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リタイアーのよもやま話

中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

2011-02-05 22:17:33 | 読書
中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

三橋貴明著

W∧C


最近、この本を読み終えた。


尖閣諸島中国漁船衝突事件で、中国から恫喝され、レア・アース
で苛め抜かれ、歯ぎしりした思いがつい先日のような気がして
ならない。

いつの間にか、中国が近隣諸国を見下し、睥睨しだしたようで
その大国意識がかいま見られるようになり、鼻持ちならないが、
次代を担いそうな勢いに、世界中の誰もが、媚びらざるを得ない
ような空気になっているのは、腹が立ってしようがない。

中国の危うさについては、アエラ等で散見することができるが、
それだけでは、実際の中国は、どうなんだろう?と思うばかり
であるのが、実情である。

ところで、今回、このようなことで、苛立ちを覚えるわたしで
あるが、とんでもない本を読むことになってしまった。


本の帯びには、このようなことが書かれている。

ほんとうは、袋小路に入った中国経済!

「日本経済の中国依存説」には根拠がない!
「世界一の外貨準備高=世界一の金持ち」ではない!
人類史上前代未聞の不動産バブル!
パリよりも上海のマンションのほうが高い!
「安い中国製品」の時代は終わる!

とある。

そして、

豊富なデータを基に、「中国経済の真実」を解き明かす!

とも書かれている。

さて、次ぎは、目次を紹介してみたい。



プロローグ レア・アースの神話

第1章 中国との貿易がゼロになると、どれくらい困るのか?
      日本経済の輸出依存度はドイツの3分の1 
     「日本経済の中国依存説」には根拠がない
      中国からの輸入の多くは、代替が効くものばかり 
      中国がレア・アースで9割超のシェアを握った理由 
      日本の「迂回輸出構造」に組み込まれている中国 
      中国の「心理的な侵略」の片棒を担ぐマスコミ 
      中国は「成長の袋小路」に入りつつある 

第2章  国民を置き去りにした経済成長の欠陥
      そもそもGDPとは何か?
     バブル崩壊が不況を招くメカ二ズム
     中国共産党が実行した3つの大規模経済対策
     ここ10年間、〝投資〟経済成長を牽引してきた
不動産売買の6割が「投機目的」
     個人消費中心の成長路線への転換には、時機を逸
してしまった
国民経済の発展は国民の豊かさを高めるはずだが
経済成長における日本と中国の決定的な違い 

第3章  輸出に頼らざるを得ないゆえの限界
      人民元を「対ドル固定相場制」に戻した思惑
     「中国が失業をアメリカに輸出している」 
      製造大国の復活を目指すアメリカの圧力
      中国こそが「グローバリズム」で輸出の利益を最も多く
得た国 
      中国は自国資本のみで輸出産業を維持できない 
      「安くない中国製品は、誰も買わない」という真実 
      「世界一の外貨準備高=世界一の金持ち国」ではない 
      国民生活を犠牲にした経済成長モデル 

第4章  不動産バブルのジレンマ
      〝不可思議〟に満ちた中国の統計
      民主主義国が財政出勤の拡大や継続が困難な理由 
      日米欧を先頭に世界的に実需が縮小している
      〝人類史上前代未聞〟の不動産バブル 
      パリよりも上海のマンションのほうが高い 
      出口を見いだせない共産党政府

第5章  中国は先進国になれない
      〝公害〟に目をつぶる歪んだ成長路線 
      中国経済が突き当たった〝最大の袋小路〟
      中国の個人消費が拡大しない原因
      所得格差は社会不安を引き起こす水準
      混在する3の格差問題 
      「安い中国製品」の時代は終わる 
      中国は〝国民国家〟ではない
      インフレと高齢化の二大危機がせまる

長いエピローグ 体験者が語るチャイナリスク

あとがき

以上。


この本を読んで、いかに、わたしが、中国について無知である
かを思い知った。

中国の「心理的な侵略」の片棒を担ぐマスコミ という項も
あったのだが、結果的には、われらが選良も同様なものだろう。


管総理が本を買ったということで、ニュースになった。

国家債務危機――ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?

「これから、中国とどう付き合うか」

「デフレの正体」(藻谷浩介氏)

「国家を考える」 (故筑紫哲也氏)

等購入したようであるが、

「これから、中国とどう付き合うか」なんて、ニュースの
どこかで、見た記憶があるのだが、

まさかと、思ってしまった。今頃!

だいたいこの手の本なんて、一介の国会議員の時代で、読んで
おくべきであって、マスコミで放送されるなんて、あまりにも
不用心で情けない。

こんなことなんて、知られるべきではないのだ。

ともあれ、今回、知識人のありがたみを感じてしまった。


豊富なデータを基に、
「中国経済の真実」解き明かす!

