里山と言えば、雑木林。なかには里山林という言葉もある。私も、しばしば里山と雑木林を同義語的に使っている。
しかし、里山にも人工林はある。いや、面積的にはかなり広い。里山には棚田や畑、草原なども含むが、森林部分に限れば、3分の1から半分近いのではないか。竹林より多いかもしれない。
なぜなら、薪や木炭の需要が落ち、農業も斜陽化した際に、どんどん植林したからだ。薪が売れないのなら、スギを植えれば高く売れる。そんな意識が強かった。だから雑木林を伐採して植林するだけでなく、農地にも植えた。さらに家を処分して町に出る際に庭や住宅跡などにもスギを植えた。
そんな里山の人工林が、すでに大きく育っている。もともと傾斜がなだらかで日当たりもよい、地味も肥えている場所だ。よく育っている木が多いだろう。
今後、里山の人工林から木材生産をすることを考えられないだろうか。
奥山よりはるかに都会に近く、道も整備されている。作業も楽だ。これはもっとも林業に有利な地域ではないか。
欠点は、一カ所に十分な量がまとまっていないことかな。しかし、木材の価格が上がれば手を出す人が現れるだろう。儲かるぞ。
ちょっと、先走りすぎ(^o^)。
もっと都会的環境に触れられる条件で、森林に関わる仕事も増やさないと。里山林業は、その中の一つになるんじゃないかと思います。