私的図書館

本好き人の365日

『ホームレス中学生』

2007-12-13 14:28:00 | 本と日常
本屋さんで、今話題の本『ホームレス中学生』を立ち読みして来ました。

お笑いコンビ”麒麟”の田村裕が自らの体験を綴った本です。

普段はまったく本を読まない友達が、「ぜひ読んで」と言うので、タレント本なんてと最初は敬遠していたのですが、本屋さんで手にとって、思わず泣きそうになりました☆

家具や身の回りの物を差し押さえられ、父親に「解散」と宣言されて住む所も頼る人も失った兄妹3人。

公園暮らしをよぎなくされた田村に、「たむちん(田村)が居たほうが楽しいし嬉しい」といって家においてくれた同級生!

中学を卒業したら就職すると言う田村に、大学生だったお兄ちゃんが、「(亡くなった)お母ちゃんに顔向けできない、金は俺がなんとかするから高校へ行ってくれ」と頭を下げるシーン!!

自分の生きている意味が見つけられず、お兄ちゃんとお姉ちゃんのためにだけ生きると決心をする田村!!!

テレビのネタとして前から知っていた話し以外にも、色々な事情が書かれていて、特に田村のお兄ちゃんとお姉ちゃん、兄妹3人の必死な姿に心打たれました☆

近所の人も、学校の先生も、力はないけれど人のいい人たちなんです♪

ところどころ、タレント本らしく、悲しいシーンで文字を太字にしてみたり、わざとドラマみたいなセリフ配置にしたりと、編集さんの余計なお世話も垣間見れますが、初めての本でここまで売れると思っていなかったので、つい手を入れてしまったんでしょう。

そういうところがなくても、内容だけでけっこう読める本になっていたと思うので残念です。

ま、わかりやすいっていえばわかりやすいんですが、わかりやすい本がいい本ってわけじゃないですからね。

だから今回は買わずに立ち読みです☆