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ピアノを弾いていて幸せだと感じるより、不幸だと感じる方が多かった気がする・・・とジュニョン。
でも、ソンアといた時は、本当に幸せだった・・・と。
だから、幸せを取り戻したいとジュニョンは言ったのですが、ソンアは時間をくださいと言いました。
ジュニョンは、待つと言いました。
ナ理事長追悼音楽会が開かれました。
ここで、本当は創立15周年記念の時にするはずだった三重奏をしました。ジュニョン、ジョンギョン、ヒョノの・・・。
楽譜をめくる役は、ソンアがしました。
これは、突然決まったことのようです。ジュニョンにも知らされていませんでした。
ヒョノは演奏が終わると、楽譜をジョンギョンに返し、そのままアメリカに向かいました。
引き留めるかと思ったけど、ジョンギョンが言ったのは、
「いつ帰ってくるの?」
と言う言葉。
分からないとヒョノは答えました。元気でいろよ、幸せにな・・・と言ってヒョノは行きました。
ジョンギョンにとっては、これが限界だったかもね。でも、多分ヒョノには伝わったと思いますよ。
帰ろうとしたソンアと会ったジョンギョン。
少し気マズイままの2人です。
自分は一人では何もできない弱い人間だと分かったとジョンギョンが言いました。
でも、ソンアは違うと言いました。
「自分の音楽は自分で引っ張っていくようにと私に言ってくれましたよね。」
ジョンギョン、教授の選考を辞退しようと思っていましたが、やはり受ける決心をしたようです。
ソンア、大学院の入試、合格しました。イ教授は低い評価をつけたようですが、他の人の評価が良かったってことですね。
でも、大学院に進むつもりはありません。
ジュニョンは卒業記念の演奏会を開くことになりました。
チケットをソンアに渡しました。
無理強いはしないとジュニョンは言いました。そして、チャイコフスキーコンクールには出ないと言いました。
自由に自分の音楽をします・・・とジュニョンは言いました。ソンアの言葉で気づいたと。
まだ、ソンアの気持ちは動きません。動く勇気が出ないのです。
チャチーム長は、ソンアに財団で一緒に仕事をしないかと声をかけました。
私に務まるでしょうか?とソンアが言うと、チャチーム長は言いました。
演奏家を一番に考えて行動しているソンアを見て、自分より人を優先して気遣う性格だと分かったと。だから、この仕事に向いていると思う・・・と。
そして、クレッシェンドの意味を引用して言いました。
「“だんだん強く”と言うのは、今が一番弱いって事よね。それでこそ、だんだん強くなれるの。理事長が以前私に言ってくれたの。“一番弱くなってる時がクレッシェンドの始まりよ”って。」
沁みたわ・・・この言葉。
今がクレッシェンドの始まりだと思わないとね
ジョンギョンは、教授選考のため、無伴奏で演奏会を開きました。
パンフレットのジョンギョンの経歴欄には、財団に関する記述は一切ありませんでした。
素のジョンギョンを評価してもらいたいと言う気持ちの表れでしょう。
終了後、ソンアは楽屋を訪ねました。
マスタークラスの時、ソンアがどうしたら確信を持てるのかとジョンギョンに尋ねた事がありました。
その時ジョンギョンは、答えを見つけたら教えてと答えました。
「あなたの演奏を聴いて、自分で答えを見つけたのだと感じました。」
それが何かとは言いませんでした。表現できない感覚なんでしょう。
ありがとう・・・とジョンギョンが言いました。
「バイオリンは両足で立って奏でる楽器だから、揺るがずに自分の足で立って弾く楽器だから好きだったんだと気付きました。」
と、ソンア。
ソンアは、母にジュニョンとは別れたと話しました。母がジュニョンの卒業演奏会について聞いたからです。
伴奏をしてくれたのも、友達としてだったとソンアは言いました。
母は言いました。
「音楽をやることに私は賛成しなかったけど、、卒業演奏会の日は胸が痛んだ。あんなに頑張ってたのに、私じゃ力になれないから。だからあの日、彼が隣にいるのを見て感謝したの。彼ならあなたを慰められるから。」
ジュニョンは確かに自分を慰めてくれたとソンアは思いました。
その日が、ジュニョンの卒業演奏会でした。
舞台に立った時、ジュニョンはソンアの席が空いている事に気が付きました。
休憩を挟んで、再度舞台に立った時も、まだ空席のままでした。
ソンアが来たのは、演奏中でした。
だから、会場には入れません。ロビーで演奏を聴きました。
アンコールの曲になった時、ソンアは会場に入りました。
でも、席にはつかず、一番後ろで立って演奏を聴いたのです。
ジュニョンはやはり言葉より音楽で気持ちを伝える人だとソンアは感じたようです。
ジュニョンは気づきませんでした。
ソンアが楽屋に来ました。
もう、ジュニョンが諦めかけた頃でした。
「あなたは友達として私をたくさん慰めてくれた。だから今日は友達として来ました。」
その言葉を聞いた瞬間、ジュニョンは俯いてしまいました。受け入れてはくれないと思ったのでしょう。
「でも、もう友達でいるのは難しいみたい。愛してます。」
思いがけない言葉に、ジュニョンは一瞬固まりました。
愛してます、愛してる・・・とジュニョン。
や~っとハッピーエンドです。
ジュニョンは自由にピアノを続けました。
ソンアは財団でジュニョンのサポートをしています。
そして、ヒョノが帰って来ました。
クラシックについて全く知識の無い私ですので、この作品中で演奏される曲が表現する意味まで理解出来なかったのは残念です。
最後にやはり、言いたいのは、“今がクレッシェンドの始まりだ”と言う言葉。
そう思いたいコロナ禍です。
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