来週・再来週あたりになると運動会・体育祭の季節なんですね。
本書でも丁度そういう季節、つまりテーマは体育祭でした。
祐巳の妹をいつ決めるのか、誰になるのか?が読者として目下の最大懸案事項なわけですが、それにしても学園祭まで引っ張りますねぇ。
■紅薔薇のつぼみとして
前巻『涼風さつさつ』のラストで紅薔薇姉妹の磐石振りを発揮したので、今回は予想通り祐巳が紅薔薇のつぼみとして、上級生としてどう成長していくか、にポイントが傾倒してきましたね。
それと切っても切れないのが妹探しになってくるわけで、妹探しという大きなテーマをバックグラウンドに今後も色んなイベントが消化されていくのでしょうね。
■この作品の一番大きなテーマとして
どうやって理解し合えるか、ということに尽きるのですが、今回そんな中で手強い相手が可南子。
彼女は瞳子が言うように「自分を憐れんで」自分の世界を作ってしまい、憧れ先行で勝手に人物像を描き、自分の理想と違えば拒絶とまさに相互理解の対極に位置しています。
十二国記で言えば『風の万里 黎明の空』の鈴そのものです。
この対極に位置した可南子をどう崩していくか、これを読んでいくのが楽しくて。
何事も一歩踏み込む祐巳の姿勢がこの壁を崩していくのはいうまでもないのですが、第1巻から読んでいる読者としては「たくましくなったなぁ」なんて娘の成長を見る親の視点になっていたりしたます。
■崩したからと言って
妹候補が絞られたかというとそうではなくて、今の時点では瞳子、可南子ともにスタートラインに立った状態でしょうか。
この巻では可南子の変化だけでなく、瞳子の変化も見ていてかなり面白かったのですが、可南子には父親という伏線がまだ消化されておらず、この時点では伏線有りということで一歩リードなんですかねぇ。
可南子が祥子さまに嫌われている点については『チャオソレッラ』のエピローグに譲りますが、このネタでまだ引っ張るんでしょうね。
これは多分作者自身が「まだ機が熟してない」と感じているのではないでしょうか。
もっと世論よ盛り上がれ、みたいな。
■でもこの中でもう一つのテーマというかイベントといえば
やはり由乃さんが体育祭で令ちゃんと並んで走れるようになったことだと思うんですよ。
手術でスーパー由乃になったとは言え、初めてまともに参加する体育祭ですからね、ご両親、祐巳だけでなく読者としても涙ぐましいシーンでしたよ。ほんと。
そういう意味では令ちゃん視点で今回の体育祭をやって欲しいんですよね。
また黄薔薇絵日記とかやってくれないかなぁ。
■あと
既刊の感想も2つとなりましたが、出来れば10月1日までに既刊の感想は書き終わりたい。
けど、最大の敵は中間決算。新刊発売に間に合わないかもしれない・・・(泣)。
本書でも丁度そういう季節、つまりテーマは体育祭でした。
祐巳の妹をいつ決めるのか、誰になるのか?が読者として目下の最大懸案事項なわけですが、それにしても学園祭まで引っ張りますねぇ。
■紅薔薇のつぼみとして
前巻『涼風さつさつ』のラストで紅薔薇姉妹の磐石振りを発揮したので、今回は予想通り祐巳が紅薔薇のつぼみとして、上級生としてどう成長していくか、にポイントが傾倒してきましたね。
それと切っても切れないのが妹探しになってくるわけで、妹探しという大きなテーマをバックグラウンドに今後も色んなイベントが消化されていくのでしょうね。
■この作品の一番大きなテーマとして
どうやって理解し合えるか、ということに尽きるのですが、今回そんな中で手強い相手が可南子。
彼女は瞳子が言うように「自分を憐れんで」自分の世界を作ってしまい、憧れ先行で勝手に人物像を描き、自分の理想と違えば拒絶とまさに相互理解の対極に位置しています。
十二国記で言えば『風の万里 黎明の空』の鈴そのものです。
この対極に位置した可南子をどう崩していくか、これを読んでいくのが楽しくて。
何事も一歩踏み込む祐巳の姿勢がこの壁を崩していくのはいうまでもないのですが、第1巻から読んでいる読者としては「たくましくなったなぁ」なんて娘の成長を見る親の視点になっていたりしたます。
■崩したからと言って
妹候補が絞られたかというとそうではなくて、今の時点では瞳子、可南子ともにスタートラインに立った状態でしょうか。
この巻では可南子の変化だけでなく、瞳子の変化も見ていてかなり面白かったのですが、可南子には父親という伏線がまだ消化されておらず、この時点では伏線有りということで一歩リードなんですかねぇ。
可南子が祥子さまに嫌われている点については『チャオソレッラ』のエピローグに譲りますが、このネタでまだ引っ張るんでしょうね。
これは多分作者自身が「まだ機が熟してない」と感じているのではないでしょうか。
もっと世論よ盛り上がれ、みたいな。
■でもこの中でもう一つのテーマというかイベントといえば
やはり由乃さんが体育祭で令ちゃんと並んで走れるようになったことだと思うんですよ。
手術でスーパー由乃になったとは言え、初めてまともに参加する体育祭ですからね、ご両親、祐巳だけでなく読者としても涙ぐましいシーンでしたよ。ほんと。
そういう意味では令ちゃん視点で今回の体育祭をやって欲しいんですよね。
また黄薔薇絵日記とかやってくれないかなぁ。
■あと
既刊の感想も2つとなりましたが、出来れば10月1日までに既刊の感想は書き終わりたい。
けど、最大の敵は中間決算。新刊発売に間に合わないかもしれない・・・(泣)。