徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 熱海日乗(令和4年12月20日、火曜日、晴れ)

2022年12月21日 | 日記
  今日は昨日より寒い。
  朝の外気温は2度だ。
  冷え性のワタシなら外にいると低体温症で凍え死ぬ可能性がある。
  日本海側は今日も大雪が降り続き
      
      青森の酸ガ湯では188センチ、新潟の守門では190センチの積雪だそうだ。
      トラックや自動車は雪のため進むこともできず自衛隊が出動している。
      寒さのあまりエンジンを掛けたままにしていてマフラー(排気官)が雪で詰まり
      排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒で亡くなった人も出たようだ。
      雪かきして屋根から落下して死亡した人も。

  ワタシは熱海図書館から借りて来た
          
       池内紀(いけうちおさむ)著 『すごいトシヨリBOOK』を読んだ。
      老後の暮らし方について書かれた本だが、
    ワタシにとっては「そうだ、そうだ」と納得する部分が多い本だ。
    特に「老いの特性」(群れたがる)の項に
    昨今のボランティア的シニア集団について
    「特に男性の場合、会社勤めも含めてずっと組織なり集団でやって来たから、
     自立した個人という意識が少ない。常に連絡し合って、群れたがる。」(37ページ)
   そして続けて
    「名称からも、明らかに老いているのに、実のところ老いというものを認めて
     いないからです。」(同ページ)
    「元気集団や、シニアふれあいといった声をかけ合って、互いに励まし合うのも
     老いの一つの特性なのでしょう」(同ページ)

   「そんなことはない!ひと様のお役に立っている!」と息巻く人々もいらっしゃるで
   しょうが、まっ、それぞれ言い分はあるでしょが、
   「群れを作らない。群れに加わらない」ワタシにとっては全く納得ものです。
   そしてもっと納得するのは第5章の「老いと病」についてです。
   著者の池内氏はこの本の出版した時点(2017年)で「十数年精密検査を
   受けていない」そうです。理由は人間60年の70年もいきていればどこかに
   故障がくるからで、必ず悪いところが見つかるからだと。
   だれでも同感するのだが、「健康診断」の案内が来ると出かけて行くのが常でしょう。
   ワタシも熱海に来た時に1回健康診断を受けた切り、その後一度も受けていない。
   毎年、案内が来るたびに、今年こそ胃カメラを飲もうかと思うのだが、
   結局、受診しないで今日まで来ている。
   虫刺され、骨折、風邪などの治る病気ならば病院に行くが、転移する病(例えば癌)は
   もうこの歳になったら運命と諦めなけらばならない。
   その「諦め」の勇気があるかどうかだし、手術をして長い治療を続けて亡くなるか
   その辺の見定めがまだできていない昨今だ。
   つまり弱いワタシなのだ。

   朝食後、本を返却に三島図書館に行った。
   三島図書館には「自動返却機」と「自動貸出機」が導入されていた。
       
       これは「自動貸出機」だ。
      なんでもかんでも自分でやらなければならない時代になったのでしょかね~~?
      「自立する老人にならなければ!」(笑)

   図書館の近くの公園の富士山の湧水を飲ませてくれるポンプのお人形さんは
        
        サンタさん姿になっていて、人が近づくと感知してポンプを押す。
        可愛い声で「よいしょっ!」
        
        「よいしょっ!」
        「お水を飲んでください」と言われても
        「お爺さんは寒い日には冷たい水は飲めないんだよ。お漏らしするからね」と
         心の中でひとりごと。
      そうそう、池内氏の本の中にも尿漏れのことも書いてあったな~~。
    
        
       雲一つない晴天だったので三島駅の向こうに富士山が見えた。

   熱海に戻ったが今日は「20日」なのでイオンのカード払いの場合5%引きになるので
   少し休憩して出かけた。(生活がにじみ出ている!)
   風もないので、岸壁に立ち寄った。
        
        海上自衛隊の船が入港して来た。
        釣りに来なくてよかった!
        いつもの船と形が異なる。
        調べたら海上自衛隊横須賀基地所属の輸送艇だった。
        訓練で昨日から寄港しているらしい。

  夜、池内氏について調べたら2019年8月に自宅で虚血性心不全で亡くなったようだ。
  寝ようと寝室のベッドに横たわっての心不全だったので本の通りに苦しまずに
  お亡くなりになったということだ。戒名もなし、葬式もなし、高名な学者でエッセイスト
  だったのに「お別れ会」も催さないよう遺言したそうだ。
  ワタシもそうありたいが、戒名は自分でつけたものを持っている。
  「泥酔亭徘徊居士」だ。(笑)

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