森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

メイドイン ベトナムの土佐桧

2005-12-20 17:08:17 | 木製品・建築

ホームセンターで見かけたmade in VietNamと書かれた「土佐桧」の木箱。

気になったので、また見に行った。そしてラベルをよく読んで、一応正体がわかった。

ラベルの一番下には次のように書かれている。
この製品は100%国産の桧材を使用しています。
この製品はベトナムで製作されたものです。」

つまり、国産材をベトナムに輸出して加工したものだったのだ。
では、輸出は製材か丸太か、どんなルートを使っているのか、またいろいろな疑問が湧いてくる。これは調査しないといけませんねえ。

というわけで、池川木材工業に電話してみました。

すると、かれこれ8年前にベトナムで下駄を作るためにヒノキを輸出したのが最初だとのこと。そして現地の工場に生産を委託して、逆輸入し始めた。ほかにもスギ材で寿司桶なども作ったが、結果的に3年ほど前から現在の木箱や立ち台などを生産してもらっているそうだ。

木材は、製材した荒材の状態でコンテナ輸出だという。ベトナムは十分な木がないうえ、乾燥などの設備もないから日本から輸出した方がよいのだそうだ。ちなみに人件費は日本の20分の1。流通コストをかけても十分ペイするわけだ。

う~ん、これまで私が追っていた原木輸出とは全然違うルートで木材輸出が始まっていたんですねえ。勉強になりました。