5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

黒潮大蛇行

2021-06-29 21:18:47 | 天候・気候

29日のコロナは、全国で1381人(延798693人)の感染と30人(累14756人)の死亡が確認され、このうち、愛知県では49人(延51040人)の感染が確認され、1人(累961人〉の死亡と報告されている。

晴れると暑い。南の温湿な空気が梅雨前線によって引き上げられ列島に被さってきた。直射日光の力が加勢しているのが体感できる。自ずと万歩のスピードが遅くなる。

〈黒潮大蛇行で関東蒸し暑く〉
〈南風が水蒸気を運び、不快日6割増〉

26日の中日夕刊にこんな記事が載っていた。

列島の太平洋岸を進む黒潮が南に大きくう回する「大蛇行の夏」には、南風が運ぶ水蒸気が関東周辺に送り込まれて、蒸し暑い「不快日」が六割程度増えるという研究結果を東北大の海洋物理学チームがまとめたというのだ。

大蛇行とは、黒潮が紀伊半島付近で陸から大きく離れ、東海沖で流れの中心が北緯32度より南(伊豆諸島南部辺り)より南にある状態が一か月以上続く現象で、2017年8月以来現在まで続いているのだそうだ。たしかにここ4年の夏は暑くて長かった。

大蛇行した黒潮はその後北上し、伊豆半島沖合で再び陸に近づくが、房総半島方面に向かう本流の一部が分岐して西に流れており、この分岐が17年以来の夏の海面温度を月平均で1,5~3,5度も押し上げて、関東周辺の気温を0,5度上昇させていたということもスパコンを使ったこの研究によって発見されている。

高い海面温度が作った大量の水蒸気は南風によって関東へ運ばれ、局所的な温室効果を生んでいるというのだ。結果、過去4年間、関東地方の7月の不快指数80以上の「不快日」は8日から23日へと6割も増えたという。

大蛇行する黒潮の分岐流は、静岡から愛知や三重の沖合を流れるわけだから、海水温の上昇も、気温の上昇も、降れば土砂降りの豪雨リスクも、関東と同様に東海地方にも大きく影響するると考えていいのだろう。

オリンピックの7月が来れば、熱中症の急患を乗せた救急車がサイレンを鳴らして都会の街中を走り回るのだ。聖火リレーは大丈夫だろうか。

 


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