うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

「ウーマンアローン」廣川まさき

2006年09月11日 15時28分04秒 | book
 ノンフィクションです。私がこの本を知ったのは、第二回開高健ノンフィクション賞受賞で話題になっていた時で、「銃のかわりにギターを持って川を下った」っていう部分がかなり強調されてた。野生の熊が出る所を女一人で下るだけでもびっくりするのに、銃を持たないでってどんな風にしたんかなぁと好奇心がわくでしょ?
 二度目にこの本のことを思い出したのは、村山由佳さんのエッセーに廣川まさきさんが登場した時。
 そんな先入観というか評判を聞きながら読んだ。アラスカとカナダにまたがるユーコン川をボートで一人下る。まさにそこには想像を越える自然の厳しさがあり、孤独があり、いろんな現地の人との出会いがあった。銃のかわりにギターをっていうのだけ聞くと無謀に聞こえるけど、読むとちゃんと準備も、自然との距離のとりかたも分かってそうしたっていうのが分かった。川を下る中で大変なことも書いてあるけど、そんなに思ってたほどの大変やとかつらそうっていう感じは受けへんかった。いろんな人との出会いが温かかったからかも。無事に目的地までこいでいって成し遂げたのは、改めてすごいと思った。わりと読みやすかった本です。

海と母

2006年09月11日 12時20分34秒 | student(university)
 集中講義四日目!さっきの時間、三好達治の詩をしたんやけど、そこで再会した詩があった!前期の「日本の詩歌」で先生が紹介したうちの一つで、印象に残ってたからすぐ分かった。
 「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、佛蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。」(『測量船』の「郷愁」という詩より引用)私が、第二外国語でフランス語してるから親しみがぐっと湧いたし、先生が紹介した時、この発見すごいって思ったから覚えてた。井原西鶴よりも近松門左衛門(前回の授業でした)よりもがぜん興味がわいた。