蒼穹のぺうげおっと

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ガンダムSEED DESTINY 第7話 「混迷の大地」 感想

2004-11-28 00:10:00 | ガンダムSEED DESTINY
ユニウス・セブン、破砕されたとは言え地上に与える被害は超甚大、背景はどうあれ大災害の悲劇を利用して一気に開戦に傾きそうな気配が充満しています。

■「敵?って誰だよ・・・」
ぎゃぼー、アスランカッコ良過ぎです。
ルナマリアたちは基本的に軍人なんで「敵」と問われればコーディネーターを排斥しようとする「地球連合」ということになるんでしょうが、コーディネーターであれナチュラルであれ「ヒト」であることに変わりは無いわけで、先の大戦で両者の相互理解が可能であることを悟ったアスランにしか語ることのできないこの一言、ゆえにカッコ良過ぎ。

しかし、だからこそ今作でのアスランのポジションはまたしても過酷。
あまりにも両者が理解可能であることを知らないヒトが圧倒的に多い中で、そして世論が(戦争をしたい者たちにドライブされて)一気に戦争に傾く中で、その最良の回避策である相互理解の「種」を植えていかなくてはならないのだから。

やはりアスランのザフト復帰は、オーブ上陸後、オーブの立場を問われる中、今の自分では出来ないこと、自分の無力さを感じることで、その憎しみの連鎖を止めるためには渦中に飛び込むしかない、そういう使命感なのでしょうか。
セイバーへの搭乗はできれば第一クール最大の見せ場にして欲しい、そう言っていたのですが、これが現実味を帯びてきそうです。

また個人的には、憎しみに燃える瞳を持つ少年をその渦から救うために救済者=セイバーとしてザフト復帰なんていうのも熱いかなと。
#今のところアスランは救済者というよりは引率者の方が似合ってるように思えますが。

■戦争の「トリガー」を待っていた者たち
これ、ひょっとしてかなり早い段階で開戦しちゃうんじゃないでしょうか?
戦争の「トリガー」を待つ=戦争をしたいヒトたちについては第6話の感想でちょっと考察していますが、ユニウス・セブンの落下に伴う思惑がどうあれ、そこに発生する悲劇・大災害は純然と存在するわけで、そこにあるのは純粋な悲劇を利用してよりひどい方向へドライブする者が既に両陣営にいるわけですから。
ここからは両陣営の熾烈なプロパガンダ合戦に突入することは間違いないでしょう。
より「自分達と異なるものが如何に危険なのか」ということを前面に出して。
じゃあ、その両陣営に再び挟まれるオーブはどうなるんだ?

■オーブ上陸におけるカガリ、シン、アスランとキラ■

■カガリの成長は一年をかけて描かれるのでは?
これはずっと言ってることなんですが、カガリの為政者としての成長は一年かけて描かれると良いなと思っています。
「奇麗事はアスハのお家芸だな!!」とシンに罵倒されたカガリですが、これはSEEDの世界観でも通念になっているようで、アスハ家は「奇麗事」担当で、5大首長の一つであるサハク家がモルゲンレーテ等のオーブの「裏事情」担当になっており、ウズミの採った選択は正しかったかどうかという判断は後世に委ねつつ、ウズミは「奇麗事」を通したわけです。
では、カガリのテーマとして「オーブの獅子」を超えていかねばならないのであれば、序盤にシンによって突きつけられた「奇麗事」も「奇麗事だけじゃないこと」をも飲み込んで成長していく、そんなストーリーが観てみたい気がするんです。

だから序盤におけるカガリはかなり苦境に立たされ続ける、そんな気がしてなりません。
ユニウス・セブン落下の被害は赤道付近ということなので、オーブはまさに赤道だし、しかも海に囲まれてるので被害は結構甚大かもしれない。
すると国内情勢だけでも手一杯になりそう。
そんな中、きっとプラントと地球連合、再びその両陣営に挟まれることになると思いますが、果たして彼女の選択はどうするのか?
序盤のカガリは肯定的に描写されるとは思いづらいので、この辺も非常に厳しくなるのではないでしょうか?
どっちに付くとも思えないんですが、序盤はどちらかに付かざるを得ない、そしてカガリの成長とともにオーブという国も本当に自立するのではないか、そんなストーリーを期待してしまいます。
とりあえず、アスランの旅立ちではカガリとの溝を作って別れるというよりは、送り出すという形をとって欲しいかなぁ。
#溝が出来たとしてもそれはそれで後半がめっちゃ盛り上がるんで有りだとは思うけど。

■始まりの地に降り立つシンは?
シンがザフトに参加している理由、これが彼自身の口から少しずつ語られてくると面白いと思っています。
彼は単に「ナチュラル憎し」でザフトへ参加したのではないと思っていて、カガリへの態度を見るにどちらかと言うとオーブという国に対して(もっと言及するならアスハ家か?)憎しみを抱いているのではないかな。
「奇麗事」だけでは守りたいものは守ることができないんだ、だから僕はザフトにいる、みたいな。
じゃあ、ザフトにいれば守りたいものが守れるか?というと疑問もあるし、冒頭の「敵?って誰だよ・・・」に巡ってきて、本当の原因から目を逸らしているというか、見えていない状態にあるのかな。

今は「守るためには力が必要」だと考えているシン。
それも今作のテーマの一つなのかもしれません。
ただ、デュランダルは第一話でそう言いましたが(そう言っているからこそシンはディランダルを「今は」支持している)、デュランダルの本性がそこになかった場合、彼はザフトにいる理由を見つけることができるのでしょうか?
その辺をアスランや、この後登場してくるキラあたりが導くと面白くなりそうです。
オーブにはキラもいることだし、アーモリー・ワンでステラと知らずに出会ったように、オーブでキラと知らずにシンが出会うとまた面白いかな。
そうなるとキラと知って再度出会うシーンは最高に盛り上がると思ったりして(軽い妄想)。

■アスランとキラ
オーブに戻ると聞いてすぐに思ったのがアスランとキラの邂逅。
と思ったら予告の最後にツーショット出てるじゃないですか・・・。
うぉー、こりゃめちゃ楽しみだぁーーー。
DESTINYで最初の二人の会話、これがどんなものになるのか本当に楽しみです。
つか、DESTINYはめっちゃストーリー濃度高くない?
毎週悶絶しそうです。

■まさか、本当に・・・
いると思いませんでした。偽ラクス。噂は本当だったんだ・・・。
デュランダルがプロパガンダ作戦を展開すると上述しましたが、隣にいるのがもし本当に?偽ラクスだとするならば、偽ラクスを筆頭にして平和主義であると(表面上は)訴える作戦を取るということですか?
まじでそんなことするんかいな・・・?。
そしたらホンモノのラクスはどうするんだ?
ホンモノはちょっと超然と構えていそうですが、オープニングでアスランと偽ラクスが隣り合ってるじゃないですか。
やっぱりアスランは女難の相が出てるってことですか(カガリ、ルナマリア、偽ラクス、ホンモノラクス、等まだ出そう)。
つか、ちょっと衝撃的だったんで動揺してしまいました。

さあ、私の妄想好きは公言していますが、皆さん今週どうでしたか?
コメントお待ちしております。