うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『督促OL修行日記』榎本まみ

2013年04月06日 23時05分00秒 | book
雑誌に書評が載ってて気になったので読みました。カード会社の督促のコールセンターで働く著者のお話。


かけても喜ぶ相手のいない電話。
人から疎まれる。
心の調子を崩してしまう同僚。離職率も高い。
超過酷な仕事環境の中でなんとかもっとストレスを減らして働けないかと試行錯誤する。


「人からありがとうって言われる仕事がしたい」っていう言葉が刺さりました。


私が最初にした仕事もひたすら電話をかけなきゃいけなくて、しかも迷惑がられるセールス電話だったので共感。
そして、明らかに仕事のストレスで体調に異常をきたしながらも辞めずに続けられてるのってすごい。


体調に異常をきたした時点で辞めるか辞めないかどちらが良いのかは置いといて、その中でぼろぼろになりながらも必死で改善点を見出だして努力し続けられるって尊いなと思いました。

私は精神的にかなり参ってしまって辞めてるので、本当にすごいと思います。


私は自身の体験と似てるなと感じながら読んだけど、単なるお仕事本としてだけでなく、コミュニケーション力の向上などに役立つ具体的なコラムも入ってるので参考になります!

先輩の仕事ぶりから仕事のやり方学んだり、謝罪する時は具体的な理由をつけて謝るは、実際の私の仕事のマニュアルでも言われてみればそうなってるなーと思いました。単に「申し訳ありません」を繰り返すと余計に怒らせてしまう。

感情労働という言葉も印象に残りました。対になる言葉として肉体労働、頭脳労働。
肉体労働は聞いたことあるけど、知識を駆使して働く人や、クレーム処理だったり、著者のように督促するような人たちの感情労働。
それぞれ大変な面がある。

感情労働、ほんと的確に言い表してるなぁと思いました。


ストレスを減らしたり、より良い環境で働けるように職場を改善する事は大切だなと再確認。