私的図書館

本好き人の365日

越県合併

2005-02-15 23:58:00 | 日々の出来事
岐阜県がニュースで取り上げられていました。

平成の大合併で、初の越県合併になるということで、いくつかの番組で報道していたのです。

島崎藤村で有名な馬籠宿のある長野県山口村が、岐阜県に合併されることになったのです。

お役人さん達にとって、島崎藤村が長野県か岐阜県かってことはたいへんな問題みたいですけど、私個人にしてみたら、そんなことどっちでもいいじゃないかと思いますけどね。

この長野県と岐阜県の越県合併の話は、昔からあって、かつての賛成派と反対派の対立は警察が出動するほどの騒ぎになったこともあったそうです。
その時は当時の村を二分し、馬籠宿だけが長野県側に残ることになったのですが、それにより、住民に様々な不自由が課せられることになりました。

もともと一つの村を二つに分けたため、目の前に市立と村立の小学校が並んで建つことになったのですが、学校の設備や、教員数などで、はっきりとした差ができてしまったのです。

すぐ隣に住んでいながら、受ける教育に差が出てしまうなんて。
子供を持つ親としたら、納得いかないところですよね~

行政サービスの差も明らかで、村の予算でできることと、住民を何万人も抱える市の予算でやることとでは、当然同じというわけにはいきません。
いくら島崎藤村が長野県の誇りだろうと、地元で暮らす人々には、生活という身にせまった現実がたちはだかっているのです。

車の免許の更新一つにしても、岐阜県側の隣の市なら、半日休暇をとれば済むところが、長野県側となると、一日休んで、遠く松本市まで行かなければならなかったり。

買い物や仕事など、生活基盤はすべて岐阜県側だというのに、行政区分はあくまで長野県。

かつての村民の中には、隣通しに住んでいながら、反対派と賛成派だということで、口も聞かなかったり、子供たちも一緒に遊ぶことができず、お祭りや地域の行事も別々だったと、うわさで聞きました。

そんな、かつて二つに分かれてしまった村が、今回の合併で同じ県、同じ市に。

全国版のニュースでは、あまり地元の抱えている問題までは報道していないようでしたが、ここまでくるのには、かなりの葛藤と努力があったのだと思います。

とりあえず、私はこの合併賛成です。

またしばらくは、大変だろうけど、これからは同じ岐阜県の仲間として、仲良くやっていきましょう。

あ、もちろん、長野県のみなさんとも☆