鈴木英治氏の著作。
主人公は、石見国の加瀬津に住む普請方の同心永見功兵衛。
父勝兵衛は8年前から行方不明の状態です。上役から、死んだと聞かされましたが、遺体は見つかっていません。
父はかなりの剣術の腕前で、功兵衛も、父に負けずとも劣らないほどの腕前です。
が、周囲には、それを全く知られていません。
密かに自力で剣術を磨いて来ました。それは、父の教えでもありました。
決して腕をひけらかせてはいけないと、父は言いました。絶対に秘すようにと。
長じて、政争の道具として使われることがないようにという父の願いだったようです。
功兵衛は、父はもしかしたら、政争の道具として使われ、密かに消されたのではないかと、思っています。
そんなある日、親しくしていた叔父が自殺すると言う事件が起こりました。
横領がばれたゆえだと言われましたが、信じられない叔父の妻が功兵衛に調査を依頼。
功兵衛はあっという間に事件の真相を突き止めました。
これが切っ掛けで、藩主に認められ、普請方から一気に小姓へと昇進するのですが。
小姓として出仕したその日、大きな事件が起こり、功兵衛の人生が一変。
おおっ・・・と思ったところで、終わっちゃうんですよ、これが。
この先は、いったいどうなりますのん
第1章終了って感じ
事は佳境に入るところで終わっちゃったので、思わず、
「おいっ」
と、呟いてしまいましたよ。
いやいや、面白うございまする。
続きが読みたいです。