大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

天人峡温泉

2017年12月26日 | 史跡
相棒との忘年会、今年は12月22日から25日まで、北海道のほぼ真ん中にある大雪山国立公園の一角にある天人峡温泉へ。

12月22日上本町発6時25分の空港バスにて伊丹空港へ。
出掛ける場合いつも相棒の朝食を摂るのですが、相棒の負担を軽くするため空港で朝食。
8時30分発JAL106便にて羽田経由旭川空港着2時15分着。
滑走路を除いて一面の雪景色、昼食後送迎バスで旅館天人閣2時過ぎ着。

空港から道の駅道草館に立ち寄り天人閣へ。
建物がまばらな市街地を抜けますと両側に林が広がる国有林、いくつかのトンネルを抜けて天人閣着。
その間、当然の事ですが見渡す限り雪景色、改めて北海道に着いたことを実感。
標高600mに位置する旅館からの眺めも山に囲まれ道路もここまでで行き止まり、と聞きますと秘境に来たとの思いを強くしました。

今回の旅は、観光はしないで旅館にて温泉を楽しむ湯治が目的でしたが、徒歩15分で羽衣の滝の立看板につられて行ってみることに。
ところが、道路が陥没で不通。やはり今回は湯治に専念せよ、との神のお告げであろうと断念。

天人峡
第一のシンボルは温泉です。
天人峡温泉
明治30年・旭川市で旅館を営んでいた松山多米蔵が、アイヌの人から滝と湧泉の話を聞き、案内を受けて忠別川をさかのぼり湧き出る温泉を発見。
明治33年・松山多米蔵翁が天人閣の前身にあたる松山温泉を開いたのが始まりです。
昭和11年・この地の地名が「天人峡温泉」と定まる。

自然湧出(ボーリングをしていない)100%の天然温泉は、かけ流し(加水・加温していない)の秘湯。

湧泉温度:約54℃
泉質・ナトリウム・カルシウム・マグネシウム等
効用・(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、痔疾、慢性消化器病、動脈硬化症、疲労回復、健康増進、慢性婦人病、冷え症等。
(飲用)慢性消化器病、慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病、性胆のう炎、胆石症、肥満症等。

この地のシンボルのもう一つは、柱状節理です。
柱状節理
大雪山国立公園の南東山麓、忠別岳から流れ出る忠別川の上流にある天人峡にあります。
約3万年前に起きた巨大噴火の影響が元となり、マグマ等が冷却固結する際や地殻変動の際に生じ、熱いマグマが約700~1000℃で固まって岩石になり,その後常温に冷える過程で体積がわずかに収縮したものが節理です。

天人峡温泉へは公共の交通機関がないため、旅館の送迎バスか車・タクシーを利用しますが、効用は素晴らしく、温泉愛好者からの評価が高い。
私達の滞在中にも、年に何度もこの温泉に来ています、という方がおられました。
冷え症に抜群の効用があることは相棒がすぐに眠れ且つ朝まで一回も起きなかったことで立証済みです。
また、老化予防にも効用があるそうですので、私達の寿命もきっと延びたことでしょう。

旅館の真ん前に「涙岩」の立看板があり尋ねてみますと、忠別川の対岸の山の斜面に全く木の生えていない場所があり、そこが一枚の大きな岩(一辺約30~40m)でいつもその斜面が水で濡れていて、まるで涙を流しているように見えることからこの名がついたそうです。
四日目、滞在中少し暖かかったからでしょうか、涙岩に積もっていた雪が一部滑落していました。
そう言えば、夕食時「ガシャ」というものすごい音がしたことがあり、スタッフさんに尋ねましたところ「屋根の雪が落ちた音です」と、雪国ならではの体験でした。

露天風呂から約2m位の見事な氷柱を見ることができ、スタッフに他に氷柱の見られるところはないですか?と尋ね、外に出て探してみました。
結局、旅館の屋根から垂れ下がる氷柱を見つけ、露天風呂の氷柱より少し細めでしたが約2mの立派なものでした。

滞在中の外出は、その時だけで毎日決まった時間に食事と昼食後・就寝前の温泉入浴。
その他の時間は、部屋でのインターネットができませんのでTVか読書。
「きょういく・今日行く所)」「きょうよう・今日の用事)」共無くなる近未来の私達の練習をしているようでした。
相棒は、娘とのラインの返事が来ず、どうしたのか心配していました。
娘も同じように心配して、温泉を満喫しているのかな?充電切れ?
帰ってきてからは、いまどき通信できない所があるんだね、楽しめて良かったね、と。
北海道らしい標識をいくつか見つけました。
交差点での停止線の標識・道路幅を示す紅白の棒と街路灯及び吊り下げられた矢印。

滞在中の天候は、小雪が舞ったり時たま晴れ間がのぞいたり。
最低気温は-2~-10度でしたが部屋の中は暖房が効き過ぎて暑いくらいでした。
25日の帰る日は午前中雨、午後から雪、夜からは暴風雪の予報。
なんとか飛行機が飛びますように、との願いが叶い予定通り13時5分発の飛行機で帰ってきました。

今このブログを書いていますと、TVでは爆弾低気圧が北海道の日本海上に発生し、旭川も台風並みの風と大雪と伝えています。
旭川空港は欠航も出ており、一日後であれば帰ってこれないところでした。
今回の旅について相棒は、まず出掛けることがなかったこと、温泉の効用が良かったことが気に入ったようで、良かったとのご感想。
最初は雪国?とあまり乗り気でなかったようですが、結果喜んでくれ一安心でした。




コメント (2)
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