連(アレハンドロ)の支援の甲斐もあって)アザディスタンのように太陽光へ傾斜していたり、紛争が続いててそれどころじゃなくなっていて、化石燃料のめどもたたない、というエネルギー危機に。
#なんとなくトライアルシステムの餌食になるのは、ダリル・ダッジ中尉っぽいなぁ。

そこでアレハンドロが宇宙から天上人ポジションで、僕が支配しちゃうもんねー、とか言って登場する、もしくは表向き合法的に支配ポジションに入っちゃうか、というのもあり、かな。
#ただし、トライアルシステムは1回しか使えない切り札だろうね。
#今回ソレスタルビーイングは自前でシステムを構築したんだから、それが他に出来ないということはないと思うので。

で、更にそこからリボンズが横取り、もしくはそれで目的達成なのかも。

うーん、かなり論理飛躍してるな(笑)。


まあ、そういう妄想があっても良いでしょ?駄目?


ここで、実はイオリア・シュヘンベルグの真の目的は、皆を宇宙へ、みたいなことであったなら、更に面白いんだけどなぁ(誰か僕の妄想止めて)。

そうすると追い出されたソレスタルビーイングも、マリナさんも、沙慈くんも宇宙へ、というキーワードでつながると面白い。

まあ、ジンクスにはヴェーダのヘルプがあって動いている可能性があるので、やはりトライアルは使われるんじゃないかと思うんだよなぁ。

今週の妄想はここまでー。


■刹那くん

あの夢の内容は、自分でも言っていたけど、ガンダムという圧倒的力を手に入れても、相手も同じ力を手に入れてしまい、いたちごっこになってしまっている、つまり、自分たちは圧倒的武力で紛争を根絶しようと思っていたのに、結果として余計紛争が拡大してしまっている、という武力による武力の否定、というソレスタルビーイングが最初から持っていた矛盾に気がつき始めている、というわけなんですよね。

でも、やめるにやめれない、そういうところまで来ている。

あそこでマリナさんが出てきたのは、刹那の行動を面と向かって非難した人で、武力以外の方法を模索しようとしている人だから、自分が弱気になっていることもあり、あっちのほうが正しいのではないか、自分がやっていることは花も咲かすことができないのではないか、という考えの現れだったんでしょうね。

そんな刹那が


「動いてくれ、ガンダム!」


というシーンはぐっときました。

失い続けたまま死ぬわけにはいかない、そんな気持ちが前面に出た、土壇場の強さ。

予告ナレーションで最後に言った言葉、「パンドラの底に眠るもの」という言葉、それに続くのは「希望」なんですよね。

刹那にも希望を見せて欲しいところです。

個人的には刹那には、ガンダム信仰を一度捨て去る必要があるんじゃないかなと思うんですよね。
それがどういうタイミングか?とかそもそもそんなことあるのか?というのもあるんですが。

ガンダムを失って、再び手に入れる、というプロセスがあるとかなり良いなぁ。


■ティエリア

最近ずっと僕口調のティエリア。ボクっ娘です(嘘です)。

今週のティエリアを見て、やっぱりリボンズはティエリアの失敗作だったんじゃないか、という気が強まってきました。

今週ティエリアは自分のすべてだったヴェーダから捨てられたのだから、茫然自失としてしまう、つまり自分を全否定されたのと同じですからね。

同じようにリボンズも一度捨てられたんじゃないかな。
失敗作として。
#となるとリボンズ=イオリア生まれ変わり、という僕の説はこの際一旦白紙に戻さないとね(笑)。

刹那とティエリアは結構似ていると思っていて、刹那がガンダム信仰を一度捨てて、というかガンダム自体を失って、また手に入れて欲しいと思っているのと同じように、ティエリアも一度ヴェーダから離れて自我を確立してから、ヴェーダ奪還とかやってくれるとすっげー面白いと思うんですよね。

つか、頑張れ、ボクっ娘。


■ロックオン

来週が待てない!!

