大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

京都迎賓館

2017年03月05日 | 高齢者大学
昨日、高大同窓会大阪カルチャー事業部の下見で京都迎賓館へ。
今回公開の最終日且つ土曜日でもあり混雑を予想しましたが、思ったよりは空いており9時20分頃到着時には百名くらいの行列でした。

9時45分整理券配布開始、希望通りの11時15分の入場整理券確保。
担当者3名で入館、地下室にて入館前の注意事項を聞いて1階へ。

築地塀を巡らせた和風の佇まいの中、樹齢700年の欅の一枚板の扉を持つ玄関へ。

京都迎賓館
日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で海外からの賓客を心を込めてお迎えし、日本への理解と友好を深めて頂くことを目的に、平成17年4月に開館した国の迎賓施設。
建築に際しては、日本建築の長い伝統の粋と美しさを現代の建築技術と融合させる現代和風の創造を目指して設計された。

本日の観覧ルートは、聚楽の間⇒夕映えの間⇒比叡の間⇒藤の間⇒桐の間⇒廊橋⇒玄関

聚楽の間は、ロビー的役割で随行員の待合等に利用。聚楽とは「心が安らかで楽しいことが集まる」。
安楽椅子は、大柄な外国人でもゆったり座れる幅があり、京指物の技能と有職織物が用いられている。

夕映えの間は、大臣会合の会議や立礼式のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として利用。
東西の壁面は綴れ織りの技法による織物で飾られており、少人数にも対応し部屋を3分割できる。
広大な池にかかる廊橋が望めるのは素晴らしい景観でした。
比叡の間は、夕映えの間に付随した小部屋で各種準備の予備室として利用。

藤の間は、京都迎賓館で最も大きな部屋で洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として利用。
収容人数は、宮中晩餐方式で60名・円卓を並べた場合はおよそ120名の会食が可能。
また、舞台も設えてあり舞・能や琴の演奏・雅楽等が披露され、舞台扉は截金の技法が用いられている。

桐の間は、和食を提供する「和の晩餐室」で最大24名までの会食が可能。
漆塗りの座卓は全長12mの一枚仕上げで、座椅子の背面には蒔絵で五七の桐が描かれている。
五七の桐は、明治以来日本政府の紋章として使用、京都迎賓館の紋章でもある。(一番下左の写真ご参照)
隣接した部屋は、舞台としても利用することがある。

廊橋は、東西の建物の間に広がる広大な池の中ほどに架かり東西の建物をつないでいる。
この橋を境に池の水深が変わり北側の池には錦鯉が放たれている。

各部屋の釘隠しには錺金物の技法が用いられている等、随所に日本の伝統的技能が生かされた和風の建物や置物の中で過ごし、改めて日本の良さを満喫し大満足の1時間でした。
年間の利用は約10回程度だそうで、次回の観覧日は未定ですが是非観覧をお勧めします。


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