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将棋プロの「直観」解明=脳の特定部位活発に
―人工知能に応用も・理研など
理化学研究所などは、将棋のプロ棋士が次の手を直観
で選ぶ際に、脳の特定部位が活発化することを突き止
めた。
人間により近い人工知能の開発などに応用できる可能性
があるという。
研究成果は21日付の米科学誌サイエンスに掲載された。
プロ棋士は、長い訓練や対戦経験を基に状況を瞬時に
判断し、思考ではなく直観で次の手を打つとされ、
その仕組みが研究されてきた。
理研・脳科学総合研究センターの田中啓治副センター長
らの研究チームは、羽生善治さんらプロ棋士11人、高段位
アマ8人、中段位アマ9人の3グループに対し、将棋やチェス
の盤面、人の顔や風景などの画面を12秒間に24コマのペース
で繰り返し見せ、脳活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)
で測定。
プロ棋士が将棋の盤面を見た時だけ、脳の頭頂葉にある
「楔前部(けつぜんぶ)」と呼ばれる領域が強く活発化
した。
さらにプロとアマ17人ずつに対し、盤面を1秒見せた後、
2秒以内に四つの選択肢から選ぶ詰め将棋を解かせた結果、
プロ棋士が直観的に問題を解く時だけ、大脳基底核の領域
「尾状核(びじょうかく)」が活発化した。
次の手を長考させる問題では、大脳皮質の活動のみ活発化。
アマ棋士は両問題で尾状核の活動が見られなかった。
二つの領域の活動に、強い相関関係があることも分か
った。
田中副所長は「プロ棋士の直観力の源は、二つの領域を
結ぶ神経回路に存在する可能性が高い。
こうした結果は、複雑な情報システムの安定的な運用や、
人間に近い人工知能の開発につながる可能性もある」と
話している。
以上。
面白い、研究だと思った。
将棋士の書いた本は、よく読んでいる方である。
その中で、面白いと思ったのは、超一流の棋士に
なるためには1万時間の修行を要するようである。
今回の実験で、知られることになった能力は、やはり
1万時間かかって習得された能力であろう。
もっとも、才能があっての1万時間ではあるはずだが。
このような話が、子どもの頃に解っていたなら、もう
少し、何か努力のしようもあったのにと思ったりして
いる。
なにしろ、田舎過ぎて、訓練ということばが、実際的
に生活のどこにもなかったし、よくこれまで生きて
これたなと思わんこともない。
それからすると、中学3年の時に、「四当五落」の
の精神で、無我夢中になった経験というのは、生きて
いるかも知れない。
テンションが上がれば、できなかったはずのものでも
できるようになる。という思い込みが、いつしか、
わたしの信条にもなってきたから。