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思ってもみないことでした。
自分の中に魔王が居るだなんて。
思い当たる事もありました。
観相師に、自分の中には二つの気、霊妙なモノと悪のモノとがあると言われたことがありました。
記憶を失う事が度々あり、その時は必ず事件が起こっているし。悪の気の仕業なのか・・・と思いました。
チョンギは、王から魔王を封じ込めるためにも、一刻も早く御容を仕上げてほしいと言われました。
御容を描く事は、名誉な事ですし、チョンギも断る理由はありません。
しかし、やはり心配でした。父のように精神を乱してしまうのではないか、死んでしまうのではないか、そしてそうなった時、父は誰が面倒を見るのか・・・。
ヤンミョン大君は言いました。
チョンギもチョンギ父も自分が守ると。
何故そこまで?と、チョンギが聞きました。
「そなたを慕っているからだ。」
一瞬驚いたチョンギですが、冗談だと受け取りました。
ヤンミョン大君、切ないです。
チョンギが冗談だと受け取ったのを知ると、冗談だと言うしかありませんでした。
ヤンミョン大君の想いを知った星駐庁の巫女ウォルソンは、それを止めました。
縁が無いからと言いました。
ウォルソンは、魔王と王室との関わりを話して聞かせました。
昔、先王の御容が焼けた日、王室の運命が変わったのだと言いました。
御容が掛けられていた部屋に入ったチュヒャン大君とヤンミョン大君の運命、生贄となり視力を失いながらも生き返ったラムの運命が。
そして、最近ヤンミョン大君が目撃したラムの豹変した姿は人間ではなく、魔王の姿なんだと。
あの日、ラムの中に魔王が憑りついたんだ・・・と。
また、霊妙な画工には運命の相手がいるとウォルソンは言いました。
ヤンミョン大君には、その運命の相手がラムだと分かりました。
しかし、ヤンミョン大君は、そんな言葉で諦める事は出来ませんでした。
どんな苦難が訪れようと、避けず乗り越えて見せると言いました。
カン・ユングクと言う怪しげな人物が商団にやってきて、チョンギの絵を買いたいと言いました。
カン・ユングクは、その昔、チョンギ父と共に先王の御容を描いた人物でした。
その時、チョンギ父は精神を病み、ユングクはそのまま行方知れずになっていたようです。
が、この時現れたのは、姿かたちはユングクでも、ファチャと呼ばれる絵に魅了された化け物だったのです。
御容を描いた時、ファチャに憑りつかれてしまったようです。
チョンギは、魔王の事、御容を描くべきか否かを悩みました。
ラムに相談してみようと思い、夜分に訪ねて行きました。会いたいと言う気持ちもあったので、良い口実になったみたいです。
チョンギは、御容は魔王を封じ込めるためのモノらしいとラムに言いました。
ラムは、この時初めて御容の意味を知ったようです。
そして、王が魔王について既に知っている事も。
帰りが遅くなったと言う事で、その日、チョンギはラムの屋敷に泊まりました。
ミスが魔王の気を感じました。今夜現れるとチュヒャン大君に告げました。
その予想通り、ラムから魔王が姿を現しました。
そして、眠り込んでいるチョンギの元に行き、その目を奪おうと襲い掛かったのです。
以前と同じように首を絞められたチョンギ。
危ないと言う時、チョンギの指にはめられている指輪が輝きました。ラムから貰った指輪です。
指輪の力で魔王は弾き飛ばされ、ラムはそのまま意識を失いました。
部屋の外に立っていたのは、カン・ユングク・・・いえ、ファチャ。
チョンギに誰も手出しできないよう、守ったのです。
ミスも血を吐いて倒れました。
目が覚めた時、やはりラムは魔王だった時の記憶はありませんでした。
チェ・ウォノは、チョンギまで御容を描く事になったと聞くと、激高しました。
チョンギ父だけじゃなく、その娘まで同じように病んでしまうかもしれないと思うと、じっとしてはいられませんでした。
王命に背いても、御容を描くのは止めろと言いました。
ヤンミョン大君は、ウォルソンに問いました。
魔王がラムの中にいると言う証拠は?と。
ウォルソンは、先日、魔王がチョンギを襲った時の様子を再現して見せました。この時、ヤンミョン大君は気を失っていましたからね。見てなかったのです。
チョンギの傍で魔王が度々現れる理由は?とヤンミョン大君。
運命の糸で結ばれているからだと、ウォルソンは答えました。そして、どちらかに危険が及ぶと。
ヤンミョン大君は、すぐさまラムを訪ねました。
ラムの考えを知りたかったのでしょう。
ヤンミョン大君は、ラムが魔王のことも、御容に封印しようと考えていることも知っていると分かりました。
だったら、話は早いとばかりに、チョンギに会うなと言いました。危険だからと。
ラムの中の魔王を追い出す方法は、御容に封印することしかないとヤンミョン大君は言いました。
ラムは悩みました。
自分の中の魔王を追い出すには、御容が必要で。しかし、絵を描いた画工はファチャの呪いにかかる。
どうすればよいのだ・・・と。
ラムの最優先は、ただ、チョンギの安全だけでした。
ラムはチョンギに肖像画を描いて欲しい人がいると言いました。
景色の美しい野外で描いてほしいと言い、渓谷にチョンギを連れ出しました。
チョンギは、チェ・ウォノや父の言葉もあり、御容を描く事に躊躇していました。
なので、ラムの申し出を快く引き受けたのです。
ただ、ヤンミョン大君が御容を描くことを強く希望している事が気になっていました。
肖像画を描いて欲しい人と言うのは、ラム自身でした。
ま、想像はつきましたけどね。
チョンギがラムの絵を描き、な時間を過ごしました。
描き終えた時、ラムは、船のチケットを渡しました。
山を下りたら、すぐに父と一緒に港に行けと。そこから中国に向かう船に乗れる手配が出来ていると。
つまり、逃げろと言う事です。自分から。
「魔王が私の中にいる。私たちは一緒になれぬ縁なんだ。」
その時、兵と一緒にヤンミョン大君が現れました。
ラムをこれまでの事件の犯人として捕まえると言いました。