森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

改めて、木材の中国輸出

2005-12-06 15:48:03 | 林業・林産業

訪れた九州とは何の関係もないが、木材の中国輸出について。

どうやら来年早々に第4弾が出航しそうだ。まだ本決まりではないが、そんな情報が入ってきた。もともと10月ごろを予定していたのに遅れている。

その理由は、まず鳥インフルエンザ。2回目の時、この鳥インフルエンザの流行で日本が中国産鶏肉の輸入をストップしたところ、報復に木材がやられた経緯がある。検疫でわざと止めるのである。だから慎重になる。
小泉首相の靖国神社参拝。中国側は政治的にピリピリしており、危険な臭いがする。
円高。数カ月で10円も上がると、輸出するにはいいが、製材したものを逆輸入するには不利。その兼ね合いがある。
値段交渉。中国だけではないが、常に値下げ要求がある。
国内のさや当てもあるようだ。木材輸出を快く思わない勢力があり、何かといちゃもん付けてくる。輸出するなら出荷しないというお馬鹿な山元もいるらしい。

もっとも、これらは付随したことだろう。最大の要因は、やはり中国側の木材需給バランスだ。日本材を本気で求めるか、きわどい見極めがいる。一種のにらめっこだ。どちらが先に動くか。

幸い国内でも国産材の需要が高まっている。焦ることはなさそうだ。