ロックオンってたぶん双子の弟がいるんだと思うけど、そういう意味で刹那とかティエリアって、過去とか事情がどうとかよりも、単純に弟みたいに思っているのかもしれない。
だからあの時はテロで妹を守れなかったけれども、刹那やティエリアのことは助けてしまうんじゃないか、というのが今回の一件で思いました。

いやーん、是非生きていて欲しい。


■絹江さん

つか、今週一番ショックだったのが絹江さん。うわーん(涙)。


沙慈くん、ルイスの人生を奪われ、絹江さんの生命も奪われ、もうかける言葉が見つかりません。

彼はいったいどんなフィールドで戦うのでしょうか。
彼の浮上の時はくるのでしょうか。

まじで、頼みます、えらい人。

ガンダムOO DVD第3巻


わっちらも行くかや

2008-03-02 10:48:29 | Weblog
午前中のフランクフルト→ロンドンのフライトがキャンセルになったけれども、空港まで行かずにホテルからフライトをリニューアルしたまでは良かったけれども、結局フランクフルトマイン空港でリスケした飛行機が遅れて、1時間半くらい空港で待つ羽目になり
最初のキャンセレーションからすぐにフランクフルト中央駅からインターシティ(鉄道)でパリのギャルドゥノルドまで行って、ユーロスターに乗れば良かったと思った燕。です、みなさんこんにちは(長い挨拶文にお付き合い頂きありがとうございます(ペコリ))。

いやー、それにしてもフランクフルトのマイン空港のセキュリティチェックには辟易しました(笑)。
手荷物検査2回もやって、それから更にパスポートコントロール抜けてるにも関わらず、ルフトハンザの職員に「どこまで行くんだ?目的は?何日滞在するんだ?」とか聞かれるし、殆どディレイした飛行機の時間つぶしのためにいろいろと乗客にやらせてるんじゃないかと思うほどでした。
もう笑うしかないです。

おかげでロンドンでミュージカルをマチネ(お昼にやる格安の回)で観ようと思っていたのに、全然間に合いませんでした。


それにしても、ユーロは馬鹿にしてるくらい高いな、と思っていたのですが、イギリスのポンドに比べたらまだかわいいほうでした。
何度来ても、ロンドンでは自分が貧乏になった気がしてならないですね(笑)。

一緒に出張している先輩が言っていたんですが、イギリスの料理がおいしくないというのは世界的に有名だけれども、特にロンドンの料理が何故まずく感じるかというと、物価が高くて、この程度の味でこの値段を請求するのか?と思うと余計に腹が立って、相対的に更に不満足度を向上させる結果になっているんだ、と言っていた言葉に素直に納得です。
#もちろん全部の料理がおいしくないわけじゃないんですよ。
#おいしいのもちゃんとあるんですが、滅多にお目にかかれないだけで(それって・・・)。


そう考えると、同じアングロサクソン系でも、ドイツの料理は凝ってないけれども、質実剛健なおいしさがあるなと思うし、仕事の仕方についても、ドイツは(全員がそうでは決してないけれどもイギリスと比較して)きっちりとしている印象がありますね。
#今日もロンドンのホテルで氷を頼んだら、2回の催促をしてようやく1時間後に持ってきてくれるというグッドサービス振りを発揮してくれて、ああ、ロンドンに来たなという実感を持つことができました(笑)。
#つか、ロンドンでこういう依頼をしてちゃんと来たのだから、それはそれで凄いことなんだと思いますよ(つか、満足度のレベル下げすぎですか?)。


この週末をどっちで過ごすかは非常に迷ったんですよ。

何も観光するところがないフランクフルトだけれども、ビールは美味しいし、料理もそれなりに美味しいし、その他のお酒も美味しい。
観光するところはあるけれども、料理が不味いロンドンか。

結局、同行者の意見を尊重してロンドンになったわけですが、ミュンヘンとか行けばよかったかな・・・。
#もしくは格安航空券があれば、ミラノあたりに行っても良かったかも。


