各所で話題になっている手塚治虫先生原作、浦沢直樹先生の『PLUTO』第1巻を読みました。
ミステリーとしても、人間(ロボット)ドラマとしても秀逸な良作ですよ、これは。
僕は通常版を読んだのですが、これはこれから購入を考える人は豪華版を購入することをお勧めしたいですね。
というのも僕は今非常に原作の鉄腕アトム「地上最大のロボット」が読みたくて仕方がなくて、そしてそれは豪華版に収められている、というわけなのです。
『MONSTER』を読むだけでも浦沢先生がいかに手塚先生の作品をオマージュしているかが分かるのですが、その浦沢先生が手塚作品に挑むのですから見てみたいのは一読者として必定というものです。
また、それを読みたくなるほどこの『PLUTO』の出来は良かったですよ。
■ロボットを通じた「人間臭さ」
アトムの世界観は「人間とロボットの共存」をテーマに語られるのですが、その先に見えるのはロボットの中にみえる「人間臭い部分」であったり、分かり合えないと思っていた異種族(人間とロボット)が理解しあう「相互理解」であったりと、ロボットを通すことで人間って愚かだよな、でも人間って面白いよな、実は結構素晴らしいよな、なんて人間讃歌的な表現だったりするのではないか、そんなことを思いました。
これが浦沢先生版『PLUTO』でも惜しみなく描かれていて、泣きそうになります。
■ノース2号
これは泣けた・・・。
これは切ない・・・。
もうこれが読めただけでも十分満足という出来です。
ノース2号が人間を理解しようとするプロセスと、それを拒絶する老音楽家が変化していくプロセスは秀逸で、それだけにこの物語をより一層切ないものにしたと思うのです。
いや、まじで良かった。
■浦沢版アトム
第1巻の最後のカットは浦沢版アトムが登場するのですが、これがまた第2巻が待ち遠しくなるわけですよ。
■こんな時代だから
最近の世情をみるに、十二国記の言葉を借りれば「国が傾いてる」という表現がはまりそうなくらい悲しいことが多いですね。
人間同士でも分かり合えないことが多いんですが、この『PLUTO』ひいては『鉄腕アトム』の世界はロボットがひたむきに人間を理解しようとしているんですね。
こんな時代だからこそ、このひたむきな「理解しよう」とする姿勢に心打たれるのかもしれません。
『PLUTO』お勧めです。
ミステリーとしても、人間(ロボット)ドラマとしても秀逸な良作ですよ、これは。
僕は通常版を読んだのですが、これはこれから購入を考える人は豪華版を購入することをお勧めしたいですね。
というのも僕は今非常に原作の鉄腕アトム「地上最大のロボット」が読みたくて仕方がなくて、そしてそれは豪華版に収められている、というわけなのです。
『MONSTER』を読むだけでも浦沢先生がいかに手塚先生の作品をオマージュしているかが分かるのですが、その浦沢先生が手塚作品に挑むのですから見てみたいのは一読者として必定というものです。
また、それを読みたくなるほどこの『PLUTO』の出来は良かったですよ。
■ロボットを通じた「人間臭さ」
アトムの世界観は「人間とロボットの共存」をテーマに語られるのですが、その先に見えるのはロボットの中にみえる「人間臭い部分」であったり、分かり合えないと思っていた異種族(人間とロボット)が理解しあう「相互理解」であったりと、ロボットを通すことで人間って愚かだよな、でも人間って面白いよな、実は結構素晴らしいよな、なんて人間讃歌的な表現だったりするのではないか、そんなことを思いました。
これが浦沢先生版『PLUTO』でも惜しみなく描かれていて、泣きそうになります。
■ノース2号
これは泣けた・・・。
これは切ない・・・。
もうこれが読めただけでも十分満足という出来です。
ノース2号が人間を理解しようとするプロセスと、それを拒絶する老音楽家が変化していくプロセスは秀逸で、それだけにこの物語をより一層切ないものにしたと思うのです。
いや、まじで良かった。
■浦沢版アトム
第1巻の最後のカットは浦沢版アトムが登場するのですが、これがまた第2巻が待ち遠しくなるわけですよ。
■こんな時代だから
最近の世情をみるに、十二国記の言葉を借りれば「国が傾いてる」という表現がはまりそうなくらい悲しいことが多いですね。
人間同士でも分かり合えないことが多いんですが、この『PLUTO』ひいては『鉄腕アトム』の世界はロボットがひたむきに人間を理解しようとしているんですね。
こんな時代だからこそ、このひたむきな「理解しよう」とする姿勢に心打たれるのかもしれません。
『PLUTO』お勧めです。