阪神淡路大震災の日。今年も朝早く眼が覚めた。何故かわからないが例年こんな具合だ。スコップで雪を掻き出す音が聞こえるのは、前隣のK宅、窓から覗くと、元気な隠居の婆さんがひとりでガリガリとやっている。彼女も胸騒ぎで早起きをしたのだろうか。遠隔地の愛知県ではあっても、地を這って伝わる地球の揺れるゴーッという音と、朝の寒さを今でも思い出せるほどだ。
暖かい寝床に入ったまま、ラジオのニュースに耳を傾ける。1995年1月17日午前5時47分。兵庫県の南部で起こった直下型M7.3の大地震。6500名近くが落命した災厄も16年目。すでに、神戸住民の3分の一が、地震の恐怖を体験していないのだと言う。
震災関連の番組も多いが、NHKの「あさイチ」では、「スーパー主婦のサバイバル術」と題して、「備えあれば憂いなし」、いきなり起こる大地震には、常日頃のスタンバイが大切だと、準備すべきサバイバル用備品や、身近なもので暖をとり、暖かい食事を採る方法を紹介している。
そんな中、阪神大震災では、ライフラインの復旧までに実際、どれほどの期間がかかったのかが解説された。それによると、下水道は幸いに使用停止にはならず、電気は6日目、プロパンガスは11日目に復旧したのだという。ここまではまあよかろう。
問題は都市ガスや水道水で、その復旧には、ガスは85日、水道は91日もかかっていたという事実である。特に、一日にひとり3リットルは必要だという「水」だから、事は重大。
番組では「身近なもので水を確保する」ようにと、普段からペットボトルに水を入れ、家の方々に配置しておくこと。水のいたみを延ばすためには、ペットボトルを満杯にして空気に触れないようにすべきだとしている。さらに、給水車から水を運ぶのに、ポリのゴミ入れを使ったのでは、水が汚れて飲料には出来ない。こんな時は、大型のポリ袋を活用し、キャスター付きのトランクを利用すれば、手で持ち運ぶよりは力もいらず数段楽だと、まことに実際的なアドバイスで、参考になった。
「水道管の耐震化率17%どまり 47都道府県庁所在地」という朝日新聞の今日のニュースも、NHK「あさイチ」の話題と関連するものとして気になった。
朝日新聞の調査によると、全国47の主要都市が管理する水道管の総延長は47500キロ以上、そのうち耐震管装備は25000キロとなり、平均耐震化率が17%になったというのである。神戸市では92000箇所で水道管が破裂、ほぼ全市域で断水した。水道復旧に3ヶ月もかかったことは、まさに耐震でなかったということになる。
地方行政の判断レベルによって、38.4%の千葉市から、1.1%の宇都宮市と、耐震化の具合は大きく異っているようだ。法定耐用年数(40年)を超えた老朽管の使用割合では、31.4%の大阪市、30.0%の高知市、23.2%bの和歌山市と続き、水道管の年間更新率では、27の自治体が1%未満に過ぎなかったという。
市民に住宅の耐震化を要求する割りに、水道のような重要都市インフラの整備が財政難を理由に先送りになっているのだとすれば、不幸にして大災害に見舞われた場合が怖い。神戸の場合でも、断水がなければ、火災による物的人的被害を減らすことが出来たはず。飲料水確保だけでなく、文字通り「命の水」となる消防用水や医療用水のためにも、都市水道の耐震化を考えてもらいたいものだ。
Ipodに入れた《epicentral》という世界の地震情報を時系列的に見せてくれるApp。11日から17日までの直近1週間でマグニチュード2以上の地震数は278回、5.0以上が47回(M6・0以上は2回)あったと表示している。中央アメリカや中大西洋南部もあるが、大きな地震は、トンガ、バンダ海、ロイヤルティ諸島、北スマトラ、バヌアツ、パプア・ニューギニア、オークランド諸島、フィジー諸島などの南西太平洋周辺に集中。日本の小笠原諸島や琉球列島でも頻発の様相である。