フランクフルトは、ドイツ国内の景気よりも、むしろ東欧の窓口としての意味合いが強く、東欧への拠点としての活気がありましたね。
#現地に言わせると、もう東欧への投資熱も落ち着いてきたところで、次は本格的にロシアに行かないと駄目だね、みたいな感じ。

という話をソーセージ、ザウアークラフト、ジャーマンポテト、でっかい肉を食べながら、1リットルビールとか、林檎ワインとか、シナプス(非常に強いウォッカみたいな林檎の味のするお酒)とか飲みながら、現地駐在員とかローカルスタッフとかと話していました。

そんな話をしながらも、気分は『狼と香辛料』に内心持っていかれていたんですけどね(笑)。


ヒロインのホロはFateのセイバーばりに腹ペコキャラなんですが、彼らが(現在3巻まで読んだ限りでは)食べている食事はドイツ料理ちっくなのが多くて、こちらの雰囲気としては抜群でした。

ああ、こういうのを食べながらホロとロレンスの若夫婦は旅をしているのか、と。


そういう中で、フランクフルトからロンドンへ行く飛行機の中で読み終えた『狼と香辛料』第3巻、超・面白かったです。


思わず、ロレンスが腹をくくって最後の勝負に出てからラストまでのシーンを読み返してしまうほどに。
#ルフトハンザから出された硬いパンと生ハムのサンドウィッチがまた美味くて(待たされてお腹空いてたからなんだけど)、余計に雰囲気を盛り上げてくれたわけです。


いやー、ほんと、マリみてのレイニーブルー読んだときくらいハラハラしながら読んでしまいましたよ。

第3巻は信用売りの話なんですが、それと上手くホロとロレンスの「絆」とか、どれだけ大切に思っているかというのが絡んでいて、素晴らしい出来でした。

また読んじゃうな、これは。

本当に3巻までしか持ってこなかったのが悔やまれます。


それにしても『狼と香辛料』、完全にハマッてしまいました。

是非、アニメ版は第3巻までやってほしいですね。

日本に帰ったから早速4巻以降をまとめて購入です。

アニメ版のOP主題歌『旅の途中』も、この物語の雰囲気に超・マッチしているので、お勧めです。
で、読むときはロレンス=福山ボイス、ホロ=小清水ボイスに脳内変換することも必須ですよ。

清浦夏美 旅の途中


狼と香辛料 (電撃文庫)

優しくしてくりゃれ?

2008-03-01 18:58:40 | Weblog
フランクフルトからロンドンヒースローへ行こうとしたら、強風のためフライトがキャンセルになってホテルでのんびりしている燕。です、みなさんこんにちは。

実際は朝から風が強かったので、ホテルのコンシェルジュにフライト状況を確認してもらったら、案の定飛んでなかったんですよ。

で、コンシェルジュにそのまま別のフライトを押さえてもらったので、約2時間のディレイで済みそうです。

ホテルもチェックアウト後でしたが、そのまま部屋を使えるようにしてもらったので、今ホテルから携帯でメールを書いている次第です。

コンシェルジュの手際の良さに感心しましたね。
さすが、インターコンチのコンシェルジュです。
これがロンドンのホテルだと、こんなに手際良く対応してくれなかったでしょう(笑)。


さて、なぜこの記事を携帯で書いているかというと、パソコンを出すのが面倒だからというわけでもなく、お金がかかるからというわけでもなく、単に会社の出張用パソコンが壊れたという理由以外のなにものでもありません(泣)。

壊れたノートパソコンなんて、重り以下の存在ですよ(笑)。

頭文字Dのシルエイティの助手席ですよ。


あわよくば、ガンダムとか見ようと思ったのですが、甘かったです。


旅の途中(行きのフライト)で『狼と香辛料』の第三巻を読んでいたのですが、丁度ホロが手紙を読んでしまったところで到着。

続きが気になって、気になって、仕方がありません。
レイニーブルー@マリみて状態です。

というわけで、これからロンドンヒースローへのショートフライトで、続きを読みたいと思います。