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ユルムに支えられて便殿の王座に座った光海君。
ユルムは、自分のモノになる筈だった王座を見つめました。
その視線に光海君は気づきました。ノクドゥの言葉が真実だったかもしれないと感じたかな?
支えるユルムの手を振り払いました。
遅いよ
ファン先生は、チョン・ユンジョを王宮の外に連れ出していました。
ノクドゥは王宮を出る前に、王妃に会いに行きました。ドンジュと一緒に。
ノクドゥの血まみれの姿を見た王妃は衝撃を受けました。
光海君が戻ったと聞き、事態を把握しました。
ノクドゥたちを外に逃がし、自分は光海君の元に残ると言いました。
ノクドゥと別れるのは辛いが、自分はこの国の王妃だからだと。
「私の夫がいくら非道な君主でも、この国の王だからだ。私まで去ってしまえば、王様はあの連中に無残に殺されてしまう。それは何としても阻まねば。」
そして、ノクドゥを強く抱きしめました。
「誰がなんと言おうと、そなたは私の大切な息子だ。それだけを胸に刻み心の傷は忘れよ。遠くに行き、自由に生きるのだ。いずれ必ず会いに行く。約束する。それゆえ、必ず生き延びねばならぬ。必ず・・・。」
ノクドゥたちが出て行った直後、王妃の元に光海君とユルム、兵たちがやって来ました。
ここで匿われていると、光海君は推察していたのです。
「いつまで獣にも劣る行いをなさるつもりですか?」
そう言ったかと思うと、王妃は兵の剣を取り上げ、自分の首に押し当てました。
「一歩でも動けば、この首を斬ります。私まで殺したいのならば、お好きにどうぞ。」
その剣幕に、光海君は言葉が出ませんでした。
ファン先生はチョン・ユンジョやファンテたちを船で逃がし、自分一人ノクドゥたちを探しに戻りました。
ファン先生が、やっとのことでノクドゥとドンジュを見つけた時、ノクドゥは既に意識を失っていました。
ドンジュが手当てしましたが、出血が止まりません。
ドンジュは必死にノクドゥを抱きしめていました。
泣けた・・・
ファン先生は、自分も怪我をしているのに、ノクドゥをおぶって山道を逃げました。
でも、追手はどんどん近づいて来ます。
自分が囮になって二人を逃がそうとしたのですが、ドンジュが止めました。
ノクドゥを連れて船着き場まで逃げるのは、自分には無理だと。3人とも死んでしまうと。
だから、自分が行くと。
「ノクドゥをお守りください。」
そう言って、ドンジュはユルムの前に出て行ったのです。
ドンジュは、ノクドゥの服を見せ、ノクドゥは死んだと言いました。
でも、ユルムがそんな言葉を信じる筈はありません。勿論、ドンジュだって分かっています。
「あなたの一刀のもとに命を落としたと、王様にお伝えください。その代わり、私があなたのお傍にいます。」
どんな意味か分かっているのか?とユルム。
ドンジュは頷きました。
ユルムはドンジュの必死の願いを聞き入れました。
やはり、ドンジュには残酷になりきれません。
そのまま引き上げました。
ドンジュは、何度も振り返りながらユルムの後について行きました。
光海君には、別人の死体をノクドゥだと報告しました。
おそらく、光海君も、別人だと気付いていたでしょう。だから、顔を検め無かったのだと思います。
王妃は、遺体を検め、それがノクドゥではないと確認しました。
光海君が敢えてノクドゥを生かしたと察したかな?
ドンジュは、ユルムによって屋敷に軟禁されていました。
昔の様に、ユルムが何かと世話をしています。でも、昔の様に拒絶したりはしません。
ノクドゥのことを整理しようとしているように見えます。
「待つゆえ、心をくれ。」
と、ドンジュにユルムが言いました。心は必要ないと言ったのは嘘だと言いました。
望みはそれだけだ・・・と。
「“そうします”と偽る事もできます。ですが、よくご存じですよね?誰かに心を寄せることは努力では成しえぬと。」
やはりドンジュはドンジュです。
ユルムは、分かってはいたでしょうが、ほんの少しの期待もあったのでしょう。それが、幻想でしかないと改めて気づいたでしょうね。
ドンジュは今でも灯りをつけたままじゃないと眠れません。
ユルムはそれを知らないんですね。そっと様子を見に来て、灯りを消して行きました。
寝たふりをしていたドンジュ。
恐怖で起き上がった時、昔ノクドゥが気遣って灯りをつけてくれたことを思い出しました。
泣けてきました。
その泣き声を聞いたユルム、何も言わずに部屋を離れて行きました。
泣き寝入りしていたドンジュ。
ふいに部屋の灯りが灯りました。
ノクドゥでした。
ユルムが戻った時、監視の者たちは皆倒されていました。
そして、ドンジュの姿が消えていました。
もう、追う事を止めました。
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