蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

今週のマガジン 41号 感想

2004-09-09 15:49:27 | マガジン(とサンデー)感想
今週はちょっと簡単に。

■クニミツ
それは剣と呼ぶにはあまりに大きく・・・、てベルセルクかよっ!
それはポン刀と呼ぶにはあまりに大きくだな。

■エアギア
アギトと宇童が親友だったという最後の写真は結構衝撃的。
宇童の表情が全然違うもんな。
「あんな形で幕引き」という誰かの台詞がありましたが、2年前の決着はどうやって付いたのか?
蓮という少女はいったい何者なのか?
海人はどのタイミングで参入するのか?
そいつらひっくるめてイッキは空へ連れ出せるのか?
これが見もの。ベヒーモス戦の焦点が絞れて来ましたよ。
#リンゴ、イイなぁ。
#つか、梨花姉から「王」を継いだってことはリンゴは今「荊の女王」なのか・・・。
#クレイジー・アップル、もう一回見たい!

■チェンジングナウ
ここ数回、結構面白くなってきてるんですけど、このマンガ。
作者が慣れてきたってことですかね。
つまり、バニーの使い方が上手くなってきたってことだと理解。

■スクラン
小林尽先生、今回何も言うことないくらいイイっす。
このまま八雲→播磨ラインが出来上がれば言う事なしっす。

■濱中アイ
ユリってそういうことかよ!
#すぐ気付くべきだった・・・。

■涼風
こじれた問題の本質すら吹き飛ばすくらいの大和のどうにでもなっちまえ感がいいですね。
留まってないで動き出すとき、大和自身もあれこれ考えちゃいけないんだな。きっと。
泥沼になりそうな雰囲気を一気に吹き飛ばした後に見せる相変わらず不器用な涼風がかわいい。

■ツバサ
ちょっとダレてた(単調になってた)感があったんですが、今回のシリーズは結構面白そう。
バトルシーン(少年誌という枠)に捕らわれず、それに至るプロセスを重視して欲しいところです。
さくらと小狼の切ないくらいの想いがこのマンガの一番面白いところだと思っているので。

昨日までの読了 1冊

2004-09-09 12:51:33 | 小説 感想
昨日までの読了。
『十二国記 黄昏の岸 暁の天』

こんなに感銘を受けるシリーズ小説を読んだのはいつ以来か・・・。
全てが名作、全ての文章が秀逸。
何気なく描かれる文章でさえ芸術の域に達していると感じます。
『黄昏の岸 暁の天』が発刊されるまで5年、確かに長い。
ファンとしては文字通り一日千秋の思いだったに違いありません。

しかし、このレベルで描かれる世界は5年の歳月をかけるに値する、つかそれくらいかかる素晴らしさですね。
一つ一つの文章が美しいとさえ感じられるってのはどういうこと?
一人一人のキャラが発する言葉が胸に響くってどういうこと?
紹介しきれないほどの名言の数々・・・。

小野不由美先生、自分の中ではかなり高次元でリスペクトです。
多分この5年位でこんな衝撃を受けた作品はそうなかったと思います。
感想はまた後日書きたいと思いますが、十二国記、たくさんの人に読んで頂きたい、素直にそう思います。

絶対可憐チルドレン 感想

2004-09-09 00:39:37 | マガジン(とサンデー)感想
今週もサンデーの絶対可憐チルドレンが圧倒的に面白いのでその感想から先に。

■絶対可憐チルドレン
ス・バ・ラ・シ・イ。
これは本当に面白いね。特にSEEDとか観てた人は理解が早いんではなかろうか。
久しぶりにマンガ読んで鳥肌立つくらいの傑作にめぐり合った気がします(俺だけ?)。

超能力者に対してノーマルが畏怖の念を抱くことは想像に難くないですが、やはり反超能力者集団が登場してきました。
これをもう少しリアルにやると筒井康隆先生の『家族八景』や『七瀬ふたたび』になるわけですが、これはそこからが秀逸。

超能力者であるイルカが見せる10年後の予知の風景、これを見た瞬間鳥肌が立ちました。
自分は皆本になら殺されてもいい、超能力者やノーマルという壁を気にせず接したきた皆本になら。
私はこれで死ぬかもしれない、けれどそれで世界が変わるわけではない。
超能力者vsノーマルという構図がある限り・・・。
だったら・・・、というのが最終話へ向けての焦点になるわけで、この予知により俄然盛り上がる。

異種族間の争いについてはガンダムSEEDでも1年かけて描かれているわけですが、それにしてもこの重いテーマをここまで明るく、シンプルに描きあげている椎名先生には脱帽です。
短期集中連載は惜しい気もしますが、この密度ならむしろ短期の方が心に残るかもなぁ。

「ならばどうやって終わらせる?全てを滅ぼしてかね?」
砂漠の虎バルトフェルドの名言ですが、これに対する椎名先生の考えは如何に?
答えは無いかもしれない、しかし模索する姿勢が、歩み寄る姿勢がまずは必要なんだという相互理解へのプロセスを示すエンディングを個人的には願ってやみません。
こんな時代だしね。