と本の帯びにも書かれている通り、もう、お見事というしか
ない。

管首相は代表質問の答弁で、与謝野氏を三顧の礼で迎えたと
言っていたようだが、相手を間違えているのではなかろうか。


三顧の礼で迎えるべきは、三橋貴明氏のような聡明な知識人
であろう。

自らの知的ブレーンとして、どのような人物をスタッフとして
抱えるべきか、頭の回らない者が、一国の長であるのは、あま
りにも心もとない。

『あなたが総理に なって、いったい日本の何が変わるの』と
言ったのは、奥さんの菅伸子であるが、いったい日本の何が
変わるのだろう。

ということで、わたしたちは、自衛しなければならない。

今日の週刊誌に、中国のGDPのさば読みが、記事になって
いたが、わたしは、この三橋貴明氏の著書を多くの国民に
読んで貰えたらと、思ってやまない。



原稿のフリガナ

2011-02-05 20:41:31 | 政治
週間新潮 2月3日号にあった話である。


1月24日、通常国会初日、管総理の施政方針演説の
原稿が写真で、大きく写されているのが、掲載され
ていた。

かつて、漢字力で、その知性のレベルを疑われた漫画
おじさんの麻生総理がいたが、総理経験者が政治の裏
舞台で暗躍し、時に表舞台に出てきたりすることもある
が、全く、その名前が取り沙汰されなくなって久しい。

一国の総理のそのような有り様は、寂しいものがある。


その麻生総理と、たいして変わらない知性が、救世主
の政治家を気取る者のそのものかと思うと愕然とした。

掲載された写真、なんと、フリガナだらけの原稿なのだ。

麻生総理も答弁原稿にフリガナを振ったそうだが、当時
この実態を知ることもなかったのだが、今回の管総理、
ばっちり写真で写されて、週刊誌に掲載されてしまった。


誠心誠意、一国、除去、務めます、辛亥、今年、百年
孫文、築いて、先送り、応えよう、熟議、脱し、掲げ
国づくり、三つ、土台、大、巡視船、警察権、国会
来年度、早期、脱却、活気等

小学生でも読める漢字まで、フリガナがふられている。




ところで、管総理が、中国の国胡錦濤主席と対談をした
ニュースを多くの国民が見たはずだ。

わたしも、その映像を見て、情けなく思った

その時の感想を述べた方がいたので、この方の文章を
引用して、振り返ってみたい。

以下、ネットからの引用である。


あの中国胡錦濤主席との対談で世界に大恥をかいた日本代表
であるはずの管さん。

中国国民の代表胡錦濤さんは、まっすぐ管さんの顔を見つめて
いる。

ところが日本の代表の管さんは、身体を胡錦濤さんへ向ける
こともせず、

膝の上で手に持っているメモを観ながら 来賓の胡錦濤さんを
全く見ることなく、下を向いたまま、マイクでも拾えないよう
な小さな声でモソモソしゃべっていた構図。

椅子に座る前の握手では、相手に身体を向けることもなく、
カメラに向かって仁王立ちになり、横に手を出して胡錦濤
さんと握手していた。

相手の顔も見ず、身体も向けず、目線は目の前にあるカメラ
目線、このような握手するなんて失礼ということを知らない
恥知らずだ。

子供の教育にも大変まずい行為ではないか。

メモを見ながらの管さんを、姿勢を正しキッと見つめていた
胡錦濤さんが、日本の代表の菅さんをどのように思っていた
のか。


引用、終わり。


の通り、あのニュースのを映像を見た多くの人が、このプログ
を書いた方のような印象を受けたかも知れない。

わたしは、あのニュースの映像のことは、ずーっと印象に残って
いたので、今回の週刊誌の写真を見て、やはり、とがっかりして
しまった。

この漢字力のひどさでは、如何に、彼が本を日頃本を読んで
ないかということが露顕するのではないか。

ネットの情報にこういうのがあった。

引用。

菅氏は学生運動にのめり込むあまり、大学3年頃から教室には顔を
見せなくなり、1年留年。卒業後、特許事務所に勤め、弁理士に
なるが、これは同級生たちに菅氏が語ったところによると「左翼
運動をやりながら、卒業すると何事もなかったように大企業に勤め
て平然としている奴が多い。俺は違う」という理由だった。
ちなみに弁理士の試験に合格するのは、4度目の受験のときだ。

以上。


「左翼運動をやりながら、卒業すると何事もなかったように大企業
に勤めて平然としている奴が多い。俺は違う」というのは、さすが、
総理にまで、上り詰めただけはあると思うのだが、現実の本人の
地位にそぐわぬ素養の低さは目を覆わんばかりである。

かつて、

「知恵、頭を使ってない。霞が関なんて成績が良かった
だけで大ばかだ」。菅直人副総理兼国家戦略担当相は31日、民主党
都連の会合での講演で、激しい言葉で官僚を批判した。

ということもあったが、

この写真のような漢字力では、如何に、政治主導と言っても、官僚に
足元を見られ、見下されるばかりだ。

いや、これでは、中学生からも元麻生首相のように揶揄されかねない。

ほんとうに国を仕切るだけの知性も人望も持ちうるのだろうか。

国の将来、寂しくなるばかりだ。


皮肉な話だが、この週刊誌の記事、フリガナと書くべき所を、
読み仮名と書いていたのだが、記事が記事だけに、ばつが悪い。

複雑な気分になってしまった。

それはそうとして、わたし自身も漢字力については、人に
とやかく言える自信はない。

今回の週刊誌のような身の上にならないのは、幸運なこと
である。