蒼穹のぺうげおっと

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巌窟王 第16幕 感想

2005-02-04 00:30:00 | 巌窟王
今週も大満足の巌窟王第16幕。こんなに魅力的な作品に出会えるとは今シーズンはほんとに幸せです。
音楽がまた素晴らしくて、これは本格的にサントラを視野に入れねばならないかもしれませんね。
川の流れに例えると第16幕は流れの先にある滝の直前、ここから一気に流れ落ちてしまいそう、そんな緊張感に満ちた回でしたが、個人的に今回の主役はペッポです、断言します(えー)。

■アルベールに残っていた最後の二人
これまで徐々にアルベールの周囲の人が剥がされていったのですが、今幕ついに最後の二人が剥がされました。
一人は母親であるメルセデス。今幕で個人的に二番目に素晴らしいシーンだと思ったのがアルベールとメルセデスが会話をするシーンでした。

いつまでも何も知らない子供のように扱われるのはもうたくさんだ!!
もうこれ以上の嘘は聞きたくない!!


これね、僕はアルベールが親からはじめて自立しようとするシーンに見えたんですよ。
信じていたものが全て無くなって初めて自立しようとしているように。
親の力ではなく、自分の力で物事を見据えたいんだ、馬鹿にするなみたいな。

またここでメルセデスがアルベールに語る言葉が何ていうかこの作品の核心を突くような言葉で、なんか一気に最終回まで頭が飛びそうになりましたよ。

人は自ら為した事の報いを受けなくてはならない。
真実から目をそむけることは・・・許されない。


メルセデスも過去を偽っていたというのも個人的には衝撃だったんですが、その後に語られたこの言葉には一種の悟りにも似た覚悟を感じましたね。
過去に生きる大人達の中で一番カッコいいよ。

自戒を込めて母から息子へ贈る言葉とも取れるんですが、この言葉が最終回への帰結を想像させるんですよ。
前回のエデの言葉もその伏線だったと思うのですが、この言葉は伯爵へも向けられると思うんですよ。
自分が為したこと=「復讐」、その報いを受けなくてはならない・・・。
だからアルベールという存在が重要なんだろうなぁ。
復讐の連鎖を断ち切れる可能性があるのはアルベールの純粋さであり、前回伯爵へ見せた涙なんだろうな・・・。
子供の世代、頑張って欲しい。
親の世代のしがらみを断ち切って欲しい。
そう思わずにはいられませんね。

■最後の一人
これはペッポ。
振り向き様に見せる涙のシーン、ここ今回一番良かったです。ペッポファンだから(えー)。
前回のアルベールを送り出す伯爵にも通じる、そんな感じでした。
アルベールの純粋さはペッポにも作用していて、それがあの涙につながったんだろうな・・・。
ルイジ・バンパの登場シーンや、雨の中で立ち尽くすシーンとか、ほんと素晴らしいよ。
切ないねぇ。

■ラストの引きがまた絶妙で
伯爵の帰還に合わせる形で到着するアルベール、こんな引きをされたら希望したって待てないよ。
ほんとにこの作品はミステリーエンターテイメントとして秀逸の一言に尽きますね。
激情をぶつけるアルベール、これはほんとに目が離せません。

あともっとペッポに出番をください(切実)。


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