5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

韓国の柿

2015-11-21 22:31:29 | 韓国
お仲間MTさんがフォトツイートをした。

「今年は柿が豊作なのか頂くことが多い。これは岐阜産。冷蔵庫に保管中だが早くたべなければ」とあって、柿2個を食卓上でスナップしたもの。時間が経過したのか少し柔らかくなっているようだ。てっぺんが尖っているから蜂屋柿かもしれない。

たしかに我が家でも頂く柿が多いようだ。自宅の庭で採れたと届けてくれるものばかりだから、店頭に並ぶものより小ぶりだが、甘みはしっかりある。嫌いではないから、遠慮なく戴く。早く食べねばと心配する以前に無くなってしまうスピード消費である。

MTさんのツイートを読みながら、柿産地は日本各地にあるが、韓国の柿の産地というのは何処なのだろうかと、ふと思った。

WEBを探してヒットしたフォトブログは全羅南道の智異山をテーマにしたもので、風景写真の中には柿も結構アップされている。今頃のキムジャンには不可欠のコッカムという干し柿の映像が多いのが韓国らしいが、智異山には干し柿村があるとか、黒柿が名産だとか、この辺りの求礼郡は一大柿産地だとか、ブログ氏もなかなかよくご存知である。

韓国の柿事情を説明する個人ブログも見つかった。それによると、中国原産の柿は渋柿で、甘柿は日本で変異し育てた我が国の特産品なのだそうだ。韓国で食べられる柿の多くも日本から輸入されたもので、韓国甘柿の代表種である「ソンサファン」や「プユ」も元をただせば日本の甘柿だという。ソンサファンは禅寺丸、プユは富有である。

グーグルで柿の写真を探してみると、韓国の柿はてっぺんの少し尖った丸い柿が多いようだ。どうやら韓国人たちは、固い柿よりも果肉の柔らかい熟柿の方がお気に入りのようで、スーパーなどには「テボン」という名の熟柿が盛られて売られている。

これが岐阜県産の蜂屋柿を韓国に導入したものだというのは、ちょっと驚く。とても面白いハナシではないか。テボンは大峰と書く。福島産の種なし新種のやおき柿もすでに韓国に入っているとも書いてある。これは蜂屋柿の変異種で300g以上ある大玉が特徴だが、どうやらヒットしたテボンの「柳の下」ならぬワンサイズアップを狙った韓国柿農園のたくらみもあってのことらしい。

柿の調理法については調べなかったが、智異山に行けばめずらしい柿料理が食べられるかもしれない。それこそ「柿食えば鐘がなるなり華厳寺」である。


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