そろそろ、サバイバルキットを身近に置き、水の確保についても考えておく必要がありそうだ。まずは、ジャンクが散乱する部屋の整理からはじめねば。
暖かい寝床に入ったまま、ラジオのニュースに耳を傾ける。1995年1月17日午前5時47分。兵庫県の南部で起こった直下型M7.3の大地震。6500名近くが落命した災厄も16年目。すでに、神戸住民の3分の一が、地震の恐怖を体験していないのだと言う。
震災関連の番組も多いが、NHKの「あさイチ」では、「スーパー主婦のサバイバル術」と題して、「備えあれば憂いなし」、いきなり起こる大地震には、常日頃のスタンバイが大切だと、準備すべきサバイバル用備品や、身近なもので暖をとり、暖かい食事を採る方法を紹介している。
そんな中、阪神大震災では、ライフラインの復旧までに実際、どれほどの期間がかかったのかが解説された。それによると、下水道は幸いに使用停止にはならず、電気は6日目、プロパンガスは11日目に復旧したのだという。ここまではまあよかろう。
問題は都市ガスや水道水で、その復旧には、ガスは85日、水道は91日もかかっていたという事実である。特に、一日にひとり3リットルは必要だという「水」だから、事は重大。
番組では「身近なもので水を確保する」ようにと、普段からペットボトルに水を入れ、家の方々に配置しておくこと。水のいたみを延ばすためには、ペットボトルを満杯にして空気に触れないようにすべきだとしている。さらに、給水車から水を運ぶのに、ポリのゴミ入れを使ったのでは、水が汚れて飲料には出来ない。こんな時は、大型のポリ袋を活用し、キャスター付きのトランクを利用すれば、手で持ち運ぶよりは力もいらず数段楽だと、まことに実際的なアドバイスで、参考になった。
「水道管の耐震化率17%どまり 47都道府県庁所在地」という朝日新聞の今日のニュースも、NHK「あさイチ」の話題と関連するものとして気になった。
朝日新聞の調査によると、全国47の主要都市が管理する水道管の総延長は47500キロ以上、そのうち耐震管装備は25000キロとなり、平均耐震化率が17%になったというのである。神戸市では92000箇所で水道管が破裂、ほぼ全市域で断水した。水道復旧に3ヶ月もかかったことは、まさに耐震でなかったということになる。
地方行政の判断レベルによって、38.4%の千葉市から、1.1%の宇都宮市と、耐震化の具合は大きく異っているようだ。法定耐用年数(40年)を超えた老朽管の使用割合では、31.4%の大阪市、30.0%の高知市、23.2%bの和歌山市と続き、水道管の年間更新率では、27の自治体が1%未満に過ぎなかったという。
市民に住宅の耐震化を要求する割りに、水道のような重要都市インフラの整備が財政難を理由に先送りになっているのだとすれば、不幸にして大災害に見舞われた場合が怖い。神戸の場合でも、断水がなければ、火災による物的人的被害を減らすことが出来たはず。飲料水確保だけでなく、文字通り「命の水」となる消防用水や医療用水のためにも、都市水道の耐震化を考えてもらいたいものだ。
Ipodに入れた《epicentral》という世界の地震情報を時系列的に見せてくれるApp。11日から17日までの直近1週間でマグニチュード2以上の地震数は278回、5.0以上が47回(M6・0以上は2回)あったと表示している。中央アメリカや中大西洋南部もあるが、大きな地震は、トンガ、バンダ海、ロイヤルティ諸島、北スマトラ、バヌアツ、パプア・ニューギニア、オークランド諸島、フィジー諸島などの南西太平洋周辺に集中。日本の小笠原諸島や琉球列島でも頻発の様相である。
そろそろ、サバイバルキットを身近に置き、水の確保についても考えておく必要がありそうだ。まずは、ジャンクが散乱する部屋の整理からはじめねば。
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