蒼穹のぺうげおっと

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さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

2005-10-01 07:23:05 | 小説 感想
いつもはアニメや小説に関することを書いているこのブログですが、今回はちょっと息抜きというか、気分転換に丁度良い本を1冊ご紹介です。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?


ベストセラーになって結構経ったので、既に読まれた方も多いかもしれませんね。

この本で一番秀逸なのは、この本のタイトル「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という、言われてみれば「ああ、何でだろう?」と思う読者興味のとっつきやすさにあると思います。

会計学の入門のそのまた入門、という位置付けとのことですが、僕は個人的にはこの本は会計学を学ぶ、というよりは、ちょっとしたものの見方や、世の中の数字の捉え方についてちょっと考えてみる、そんな「きっかけ」として丁度良い本だと思います。

会計学を本気で学びたい、とか、さおだけ屋が何故潰れないかを本気で研究したい(と言う人がどれくらいいるかは分かりませんが(笑))、という人にはお勧めしませんが、ちょっとした息抜きにお勧めです。

さおだけ屋の他にも、ベッドタウンにある高級フランス料理屋は生活レベルが合わないのにどうして潰れないか?とか、在庫がたくさんある自然食品屋が何故潰れないのか?とか(潰れる、潰れないとかそんな話ばかりじゃないですよ)、身近なところにある「何故?」からお金や数字に興味を持ってもらおう、というのが恐らくこの本の趣旨だと思うので、ライトに何か読む本ないかな~と探している人にお勧めかな。

後は、社会人の方、大学生の方はもちろん、僕は意外と高校生の方にも結構お勧めなんじゃないかと思います。

タイトルに次いで秀逸なのが、この本の著者である山田真哉さんの文章が「非常に読みやすい」ところにあると思っているのですが、余計な修飾語句もないし、美しい文章表現とは全く違うけれども、非常に読みやすい、読ませ方を知っている、そんな感じなので、あっという間に読めると思います。

僕も学生の頃は本当に数字が苦手&大嫌いだったのですが、社会人になって色々と仕事していると数字の面白さがようやく(少しだけ)分かって来た気がします(相変わらず好きではありませんが(笑))。
興味を持ってみる、何でだろう?と思ってみると、意外とモノの見方が変わってくるので、そういうきっかけになると良いなと。

通勤、通学の時間でライトに読めると思いますので、息抜きや気分転換されてたい方にお勧めです。