逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET2 | |
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ホ・テハクがギルドンと手を組む決心をするのも、そう簡単な事じゃありませんでした。
やはり彼も王族への畏敬の念が強かったからです。
ギルドンは、アモゲが生きていることは伏せたまま、自分たちの結束の固さを言いました。仲間になったら、何があっても守るし、今回の事が上手く行ったら、きちんと分け前をやる・・・とね。
今のままではチュンウォン君の犬として生きるしかありません。
人として生きる道を選んだのです。
その頃、仲間にはオプサンも戻って来ていました。
オプサンは、アモゲに、オリニとギルヒョンの遺体が見つかったらしいと報告していました。
オプサンが差し出した靴を、アモゲは抱きしめて泣きました。そして、ギルドンには秘密にするよう命じたのです。
ギルドンは今でも行商人たちを使ってギルヒョンとオリニの行方を追っていました。
ショックを受けて、気力を無くすことを恐れたのかもしれません。
ギルドンは、オリニを見失ってしまったことを、今でも悔いていました。
もしかしたら、死んでしまったのかもしれないという思いも頭をよぎるのかも。だけど、口ではそうは言いません。
言ってしまったら、本当の事になりそうな気がするのでしょう。
一人、夜中にその悲しみと怒りを木にぶつけていました。
なんと、ギルドンが殴ると、大木でも穴が開き、折れてしまいそうです。
嘆きの叫び声を上げると、強い風が吹き、辺りの木が揺れ、落ち葉が舞い上がります。
その様子を見たアモゲは、確信しました。怪力が戻ったことを。
怪力童子はあまり長くは生きられないと言われていました。
だから、思うような人生を生きてほしいと思ったのかもしれません。アモゲは、ギルドンに言いました。
もう、全て忘れろ・・・と。
ギルヒョンの事もオリニの事も全て忘れて自由に羽ばたけ。俺とは違うんだ。無敵の将軍になって王様から褒美の剣をもらうんだ・・・と。
でも、ギルドンにはそれは出来ませんでした。
アモゲが痛めつけられ、ギルヒョンとオリニが見つからないのに、忘れることなんてできない・・・と言いました。
「チュンウォン君を陥れるまで俺は何もできやしない。」
ギルヒョンが偽っているハム州のパク氏というのは、端宗が世祖に譲位した時、世を捨てて山にこもった人物だとか。
ソン・ドファンは、ギルヒョンまで世を捨てる必要は無いと言い、科挙を受けるよう言いました。
でもね、ギルヒョンにはする事がありました。
家族の消息を訪ねることです。
でもね、村に向かった時、行商人から聞いたのです。父アモゲは拷問の末死んでしまったこと、子供たちの生死も分からない・・・と。
ギルヒョンは、絶望しました。
そして、生きて行くために、ソン・ドファンの塾に戻ったのです。
ギルヒョンはパク・ハソンとして、勉学に励み始めました。科挙合格を目指して。
チョ参奉の息子スハクとギルヒョンは親しくなって行きました。
スハクがギルヒョンを分からなかったのは、名前も違うし、子供の時以来会っていないから仕方の無い事でした。
そして、ギルヒョンもまた、スハクの事が分かりませんでした。なぜなら、彼もまた名前を変えていたのです。チョ・ジョンハク・・・と。
燕山君が、イマイチおずおずとして自信無げな態度なのは、やはり実母が廃妃だと言う理由からでした。
自分はバカにされているという思いがあるのです。
だから、自分がやろうとしている事に、なんだかんだと重臣たちは難癖をつけて反対するのだと。
今は、仏教行事をしようとする事に対して、猛反対が起っていました。
燕山君の意見に賛成したノ・サシンという官僚は、他の官僚・・・特に王への諫言を担当している台諫たちや儒生たちから猛反発をくらい、尋問しろとまで突き挙げられていました。
大した行事でもない事なのに・・・と燕山君は苛立っていました。
そんな事を言う者たちこそ、奸臣であり、国や民の事を全く考えていない輩だ・・・とね。
でも、強く出られないのです。
ジャウォンは、そんな燕山君を励ましました。王である燕山君は、何をしても、何を言っても許される天の御子なのだから・・・と。
燕山君は、勇気を出しました。
「先王に背く事が不忠なら、余に背くことは何だ。余は王だ。そなたたちや外にいる儒生たちは、余を国王と認めていないのか。余はまだ若い。だが、忠臣と奸臣の区別はつく。今日こそは、不忠を働く者たちを処分する。」
中心的な立場の儒生を流刑に処し、その他の追従した者たちは科挙の受験を禁じ、今後儒生を擁護した者は、余の臣下ではない・・・。
きっぱりとした宣言に、殆どの重臣がなびきました。
もうねぇ、節操が無いというか
初めて自信が持てそうな気持ちになった燕山君。
今後は上手くやれそうだ・・・と嬉しそうにジャウォンに言ったのですが。
なんと、台諫の大臣たちが揃って辞表を提出してしまいましたよ。これでは政治が回りません。
そればかりか、口ぐちに燕山君を非難したのです。諫言を聞き入れないなんて・・・と。
燕山君、ますます鬱憤がたまる一方です。
ジャウォンは、何とかして癒してあげたいと思っていますが、なかなか・・・。
そんな時、コンファが声をかけたのです。自分に機会を・・・と。
そして、燕山君の前で舞を舞ったコンファ。
それを見た燕山君、魅了されたようです。
ギルドンたちがチュンウォン君の供をして行ったのは、都でした。
自分がずっと支援して来た燕山君が即位したことで、もしかしたら、都に戻るよう声がかかるかもしれないと思ったのでしょう。
ところが、案に相違して、燕山君は、チュウォン君に、今のまま地方で住むよう言ったのです。
がっくりしたチュンウォン君。
でもね、宮殿から出ようとした時、燕山君の手紙が届きました。
傍に呼び寄せたいのは山々だが、台諫の目があるから、今しばらくは地方にいるように・・・という内容でした。
チュンウォン君は、王が自分の事を遠ざけようとしているのではないと分かり、感激しました。
祝杯で酔いつぶれたチュンウォン君を、殺そうと思えば一気に殺せたギルドンです。
でもね、寸でのところで思い留まりました。
父アモゲの言葉があったからです。
アモゲは主人を殺してしまったわけで。その時から、もう元の人生には戻れなくなると実感していました。
そして重要なのは、チュンウォン君の傍にチョ参奉の妻がいることです。チュンウォン君を殺したとしても、チョ参奉の妻が何らかの手を打つことは充分考えられました。
戦いが長くなる・・・とアモゲは言いました。
アモゲと同じやり方ではダメだということですね。
死ねなかったことを後悔させてやる・・・とギルドンは呟きました。
この頃、一旦は怖気づいて離脱していたヨンゲとセゴルも、戻って来ていました。
やはり、気になって、ずっと動きを見張っていたのです。
ギルドンは、アモゲのお陰で出世している人物を、仲間に引き入れようと動きました。
アモゲが生きていると知っても、戻らないと言う者は、始末しろと言いました。
ギルドンの言葉を聞いて、仲間たちは、アモゲとは違う厳しさを感じていました。
そして、一人の人物に、宮中の人の事を探ってほしいと指示しました。
王様・・・と聞いて、その人物も驚きました。
ギルヒョンも科挙を受けるために都に行こうとしています。
合格して官僚になったら、ギルドンたちと対立しそうです。皮肉な状況になりそうで、不安です。