曇りに時折小雨がぱらりと来る小寒い天気。街中の大型スーパーに併設した家電量販店は「お得意様特別バーゲン」と銘打った暮の販売強化作戦中である。
必要な家電などない自分には、時間つぶしの「冷やかし」にはちょうどよい。廉価品の平台には、充電式の蓄電カイロが並んでいる。使い捨てカイロ全盛だが、エコ指向で繰り返し使えるメリットをアピールした商品。サンヨー充電式「エネループ」カイロである。
発売されてからすでに数年になると思う。自分も去年ひとつ購入している。500回の充電に耐えるといううたい文句。1個3000円ほどだから、コスト・パフォーマンスもまずまず。1回の充電で5~7時間は暖かさをキープするから通常の外出携行なら大丈夫だ。ただ、毎回の充電の面倒はあるから、面倒くさがりには向かない。
坪内稔典の「季語集」、冬の生活の箇所に「懐炉」の項目がある。
懐炉は江戸・元禄のころから使われるようになったとのこと。昔は、桐、藁、蓬などの灰を密閉した箱型だった。大正の末期には揮発油を使った白金懐炉が登場する。
「島影のかさなり白金懐炉かな」(冬野虹)
今日人気の懐炉は、振って熱をおこす鉄や活性炭をもちいた使い捨て懐炉。女子高生にも愛用されているから、懐炉と漢字で書くよりもカイロとすべきかもしれないと、坪内はコメントしている。
その通り、カタカナ表記になった使い捨てカイロは、若い女性だけでなく、われわれ年寄りの必需品だし、免疫のなさそうな若い男性諸君にも人気のベストセラー商品である。
話をエネループカイロに戻す。平台には、ポケット型のものだけでなく、ベルトにポケットを付けた腹巻スタイルの製品。さらに、ネックウオーマーの中に仕込んだ首温用のものなど、ウオーキングやジョギングに応用できるというアピールなのだろう。
この伝でいけば、発熱体を薄く広く延ばして手袋や靴の中に装着するカタチがあってもよさそうだ。これら、手足温用の製品があれば、「末端寒冷タイプ」の自分など真っ先に愛用者になりそうだと思う。
確かサンヨーはパナソニックに吸収されたはずだが、売れ筋の「エネループ」関連商品はしばらくサンヨーブランドのままで営業を続けるのだろうか。それとも、すでにパナソニック製のエネループということなのだろうか。箱の裏までは確認してこなかった。
スーパーで買い物をし万歩の継続。辺りはすっかり暗くなり気温もどんどん下がっているのが感じられる。しばらく歩いただけで手足の指先がすっかり冷えた。使い捨てカイロの出番である。
「三十にして我老いし懐炉哉」(正岡子規 1993)
「懐炉あつしレンブラントの絵を過ぎて」(大木あまり 1985)
必要な家電などない自分には、時間つぶしの「冷やかし」にはちょうどよい。廉価品の平台には、充電式の蓄電カイロが並んでいる。使い捨てカイロ全盛だが、エコ指向で繰り返し使えるメリットをアピールした商品。サンヨー充電式「エネループ」カイロである。
発売されてからすでに数年になると思う。自分も去年ひとつ購入している。500回の充電に耐えるといううたい文句。1個3000円ほどだから、コスト・パフォーマンスもまずまず。1回の充電で5~7時間は暖かさをキープするから通常の外出携行なら大丈夫だ。ただ、毎回の充電の面倒はあるから、面倒くさがりには向かない。
坪内稔典の「季語集」、冬の生活の箇所に「懐炉」の項目がある。
懐炉は江戸・元禄のころから使われるようになったとのこと。昔は、桐、藁、蓬などの灰を密閉した箱型だった。大正の末期には揮発油を使った白金懐炉が登場する。
「島影のかさなり白金懐炉かな」(冬野虹)
今日人気の懐炉は、振って熱をおこす鉄や活性炭をもちいた使い捨て懐炉。女子高生にも愛用されているから、懐炉と漢字で書くよりもカイロとすべきかもしれないと、坪内はコメントしている。
その通り、カタカナ表記になった使い捨てカイロは、若い女性だけでなく、われわれ年寄りの必需品だし、免疫のなさそうな若い男性諸君にも人気のベストセラー商品である。
話をエネループカイロに戻す。平台には、ポケット型のものだけでなく、ベルトにポケットを付けた腹巻スタイルの製品。さらに、ネックウオーマーの中に仕込んだ首温用のものなど、ウオーキングやジョギングに応用できるというアピールなのだろう。
この伝でいけば、発熱体を薄く広く延ばして手袋や靴の中に装着するカタチがあってもよさそうだ。これら、手足温用の製品があれば、「末端寒冷タイプ」の自分など真っ先に愛用者になりそうだと思う。
確かサンヨーはパナソニックに吸収されたはずだが、売れ筋の「エネループ」関連商品はしばらくサンヨーブランドのままで営業を続けるのだろうか。それとも、すでにパナソニック製のエネループということなのだろうか。箱の裏までは確認してこなかった。
スーパーで買い物をし万歩の継続。辺りはすっかり暗くなり気温もどんどん下がっているのが感じられる。しばらく歩いただけで手足の指先がすっかり冷えた。使い捨てカイロの出番である。
「三十にして我老いし懐炉哉」(正岡子規 1993)
「懐炉あつしレンブラントの絵を過ぎて」(大木あまり 1985)
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