世間は、耐震偽装問題に揺れている。連日テレビもこの問題。
ただ、私が興味を持ったのは、偽装そのものよりも、それを検査する会社がいい加減だったことである。審査自体が信用ならなくなったらいかなる建築確認も認証も意味をならなくなる。
森林・木材の世界では、認証が大はやりだ。森林施業や木材産地、強度、ついでにウッドマイルズのような環境も含めて、みんな第3者機関が審査するから信用できる、という前提である。どんな立派な審査基準を備えていようと、ちゃんと審査しなかったら、あるいは大甘の審査だったら、どうなるのだろう。
日本にもFSCやSGECといった森林認証をとった木材が出回りだした。外材も産地などを表記する動きも進んでいる。だが、それを信用できなければ……。
認証自体も、本当に効果あるのかわからなくなっている。認証とっても価格が上がるわけでもなく、量が売れるわけでもない。
いっそ審査が正しいかどうか審査する機関をつくるか。