ゆるく考えよう
人生を100倍ラクにする思考法
ちきりん
〝おちゃらけ社会派〟ブロガー
イースト・プレス
という本を読んでいる。どちからというと、ハウ
ツウものになるだろう。
イメージ的にカヤマー派に属しそうな発想である。
未だに、ハウツウ物を読んでいるのは、私自身とし
は、ちと恥ずかしいものがある。
しかし、人づきあいの悪いはわたしは、このレベルの
話でも、本を読まないと知恵がつかない。
この悲しい現実は、自然とハウツウ物を読み漁る愚行
にわたしを走らせる。
とは、いうものの、時折、眼から鱗が落ちる思いを
することも、ままあり、やめられそうにない。
欲望を取り戻せ!
スーパーマーケットの棚を見ていると、あまりに
商品数が多くて驚くことがよくあります。
多様化する消費者の好みに合わせて開発が続けられた
結果でしょう。
昔は家族全員が同じシャンプーを使っていたのに、今
では家族が3人いれば3種類のシャンプーが風呂場に
並びます。
食べ物の場合は、場面に応じてひとりが複数商品を
選択することも多く、さらに種類が増えます。
けれど本当にこんなに多くのものが必要なのでしょう
か?
商品やサービスには、人のライフスタイルや人生の
あり方を変えるようなものと、個々人の精神的な満足
度を向上させるものがあります。
前者の代表的なものは、車や新幹線、飛行機です。
これにより、地方に生まれても東京で成功する人や、
インドで生まれてもシリコンバレーで成功する人が
でてきました。
様々な家電の登場により既婚の女性が働けるよう
になり、インターネットも世界を大きく変えようと
しています。
一方、新たに発売される商品の大半は、ライフス
タイルを大きく変えるわけではなく「より自分の好み
に近い商品」として提供されています。
機械的な商品だけでなく、新しい風合いの生地や、
自然界には存在しなかった花まで「開発」される
時代です。
もちろん物質的な欲求が充たされた後、人々が精神
的な満足度を求めるのはごく自然なことです。
ただ垂いものはほぼ全員が重いと感じますが、何を
おいしいと感じるかは人によって大きく違うように、
心は体より圧倒的に非画一的です。だから心の満足を
求めはじめると、商品数はとめどなく増えてしまいま
す。
ちきりんは欲望自体を悪いものだとは思っていませ
ん。
より楽しいモノ、より便利なモノ、よりおいしい
モノ、よりワクワクするモノを手に入れたい!と感
じるのは、経済にとっても、個人の人生にとっても
大事なことです。
以上。
この本の中で、下記の部分については、考えさせ
られるものがあった。
けれど最近は、「自分はニセモノの欲望を押しつけら
れているのではないか」と感じることがあります。
企業はよく「隠れたニーズを掘り起こす」という
いい方をしますが、実際には潜在的な欲望が発掘され
ているのではなく、たいしてほしくもなかったモノを、
マーケティングや広告、もしくは「売れている」「み
んなが熱狂している」という話に惑わされて「ほしい
ような気持ち」にさせられていると感じるのです。
しかも今はご丁寧に、クレジットカードからキャ
ッシングまで用意されており、なんでもごく簡単に手
に入ります。
けれど、欲望とは「モノ」のことではなく、「何か
を心からほしくなる気持ち」のことです。
私たちは、モノを簡単に手に入れる代わりに、「欲望」
を取り上げられてしまっているとはいえないでしょうか。
最近ちきりんは、「外から押しつけられる過剰な欲望
を排して、自分のピュアな欲望を取り戻したい」と強く
思うようになりました。
物欲を捨てて仙人のように暮らしたいわけではありま
せん。そうではなく「自分のオリジナルな欲望」と
「つくられて付着させられているニセモノの欲望」を
区別したいのです。
そうしないと、ほしいモノをすべて手に入れておきな
がら、なぜか家の中には不要なモノが溢れているように
感じるという、矛盾した状況から逃げだせません。
ほしいと思えるモノをピュアに感じたいし、自分は
これがほしかったのだと心から楽しい気分になれるモノ
だけに囲まれて暮らしたい。
でもそれは、棚に大量に並べられた商品を見ながら
「どれにしようかな」というようなショッピングで
見つかるモノでもないし、面面に向かって次々と「購入
する」ボタンをクリックし、商品を買い物かごに入れて
いけば手に入るモノでもないのです。
「本当にほしいモノ」を峻別すること。
「自分のオリジナルな欲望」を取り戻すこと。
大量供給、大量消費社会における逆説的な贅沢に、ぜひ
挑戦したいものです。
以上である。
けれど最近は、「自分はニセモノの欲望を押しつけら
れているのではないか」と感じることがあります。
この部分である。
昼食時、母親とテレビを見ながら、食べているが、
あまりにもCMが多すぎて、テレビの画面に怒った
り、気に入らないCMを見ないために、チャンネルを
切り換えたりしている。
そのうち、CMに苛立ち、テレビに物を投げつけそう
である。
とにかく、資本主義社会は、人は誰かに物を売りつけ
ないとやっていけない。
あまりも、その売りつけようという魂胆が、社会に
満ちあふれ、どこかで、切れそうな気分になる。
本当に欲しいものって、何だろうね。
バイク関係もその売りつけようという魂胆は、見え見え
なのだが、そうだからこそ、いろんな情報が収集できて
「にわかライダー」も育ちようがあるのだが。
本当に欲しいものって、何だろうね。