蒼穹のぺうげおっと

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ヒロイック・エイジ 第12話「破滅の炬火」 感想

2007-06-28 00:57:36 | ヒロイックエイジ
予想通り「孤独の英雄」と化していくエイジですが、これはやはりディアネイラ=人類の星、の目覚めを期待する一連の流れなんでしょうね。
というか、ディアネイラという存在に人類の未来を投影している形になっていて、その人類が目覚めるためには木星の崩壊くらい必要でしょう、みたいな。
豪勢過ぎるだろ!!

基本的にエイジは賢者めいていて、今回の惨劇なんかも予見しているわけですよね。
また、その中で輝ける星が登場してくる、ということも。

エイジの賢者めいたところは、この物語の設定というかスターウェイという設定がヒントになっていると思っていて、星が生まれて、星が散って、そこに道ができる、だから全ては星の導きのままに、誰かが誰かの星になる、というキャッチコピーに繋がっているんだと思うんですね。
その考えはエイジ自身にも適用されるわけで、自分も誰かの星になればよい的なところがあって、あの契約もあるけれども苦境に飛び込んでいる、みたいな。

でも、たぶんもう一つ考え方があって、きっとこの惨劇の後に到来すると個人的に思っているんですが、自分が星のように輝かねばならない、それぞれが星のように輝きあってまた道ができる、惹かれあうからこそ星の道=スターウェイができる、という自立発生的な目覚めが来る、というのが何となくテーマとして対をなしてくるように思ってるんですよね。

今回特に強調されていたのは、人類=鉄の種族の愚かさの部分なんですよ。
これって、感情を抑制していて、安定を好む銀の種族としては、ある意味この人類の欲というのは脅威なんですよね。
ゆえに宇宙の安定を考えるならば排除が必要、みたいな。

ただ、もう一つ、人が感情を持っているからこそ持てる強さ、というのも表現されていて、それはディアネイラがパエトー・オーをしりぞけ、未だに畏怖の感情を残させる「人を想う力」になっているわけですよ。

感情を抑制している銀の種族としてはどちらも脅威以外の何者でもないわけですが、後者の方は、やはり救いとして描かれる、というのがこの戦いの後半の見所じゃないかと思います。

どんなにノドスが強大な力を持っていようとも、脱しきれない窮地を迎える、そんな時、非力な人類が、アルゴノートクルーが、ディアネイラの想いが、エイジの心を救う、そこにこそこのスターウェイからなる宇宙の救いの星となる気がしますね。

何となく確信っぽくなってきたけれども、安定を好み、感情の起伏が乏しい銀の種族、高度に発達しているけれども、それ以上の発展が望めないとなると、星の輝きもいつかは無くなるように、宇宙も荒廃していくのかもしれません。
そこに希望として残るのは鉄の種族や、他の種族の持つ想いの力、なのかもしれません。
それは諸刃の剣で宇宙や今回のように星を崩壊させることもあるわけです。

黄金の種族とは、そのバランスにこの宇宙の存続を託したのかもしれないなぁ、なんて思ってます。


さあ、ディアネイラさま、立ち上がるときが来ましたよ。

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