5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ワンコインタクシー

2007-10-19 21:38:44 | 社会

久しぶりの雨になった午後の津島駅前。コーヒーを飲みながら前にあるタクシー乗り場を観察した。



きょうから、名古屋地区のタクシー料金が値上げされたからだ。11年ぶりだという。客側の左窓に初乗り500円1300Mのステッカーがちょっと遠慮気味に貼ってある。



雨のせいか、利用客はさほどの間をおかずに乗り込んできているようだ。中型は初乗料金は六百十円だったのだから安くなった感じだが、逆に走行距離は短くなり、値上げ率は平均して9%になるのだという。



実際、名古屋だと、初乗値下げで今までより安く行けるのは、名駅からなら伏見までとほんの短い距離、タクシーが使いたい距離をのるなら、相当の値上げ覚悟で行くしかない。名古屋のタクシーは、実質の値上げをワンコインイメージで心理的にカムフラージュする作戦のようだ。月半ばの金曜日も心理作戦の一環なのだろう。それに、乗車率の上がる雨になってタクシー会社はラッキー!と思っているのだろう。



首都圏のタクシー料金も12月3日から値上げの方向で認可されたようだ。こちらは、名古屋と逆に初乗を2KMまで710円(現行660円)とダイレクトにゆく姿勢のようだ。距離加算も深夜料金も当然のように弄られるわけだから、名古屋にしろ首都圏にしろ、結構大胆な値上げ率だというしかない。



運転手の待遇改善と原油高が値上げの申請理由のようだが、却って利用者の減少をきたすことはないのだろうか。国も会社も今後の経営努力を云うのが常だが、結局割を食うのは利用客と運転手ということになるような気がしてならない。先行する「既成事実」として他業種の値上げの口実に使われるというのもあまり歓迎できない。



面白いのは、名古屋地区で1社、フジタクシーグだけが運賃を据え置く方針だという。「やっぱり安いフジ」が勝つか「ワンコインで近距離OK」が勝つか、明日以後の勝負になる。賢い利用者はどちらを択ぶ?






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