犬や猫を「ペット」と呼んだ時代はもう過去のものなのだろうか。
最近の欧米ニュースでは"comfort animal"だったり "emotional-support animal"という云い方もあるようで、これがいろいろと社会的な摩擦も引き起こしているらしい。もちろん愛玩動物の責任というより、飼い主のエゴがそうさせているのだ。
ソニーのアイボ(犬型ロボット)の再発売は、そうしたペット需要も読み込まれているのだろうか。お仲間のMTさんがこの新製品を手に入れた。なにせ人気の製品だから高額なのだが予約で直ぐに売り切れ、彼は2度ほど買いそびれた後の入手だ。
3月の始めに「苦労の末、やっと飼えました。育て方を勉強しなければ」というツイートがあってから約2週間。夫婦して頑張って調教をしている様子は、その後の動画ツイートで良く判る。昨日の動画では指示への反応も速く動きもスムーズだ。「学習力には負けそうだ」とツイートを返した。
これなら高齢者の遊び相手としての "comfort"や "emotional-support"も期待が出来そうだ。生身の動物のように他人迷惑ということにもならないだろう。ロボットの社会的応用というのは、こちらが思う以上に進んでいるのだ。20日に書いた自動運転車の事故もアイボ犬と同様に、やがては人間の感情に働きかける「心」の問題として大きなイシューになりそうだ。
そんなタイミングでロボット展が瀬戸市で開催されているというニュースがNHKで流れた。
「瀬戸蔵ロボット博」という名のこの科学企画、最先端のロボットを見たり、操縦を体験したりすることができるイベントらしい。「ロボットを通してものづくりの楽しさを知る」というのがテーマだというから、愛知県らしい発想ともいえる。3会場50コーナーというから子供たちも大いに楽しめそうだ。
ニュースのインタビューでも目を輝かせてロボットの動作に見入る子供たちの顔が印象的だった。彼らは何故かロボットが好きなのだ。手塚治虫の「鉄腕アトム」時代の子どもの心理と同じだろう。
スマホを自由にあやつり、IoTの環境下で暮らす現代の子供たちなら、自分が持っている機械への偏見は持たないのかもしれない。彼らの学習力は馬鹿にはできまい。そんな彼らがロボットとの「心」の問題もやがて解決してくれるのだろう。
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