ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~ DVD BOX I アミューズソフトエンタテインメント このアイテムの詳細を見る |
「不良家族」で見せた、キム・ミョンミン氏の素直に笑わない表情の面白さと言うものが、この作品でも充分に発揮されてましたね
口の端っこだけで、にやっ・・・と笑ったり、少しだけほほ笑んだり・・・。
でも、目は笑ってなかったりして、その時の心情を察するのが、結構、観客としては面白かったと思います。
彼の目は、白目がちなんで、あの目で、じ~っと見られると、緊張が走りますわな
でも、前回の記事にも書いた様に、落ちこぼれのオーケストラ団員と過ごす内に、少しずつ人間的なところが出て来ました。
物凄くプライドが高く、自分がこう・・・と思った事は誰に何と言われようと曲げない。自分の音楽に自信があり、それ以外は認めようとしないばかりか、すっごい口調で貶し、又それを当然と思ってる。
彼の音楽は、楽譜に忠実、言い換えれば、作曲者に忠実で、それを唯一無二の解釈だと信じて来ました。
しかし、ゴヌ=チャン・グンソクくんの自由な解釈に出会った事で、揺らぎ始めます。
同時に、トゥ・ルミ=イ・ジアさんからの想いによって、自分自身のスタイル自体も揺らぎ始めてしまうのです。
最終話で、彼女が
「私への本当の気持ちを聞かせてください。」
と言った時、
「お前の事を嫌って、遠ざけようとしたんじゃない事はわかっているな。」
と、答えます。
そして、カンマエの思い出になる物を何も持っていないという彼女に、自分の指から指輪を外して渡します。
やっぱねぇ~、カンマエには、これ以上のな台詞は似合わないですよね
ラストシーンで、愛犬のトーベンのリードを持ち、背筋をぴんっ・・・と伸ばしたカンマエが歩いて行く後姿があったのですが、あの姿が、彼の生き方を表しているなぁ・・・と思いました。
ルミとどーなったのか、これからどーなるのか。
そして、結局韓国に残ったのかどーなのか・・・。
観る者に、いろんな想像をさせる終わり方でしたね。
でも私は、きっと、カンマエは、あのままドイツに行っただろうなぁ・・・と思いました。
韓国には永遠に帰らないと言っていた彼ですが、もう少し時間が経った時、きっと帰ってくると、そう思いました。
多分、ルミとの事も、流れに任せるんでしょうね。
やっぱりこの作品を観ると、クラッシックが聴きたくなりますね
一つ、難を言わせて貰えば、カット、多すぎます・・・、多分。
完全版を観て無いので、どのくらいカットされてるかはわかりませんが、話の中で、
”今の、どーいう意味”
と、思う事が度々ありましたから。多分、それは、カットされてるシーンに由来する台詞だったんじゃないかなぁ・・・と思うわけです。
来週から始まる「イルジメ」も、吹き替えです
そして、カットも多々あるんでしょうね・・・