東京で初めて三谷幸喜さんが文楽の脚本書いてこの作品をやる時、めちゃくちゃ観たかったです。
当時(2年前?)、新聞の一面にその記事が載って、でも東京公演しかなくて諦めてました。
それが、京都に来た!
しかも私の夏休み中に!行くでしょー、行くしかないでしょー!
という訳で、青春18切符の日帰りトリップ第2弾です。
めちゃくちゃ面白かったーっっっ!
一人で観に行ったんだけど、文楽観たことない人誘えば良かったよ。周りに文楽観る人いないので、基本的に一人で行きます。私の感じた面白かったねーっていうのを誰かと語りたかったです!興奮。
とりあえず、あらすじだけ押さえて観たけど、良かったです。演出もストーリーも全部良かったです!!!
幕が開く前に、三谷人形があいさつ!!三谷さんの声がして、京都で上演出来ることや英語字幕がついてること、楽しんでねっていうメッセージ。テンション上がりました!
幕が開くと、なんと正面に大夫さんと三味線さんが!!通常は舞台横の床におられるんだけど、舞台の後ろの方の高い位置におられました。お客さんと真正面から向き合う形、なんか変な感じ…。しかも、スーッとスライドして出たり入ったり。
三味線の音がいつもより大きく聞こえました。
人形遣いさんは皆さん顔を出されてなかったです。
舞台ののれん?人形さんが出入りする所の紋が三谷文楽仕様になってたー。普段は竹本座と豊竹座の紋なのに、パルコと三谷になってたー。
いつもの文楽と違う所いろいろ発見するのも楽しい!
文楽劇場だと字幕(日本語)あるんだけど、今回は英語字幕ありで日本語はなし。でも、全然耳だけで差し支えなかったです。
そして、カタカナが出てくるのが新鮮!横文字というか、普通の文楽では絶対ない!カップル、タイミング、クライマックス、ネイル…。
ネイルは、爪磨いてる場面もあって
現代エッセンスが良い感じに溶け込んでました。
演出もいろいろ凝ってて笑いました。演出、川の中とか、ミラーボール…。ライトがスポットライト的に当たるのも普通の文楽ではないかなぁ。
楽しすぎるー。
閑古鳥が鳴く、つまり商売あがったりな状態のことを指しますが、ほんとに閑古鳥が飛んできました。しかも鳴いてました。
店が傾くもほんとにセットの店が傾いた…。
近松門左衛門が登場人物で出てきたのにもびっくり!
台詞も面白い掛け合いがたくさんあって、宣伝では涙あり笑いありって言ってたけど、笑いありだらけでした。
心中ものかと思いきや、全然悲しくないし、人間味溢れる楽しい文楽。やっぱり文楽は人情ですね。
話の筋は、ざっくり言うと曽根崎心中のヒットにのっかって商売するも、心中天網島が次にヒットしてたちまち曽根崎は、お客さんが来なくなり…、近松門左衛門に文句つけに行ったり自分の娘に心中けしかけたり、てんやわんやでした。
いろいろ楽しくて面白くて、ぜひ三谷さんにもっと文楽の新作書いてほしいって思いました。
この感動をもっとたくさんの人に感じてほしい!とにかく面白い!
今日が最終日だったんだけどね…。
楽しい文楽、最高でした!