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リタイアーのよもやま話

「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相

2011-02-14 07:02:04 | 政治
ヤフーのニュースである。



「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相、普天間で証言
琉球新報 2月13日(日)9時55分配信

【東京】鳩山由紀夫前首相は12日までに琉球新報などとのインタ
ビューに応じ、米軍普天間飛行場の移設交渉の全容を初めて語った。

「県外移設」に具体的な見通しがなかったことを認めた。

「県外」断念の理由とした在沖米海兵隊の「抑止力」については
「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、
『抑止力』という言葉を使った。

方便といわれれば方便だった」と述べ、「県内」回帰ありきの
「後付け」の説明だったことを明らかにした。

在沖海兵隊の「抑止力」の根拠の薄弱さを浮き彫りにした前首相の
歴史的証言は、県民の反発と波紋を広げそうだ。

海兵隊の抑止力については「一朝有事のときに米国人を救出する
役割だから、存在自体が直接、戦争の抑止、攻撃の抑止になるわけ
ではない。

全体として4軍そろっていることが必要で、全て連関している中
での抑止力となる」と説明。

米側とは「県外移設」に向けた具体的交渉はなく、「最後はオバマ
米大統領との間でやるような話だったと今、後悔している」と述べ
た。

「県外」困難視の閣僚や辺野古案支持の官僚を最後まで統率でき
なかったことを力量不足と振り返った。

訓練区域の一部解除など2010年5月の日米共同声明に盛り
込んだ沖縄の負担軽減策は「ほぼ同じものが既に09年12月
には(了解を)取れていた」と説明。

09年内に「辺野古」決着に一時傾きかけたとも明かした。

10年5月の2回目の来県で仲井真弘多知事に日米と沖縄で協議の
テーブルに着いてほしいと打診したが、知事選を理由に断られたと
いう。

県外移設を実現できなかったことに「県民に申し訳ない」と謝罪
した。

新基地の使用期限設定を事務方に指示したことにも言及した。
だが事務方は米側が期限を区切ることに強く難色を示していると
説明し実現しなかった。

「辺野古」回帰に向かう中、元首相補佐官の岡本行夫氏から何度も
辺野古移設に向けた説明を受けたという。

嘉手納統合案を掲げた岡田克也外相(当時)や「県外」困難視の
北沢俊美防衛相など閣内不一致だった状態は「大いに自由闊達
(かったつ)に議論し合おうと進めてきた」と政権方針で放任
していたと弁明。

一方、自らが進める「県外」に集約できなかったことに「統率を
取ってできなかったのは悔やまれる」と反省した。

決着期限の10年5月は、3月の予算成立後で7月の参院選の
争点化を避けたタイミングだったと説明。

5月の大型連休にオバマ大統領と直接交渉も検討していたという。

鳩山氏は、1月下旬と2月上旬の2度、計3時間、東京都内の衆院
議員会館でインタビューに応じた。

<用語>抑止力
 軍事・外交戦略上の用語として、一般的に部隊や武器を保有し、
いつでも報復できる構えを維持することで、相手国からの攻撃や
侵略を未然に抑え込む能力。

鳩山前首相は米軍普天間飛行場の沖縄県外移設を断念した理由を
学べば学ぶにつけ、海兵隊のみならず沖縄の米軍が連携して抑止力
を維持していると分かった」と説明していた。


以上。


仰天するような鳩山前首相の発言だ。

なんとも節操のない、だらしない人間だろう。

なってはいけない人間を政治家にしてしまったようだ。

それも首相にである。

県民にとって、普天間問題の舞台裏が分かるのは、けっこう
ことだが。

いくらなんでも、これはひどすぎる。

こんな知り方はしたくなかったものだ。

小説のタイトル「幼くて愛を知らず」というのがあったが、
「幼くて政治を知らず」としかいいようがない。

自分が何を言っているのか、まるで、分かっていない。

政治家としての資質の低さ、なんとも絶望的な気分になる。

なんでこれほどまでに、政治家としての矜持のない人間が
政治家になったのだろう。

経世済民の為ならば、悪魔に魂を売り渡し、万死に値する闇を
抱える気概がほしいものだ。

それにしても、この発言、自らの母体となる民主党への背信
行為ではないのか。

民主党の政治生命を打ち砕く、自殺行為ではないか。

この発言を世界各国の首脳はどう受け止めるのだろう。

世界からの日本への信頼をどれだけ失うことになるのだろう。

「面白きこともなき世に面白く、すみなすものは心なりけり」
というが、これでは、心が萎えてしまいそうだ。

日本の国が、自壊しそうだ。