うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『島はぼくらと』辻村深月

2017年05月04日 18時12分00秒 | book
連休読書!

昨日から今日にかけてじっくり読みました。単行本出た時から気になってて、文庫になってるの見て即買い!

面白かったです。
島暮らしに憧れる私としては、島暮らしに私の好きな青春小説ときたら、たまりません(笑)

辻村作品、何冊かしか読んだことないんですが、良かったです。

衣花の心の内が思わず溢れてしまう終盤の場面は涙出ました。
二人とも偉い。
分かちがたい二人の絆に涙。



島暮らし
青春小説

ちょっとしたミステリー
おばあちゃん世代の友情
コミュニティデザイナー

などなど様々な要素がたくさん詰まってるんだけど、どの要素もしっかり描かれていて、読みごたえありました。


四人の高校生の進路や島で暮らすということはどういうことなのか、自然の豊かさ、厳しさ、人とのつながり、移住してきたIターンと呼ばれる人たちの暮らしなど、ほんとにたくさんの人物が出てきて、あくまで高校生四人が中心だけど、島に暮らすいろんな人たちが物語を作っていて、どこかしら刺さる所があるんじゃないかなと感じました。



シングルマザーのフキちゃんや、仕事以上の繋がりを島の人たちと結ぶヨシノさん、素敵な女性の多いお話でした。
たくましくてエネルギーに溢れてました。

もちろん高校生の四人も皆全然タイプが違うんだけど、良いキャラしてて良かったです!



高校を卒業してからの衣花と朱里の再会シーンで終わっていて、爽やかに読みきれました。